うははははは!!(嬉)
元祖『時効警察』(2006年)から13年・・・。
霧山と三日月、そして”総武警察”のメンバーにまた会えるぞーーー。
主題歌は、椎名林檎だぞーーー!!!
『時効警察』はテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠で放送されたコメディーベースのミステリードラマです。
深夜ながら人気を博し、2006年に第一弾が放送されたあと、翌年2007年に『帰ってきた時効警察』としてシーズン2が放送。
殺人の時効も2010年に廃止され、それから9年も経過した2019年に、何故『時効警察』が復活できたのか・・。
当時、大ファンだったものとして2019の秋ドラマの中では一番楽しみにしていて、ここ最近、もったいつけながら元祖の『時効警察』を復習し、シーズン1をやっと見終えたところなので、新シリーズが始まる前に『時効警察』の魅力、そして新シリーズの前に、元祖を見ておいてほうがいい理由を力説していきたいと思います。
※ちなみに、わたしはAmazonプライムビデオで観ていますが、上記テレ朝サイトでも観られますし、今ならおそらく色々な動画配信サイトで配信しています。
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そもそもの設定が面白い
舞台は警察署の分署、総武市にある総武警察署。
時効の事件の整理をする課である【時効管理課】に配属されている警察官の霧山修一朗は、野心とは無縁な警察ライフをのんびり送っていたが、無趣味なことを悩んでいた。
”何かいい趣味はないか”と模索しているときに、実益を兼ねた『時効を迎えた事件を再捜査する』という趣味に出会い、同じ警察署の交通課勤務である、三日月しずかをパートナーに、時効を迎えた事件の犯人に迫っていく・・という1話完結の物語なのですが、時効管理課の仕事がゆるすぎる(笑)
「お願いだから、今すぐ時効管理課に転職させてくれ!!」
と叫ばずにいられないゆるさ。
だいたいは、朝っぱらから無意味な雑談をしていて、それぞれのデスクには電話もPCもない(2006年なのに)。
仕事らしい仕事といえば、若い女性(サネイエ)が、家庭用の手動ミニシュレッダーで紙を裁断しているぐらいだろうか・・(笑)
霧山に恋心を寄せているが全く女として見てもらえない、時効管理課に入り浸っている三日月しずかとの関係も、最高に面白いです。
男女のバディものは、恋愛感情が全くないか、片思いぐらいがちょうどいい塩梅です。
コメディだし。
脚本・監督が何人もいて1話ごとにテイストが違う
元々の設定は生かしたまま何人かの脚本家・監督が交代で全9話を担当しています。
【好きな人は知っている】という顔ぶれだと思うのですが、一般的に一番有名なのは園子温監督(第4話&第6話担当)かなー。
あとは、熊本課長役で出演もしている岩松了氏、三木聡氏、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、シーズン2では、主演のオダギリジョー自らメガホンを撮る回も設けられています。
ちなみに、個人的に2006年版のシーズン1では、園子音が脚本・監督した第4話、永作博美がゲストの『575は崖の上』。
アヤメ旅子の回が、シーズン1では一番好きです。
第6話の森口瑤子と吉高百里子がゲストの回も好きだったので、時効警察と園子温の組み合わせは、わたしと相性がすこぶるいいです。
是非、これから放送する新シーズンでも、園子温担当エピソードが欲しいところ。
一転、第5話の奥菜恵ゲストの回は、ストーリー展開が雑でトリック的にも微妙に思ったという回もあり、そういった意味でも、同じドラマを観ていながら作っている人が違うというのは海外ドラマではよくある手法なのですが、最近の日本では珍しいタイプだし、今回はダメでも次のエピソードは大当たりということもありえるし、基本的に1話完結なのでどこから見ても大丈夫で、監督を選んで観るという楽しみ方もできて非常にお得です。
キャストのバランスが絶妙
主人公の霧山くんを演じるオダギリジョーの演技は、日本演劇界が認めるところだと思うのでルックスの良さも含めて、特に何も言うことはありません(笑)
相棒の麻生久美子さんはこの作品が民放連ドラ初出演で、時効警察が出世作だと思います。
