Amazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』(The Boys)シーズン1第3話【収穫】感想です。
すみません、マーベルヒーロー(主にMCU)の話をしますので、全然分からない人は飛ばしてくださいね。
あ、でも、読んでみて興味を持ってもらえるかもしれないので、せっかくなので、読んでいただけると嬉しい(笑)難しいことは書いてないので。
今回の『ザ・ボーイズ』のヒーローは、生まれつき特殊能力を持って生まれた、X-MENシリーズに登場する”ミュータント”と呼ばれる人々的な存在ですよね。
よくよく考えて見たら、X-MENシリーズは元々生まれつきの特殊能力者の人たちの物語のはずなのにスピンオフである『デッドプール』も後天的な能力だし、『アイアンマン』やら『アベンジャーズ』系のMCUに関して言えば”生まれつきの特殊能力者”って、スカーレット・ウィッチことワンダぐらいしかいない。
ワンダはマーベルコミックス的にも元々X-MENの登場人物だったらしいので、かなり強力な能力者ですが、他はよくよく考えてみると、みんな後天的な能力なんだよね。
だから、弱点もあって(キャプテン・マーベルは今のところ弱点が思いつかないけど)そこがよかったりする。
≪主なマーベルヒーロー能力ざっくり一覧(未見の人にはネタバレあり)≫
アイアンマン:トニー・スタークという武器会社の家に生まれた御曹司。事件に巻き込まれたことで自社で武器を売るのをやめ、自作の金属のハイテクスーツ(鎧)で戦う。天才的頭脳を持っているがアイアンマンの中身はいたって普通の人。
キャプテン・アメリカ:元々はひ弱なひょろっとした身体能力が弱い軍人に憧れを持っていた普通の青年。アイアンマンの父親のハワード・スタークの超人を作る実験により、超人的な身体能力を得る。ハワードが作ったヴィブラニウムという特殊金属で作った盾が武器。
ソー:雷神。雷を操って特殊なパワーを繰り出す。特殊な金槌が武器。生まれつきの特殊能力者かもしれないけど、人ではない。
ハルク:元科学者の普通の人。実験の被験者に自分がなって、実験に失敗。怒ると体が巨大化し緑色になり、凶暴化する。
スパイダーマン:課外授業の博物館で蜘蛛に刺されたことにより、特殊な身体能力を得る。特殊スーツがなくてもそこそこ戦える。元はただの普通の高校生。
ブラック・ウィドウ:元KGBのスパイで、戦闘能力は高いがほぼ丸腰の普通の人。着ている服も、別に特殊スーツではない。ホーク・アイの誘いでシールドに入り、ヒーローの仲間入り。
ホーク・アイ:弓矢の達人だが、普通の人。露出も多いのでなんとなく観ていると危なく感じる。
ファルコン:元空軍の軍人で、翼の機械を背負って空を飛びながら戦闘する普通の人。羽以外は丸出しなのでこっちも危ない。
ドクター・ストレンジ:修行で魔術を操れるようになったが元は外科医という普通の人。
ブラック・パンサー:ワカンダという国のトップ。特殊金属のスーツを着て戦う普通の人。(ワカンダの軍人も普通の人)
ビジョン:元AI。ハイテク技術が作り出した生命体。人じゃない。
アントマン:ピム博士の技術を駆使したスーツを着て小さくなって戦う、娘溺愛パパ。前科はあるが普通の人。(ワスプも普通の人)
キャプテン・マーベル:元空軍の軍人。なんかの光を大量に浴びて超人になった。元は普通の人。
ウィンター・ソルジャー:キャプテン・アメリカの同僚だった軍人。ヒドラという組織に改造されたが、元は普通の人。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー:宇宙人。人じゃない。
というわけで、主だったメンバーを上げてみました。推しが漏れた人すみません。
何回『普通の人』って書かせるんだ!って思いながら書いてましたが、やっぱりワンダ以外は、元々はほぼ普通の人か、人じゃない何かなんだよね(笑)
注:上記の場合、都合上【普通の人】及び【人】とは、地球人および遺伝子的なホモサピエンスを指すものとする。
なので、モチーフ的なものはMCUに近いけどDCヒーローも、X-MENも、MCUもごちゃ混ぜな感じで『The Boys』は展開しているわけですが、MCUの場合は、遺伝子的な特殊能力者じゃないのでヒーローとして成立している部分が多いのかなーと考えてしまいました。
あえての後天的能力みたいな。
X-MEN的な生まれつき特殊な人たちはX-MENスピンオフドラマ『ギフテッド』もそうですが、異質なものとして差別を受けていて、むしろヒーローというより危険な存在として認識されており、マイノリティであり廃除対象扱い。差別もひどい。
この差別と戦うドラマに『ギフテッド』はなっている。
このあいだ”ギフテッドと呼ばれる天才児の生きにくさ”という番組をクローズアップ現代で観たので余計、
