突然ですが、わたしはクドカンこと宮藤官九郎の脚本が好きです。
クドカンの中で一番好きなのは、『白い巨塔』の裏番組ということで不運だった、
『マンハッタン・ラブストーリー』です。
最近では、NHKの新感覚時代劇『ちかえもん』も記憶に新しいですが。
昨年、逃げ恥で一世を風靡した、
なくてはならない存在と言っても過言ではありません。
そんな、脇役界をリードする大人計画ですが、
主宰の松尾スズキが主役で観られるこちらの作品、
『イン・ザ・プール』です。
最近ではナオミとカナコが有名なのかな。
原作は、小説家の奥田英朗氏です。
原作好きの人にはすこぶる評判の悪いこちらの作品ですが、
わたしは大好きです!(笑)
ちなみにこちらの映画の監督は、
なので、時効警察が好きな方にお勧めします。
時効警察が好きな方は好きだと思います。
小ネタもかなり盛り込まれています。
ストーリーは、神経科の医師伊良部(松尾スズキ)とそこに訪れる患者のお話です。
それぞれが、それぞれの事情を抱え、一生懸命生きてるのに、
なんかうまくいかない、そして心を少し病んでしまう。
市川実和子は、鍵を閉めたとか、ガスの元栓締めたとかが、
気になって気になって仕方なくなる役を演じているのですが、
映画ではかなり極端に描かれていますが、普段結構気になる人多いですよね。
わたしも、どちらかというと気になってしまうタイプなので、
非常に感情移入してしまいました(笑)
そんなちょっと心が疲れた時の拠り所が伊良部です。
松尾スズキにしか演じられない役だとは思いますが、
なんていうか飄々としていて、何も考えてないようで、
実はしっかり考えているようで。
藪にも思えるし、名医のような気もする。
そして、なんかちょっと腹が立つ。
けれど、醸し出す包容力みたいなものが確かにあります。
あと、声がすごくいいです。
もし、自分が患者だったら、
伊良部先生にだったら、全部話せそうな気がする。
人生もっと気楽に生きて大丈夫と言ってほしいと思ってしまいます。
万人受けはしないかもしれないけど、
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