麻生久美子さん演じる三日月しずかは可愛さの塊で、”どんなにキャラが崩壊しても常に可愛い”という奇跡的な演者と役柄のマリアージュになっています。
あと、個人的に三日月くんの着ている服に、何故か非常に懐かしみを感じる(笑)
そして、 主演ふたりを囲む脇役たちも最高です。
時効管理課でいえば、熊本課長役の岩松了さん、先輩女性・又来さん役のふせえりさん、霧山くんの後輩(?)女性のサネイエを江口のりこさんで、霧山くん周りをガッチリガードし面白ワールドを炸裂させているし、イケメンなのに残念な、霧山くんの同期・十文字を豊原功輔さんが演じていて、常にわちゃわちゃしていて、素晴らしい。
連ドラのキャストのメンバー変更も基本的には好きじゃないんですけど、今回のシーズンの若い新メンバーには若干の不安を感じています・・。
若い男性のほう(朝ドラ観てなかったのでよく知らない、これを機会に覚えます)は、役名的に又来さんの息子役的な存在だから大丈夫だと思うんですけど、心配なのは吉岡里帆ちゃんなんですよねー。
顔も女優的にも三日月くんと、ややなんとなく被ってるしさ。
新シーズンのポスターが3人になっていて超ショック。
(えーーーー・・、2人でいいのに・・)っていうのが正直なところです。
熱血新人刑事の役らしいんですけど、吉岡里帆と熱血の組み合わせ、一番苦手なやつやん・・。
あの声で、叫ばれるのか・・。
そうか、若い人を加入させないと、ドラマ観てもらえないか・・。
それとも大人の事情か・・。
って、非常にがっくりなんですけど、せめてあの空気感は壊さないで欲しいし、今の不安が杞憂であることを祈っているし、それだけ、初期メンに愛着を抱いているので。
終わってみたら、吉岡里帆ちゃん、最高だった!!ってなりますように(祈)。
作品中に散りばめられた小ネタが満載
予習して、新シリーズに挑んで欲しい理由の最たるものがコレです。
小ネタをわかっているのといないのとでは、楽しめる要素がだいぶ変わってしまうと思うんですよね。
シーズン1だけでも、
ふん!、そーぶくん、、シッ!(ポーズつき)、多め亭(シーズン2は、早め亭だった気がする)、時効管理課の黒板の十文字の数、推理時のメガネの行方、誰にも言いません(よ)カード、エンディングの文言、・・・
などなど、これの他にもわたしが多数見逃しているであろう、監督さんや演者さんが盛り込んだネタが山ほどあると思うんです。
毎回ゲストが変わり、メインストーリーが変わるスタイルでありながら、これだけ小ネタをぶっこんでくるのも、ドラマの勢いがあった時代ならではだと思いますが、これだけネタが揃っているし、ファンは垂涎で小ネタの応酬を待っているので、作り手も応えようとしてくるはずです!
あと、グッズを売りたいのでいろいろな”そーぶくんグッズ”なんかも、劇中に出てくるはず。ぬいぐるみとかバッグとかバッヂとか。
もう、これを逃すと一生手に入らないかもしれないので、今回はグッズ買いたいなー。
【誰にも言いませんよカード】型のキーホルダーとか(笑)
ちなみに、総武警察署の廊下は築地市場内の建物だったみたいなんですけど、今は移転したからもう存在してないのかなー。
新シリーズでは、総武警察署はどうなっているのかとても気になっています。
あのレトロ感は失ってないといい。
『帰ってきた時効警察』から12年、鳩時計のオープニングじゃないけど、1年に1時間進んでちょうど一周。
演者も制作陣も、そして、わたしも、等しく12年の歳月を重ねました。
楽しみである反面、大好きな作品なだけに(力が入り過ぎていたらどうしよう)っていう不安もありますが、それでもやっぱり初回放送が待ち遠しい気持ちの方が勝っています。
今回で三回目ぐらいの『時効警察』2006年版視聴だと思うんですが、肝心のミステリー部分のストーリーはほとんど忘れていて、小ネタをわずかに覚えているだけで、初見なみに楽しめたので(笑)
そういったわけで、初見の人はもちろん存在を知っている人も、新シリーズが始まる前に『時効警察』を復習しよう!
わたしは、今夜から『帰ってきた時効警察』視聴に入りますので。
それでは、よろしくお願いしますっ。
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