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ベター・コール・ソウル シーズン2 第10話(最終話)『引き金』 感想 誰かチャック&ジミーを助けてあげて。

 もう、二人の『家族問題』じゃないと思うんです。

誰か家族じゃない第三者が強制的に間に入らないと、最悪の結果を引き起こす羽目に。

チャックとジミーの共倒れは避けたい。

 

以前も、どこかのエピソードの感想で書いたのですが、チャックとジミーはいわゆる共依存関係に陥っていると思います。

基本的にシーズン2はずーっとその話だったから正直観ているのが疲れました。

 

共依存について、比較的わかりやすく書いてあったのがこちらのページ。

cocoronokokuban.jimdo.com

 

元々は、心理学的見地というよりは、アルコール依存症患者とその家族を世話するアメリカの医療現場サイドから生まれた考え方で、【Co-alcoholoc】(アルコール依存症とその家族)としての関係性を問うのが始まりだったのですが、そこから色々派生して今の考え方になったようです。

要は、『依存をやめさせようとしているはずの者が依存脱却の妨げになっている』ということが、アルコール依存症の現場で多々あったからだと思うのです。

この治療法を試すことができたら患者を救うことができるのに、なぜか支援者が拒否して治療に踏み切れない・・などのような事例が医療現場を混乱させていたのでしょう。

共依存 - Wikipedia

 

チャックの担当医である女医さんは、何度もジミーにチャックの入院を進言していますが、ジミーは拒否。

その拒否しているところが共依存だと思ってしまうわけです。

心因性の可能性が高いチャックの電磁波過敏症が一向によくなる兆しが見えないのは、あんなに親身になっているジミーのせいってことです。

 

もう家族は2人しかいないから煮詰まっちゃっているし、チャックは電磁波過敏症という病気に依存して、ジミーの世話になりながらもジミーのことを心底憎んでいる。

愛も多少あるかもしれないけど、愛憎劇ってなんとなく愛のほうが強い気がするけど、この場合は愛がかなり少なく感じる。

可愛さあまって憎さ100倍の感じがしない。

 

本人たちも心身ともに苦しんでいるし、観ているこっちも辛いです。

 

※シーズン2第9話の感想はこちら ↓ ↓

 

www.meganetamago.com

 

 シーズン2第10話(最終話)は、倒れたチャックを見舞うジミーと、相変わらずヘクターを狙っているマイクのエピソードでした。

 

  ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

ジミー、我慢できなくて駆けつけちゃったね・・。

 

病院に運ばれてから、駆けつけるっていうのを期待したけど、無理だった。

あの状態を目の当たりにしたら、誰でもパニックになって、ジミーみたいな行動をしちゃうのかもしれないけれど、すごい薄情なことを言いますが、わたしがジミーならチャックのことはもうどうでもいいな・・。

いくら兄弟とはいえ、自分の破滅を願っている人に対して愛情を示せない。

ジミーの優しさは長所で、でも、優しさは優柔不断や弱さと紙一重だし、ジミーのこと好きだけどそこがすごくイライラすることがある。

 

なので、わたしはチャックとジミーの関係は、もう通常の人間関係ではありえない状態の上記の共依存』を疑っている、というか、もうそうだと確信しているので、ジミーには物理的に距離を取ってチャックのことは放っておいて欲しかった。

誰かが、「あなたたち二人の関係はおかしいからこのままではいけない」って根気強く言って気づかせるか、ジミーがキムと新しい関係を築くことでチャックとの距離ができてジミー自身もこのままではいけないと思って、いい方向に向かうんじゃないかなとうっすら期待していたけど、振り出しに戻ってしまった。

 

冒頭、チャックとジミーが危篤のお母さんを見舞っているシーンで、あの時はまだジミーもチャックに対して自分の意見を通す力もあったし、2人の会話をみる限り、チャックは相変わらず偉そうではあったけれど、普通の兄と弟って感じで、今の2人のような危うさは感じなかった。

ただし、お母さんが亡くなるシーンで、チャックの目の前でジミーの名前を二度も朦朧としながら呟いて息を引き取ったうえ、その時不在だったジミーにそのことを言わなかったチャックはやっぱりアダルト・チルドレン的な要素も併発していて、この問題は根が深すぎると思ったのです。

捕まったジミーのところにチャックが現れて、留置所から出したときはまだお母さん生きていたみたいだしなー。

やっぱり、チャックとジミーは離れて暮らしているべきだった。

アダルト・チルドレン(AC) - こころのこくばん

 

 

それにしても、24時間営業のコピー屋に急に現れて、病院にも付き添って献身的に看病し、退院の世話もしたジミー。

エルネストのとっさの機転で助けてもらえてよかった。本当によかった。

ジミーは郵便室でも人に好かれていたし、チャックのジミーに対する態度はあんまりだと普通の人は思うのでしょう。

普通じゃないと思わないのはチャックとジミーだけなんだよ!(涙)

 

倒れたチャックが色々な検査を終えて、目を開きジミーの姿を目にして、また文句か・・ってなりました。

ブレイキング・バッド観てた時も、入院していたときのハンクのマリーへの態度がどうしても許せなかったけど、アメリカでは、入院という個人的なトラブルで、自分のために犠牲を払ってくれた人に感謝の言葉すら言わなくていいことになってるの?

海外ドラマや洋画で「謝れ!」はよく聞くけど、「ありがとうも言えないのか!」はあまり聞かないけど、謝罪は言わない人が多いけど、ありがとうはそもそも言わない人があまりいないからだと思っていました。

 

そして、しつこいまでのチャックの執念ね・・。

ジミーのこといつも、ずるいって言ってるけどやっぱり血が繋がってるんだなって思いました。

あんな作戦でジミーのこと陥れて、同じ穴のむじな。

ジミーの小細工のこと言えないじゃん、自分も同じことやってて。

白状しちゃうジミーもジミー!

 

確かに音声は取れたけど、『病気で心神喪失状態の兄のために元気づけようと思って言ったウソです』って言えば済む話だよね。今のところ。自白音声が残っていたとしても、自分が判事だったらあんな状態のチャックの言い分は信じないな。

医者が証言台に立ったら、チャックは即入院レベルです』って言うと思うし。

なので、もうこの件はシーズン3には引きずらないで欲しいです。

 

一方、マイクはお金を盗むだけでは飽き足らず、超でっかいライフルを買ってヘクターを狙う作戦に出ましたが、マイク的には、義理の娘と孫を守るために「やられる前にやりたい」って感じなのかな。

それとも、自分のために一人亡くなったので、その弔い合戦とか?

イマイチ、マイクの行動の意味が読み取れなくて困惑しています。

かっこいいはかっこいいんだけど(笑)

 

というわけで、シーズン2も終わりをむかえましたが、もうチャックとジミーのやり取りはちょっとおなか一杯になってきました。

チャックのジミーへの態度があんまりなんで、何度も言いますが個人的に辛いんです。

この2人の問題はお互い死んでも解決しない問題だと思うので、シーズン3では、違う展開を望みます。

あと、ずーーっと言っているんですけど、ガスはいつ出てくるんですか?(笑)

もうそのために見続けている感じです。

ブレイキング・バッドで推しだったガスが出てくればこの気持ちも中和されるはずなんで、本当に早めにお願いしたいです。

 

最後に、ジミーの作ったCMは、あの場所で観たくなかったな。。キムは嬉しそうだったけど。

 

なんだかんだ言いながらシーズン3も観始めるので、引き続きよろしくお願いします。

またシーズン3のレビューでお会いしましょう!

 

それでは、また。

 

 

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