このドラマ(ザ・ボーイズ)では特殊能力者に対する一般人の恐怖心があまり描かれていないなぁー
と思ったのです。
天才児が生きにくいのも、特殊な能力に対する畏怖が生み出すものだと思っている。
実際、周りに特殊能力者が存在していたらちょっと怖いと思うのが普通の感覚じゃないかな。
なので、ヴォート社およびマデリンのやり手っぷりったらないよね!って言う結論に落ち着いたんですけど(笑)
前の回でも書いたんだけど、彼ら(ヒーローサイド)が絶滅でもしない限りザ・ボーイズがどんだけ頑張ってもいたちごっこになってしまいそうな気がするし、ヒーローという概念が特殊能力者から外れてしまったら、それこそ迫害が始まりそう。
なので、何が正しいのかわかんなくなってきた。
別に正しさを求めているわけではないのだけど、混乱する問題ではある(笑)
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~あらすじ(ネタバレあり)~
シーズン1第3話【収穫】"Get Some"
フレンチーとブッチャーは、ヒューイが起爆装置を起動させ木端微塵になったトランスルーセントの後片付けをしていた。ヒューイは自分の行動に戸惑い、家に帰りたいとブッチャーに告げる。
フレンチーの付き添いで家に帰ったヒューイは、自室にあったヒーローグッズに怒りをぶつける。息子を心配する父親に暴言を投げつけ、家を出るヒューイ。
ブッチャーはトランスルーセントの残骸を処理したあと、昔の仲間のマザーズミルクに会いに行き仲間に入るように説得する。フレンチーと仲の悪いマザーズミルクは、ブッチャーにフレンチーが仲間に居ないことを確認してブッチャーに協力することにするが、アジトに行くとフレンチーが居た。
トランスルーセントから得た情報で、Aトレインのガールフレンドが、過去に活躍したヒーローのポップクロウだと知った、ザ・ボーイズは、ポップクロウの部屋にカメラを仕掛けて2人の行動を監視しようとする。
その過程でAトレインが能力を高める薬を使っていることを知り、そのことを暴こうとAトレインが参加する大会に潜入する。
一方、ホームランダーはトランスルーセントの行方を依然探していた。
セブンのメンバーである、クイーン・メイヴと組んで事件を片付けたり、Aトレインの大会を盛り上げたりするが、2人は過去に親密な関係にあり、クイーン・メイヴはホームランダーに対し、複雑な感情を抱いていた。
アニーは、私服で婦女暴行犯を阻止した動画が出回ったことでピンチに陥っていたが、アニーに助けてもらった女の子が名乗り出て、”スターライト”としての立場が高まっていた。しかし、ヴォート社のエージェントは、アニーに露出の高い服を着せてイメージチェンジを図ろうとし、拒否したアニーに”セブン”に残るか、ヴォートのプロデュースに従うかの決断を迫る。
Aトレインの薬物の証拠を掴むため、ザ・ボーイズのメンバーの4名は会場に潜入。記者を装って会場入りしていたヒューイは3日前にベンチで仕事の悩みを吐露していた女の子アニーを発見し、声をかける。
2人はその後、少し会話をしアニーはヒューイに連絡先を教える。
しかし、大会でAトレインの薬物の証拠を掴めなかったザ・ボーイズはポップクロウから情報を掴もうと部屋を引き続き観察していると意外な事件が起きる。
そして、ディープはイルカから情報を得て拾ったアタッシュケースをヴォート社に持ち帰り、衝撃的な事実が発覚する。
※第2話の感想はこちら
スターライトの新しい衣裳、だっさ(笑)
ドラマとしてわざと似合わないイメチェン演出だともちろん思ってるけど【スターライト・プリキ●ア化計画】は完全に失敗したな。
失敗したとしてもたいした損害じゃないかもしれないけど、子どもはサイン会に可愛いほうの衣装でコスプレしてたじゃん。
あの衣裳だったら、子どもからの指示集めることは容易だったのになぁ・・。
やっぱり、ヒーロー社会が現実になったとしても、ヒーロービジネスのターゲット層は基本、男子および男性っていう設定なんだよね。悲しい・・。
別にひらひらのスカートがいいっていうわけじゃないし、ワンダーウーマン的な衣装は好きじゃないんだけど、子どもがコスプレしてた衣裳の方が本人に似合っていたし、ブラック・ウィドウみたいにかっこいい感じのセクシーさにするならともかく、あれじゃぁなぁ・・。
アニー、ことあるごとに”セブン”をチラつかせられてヴォートの思い通りにさせられてるけど、今後吹っ切れるかな・・。
それにしても、ヴォートのデザイナーダサすぎだから、すぐさま変更した方がいいよ。
全員一致であれを着せようとするの頭おかしい。
ホームランダーの衣装がダサすぎなのには、スターライトの衣装観て死ぬほど納得したけど、多分マデリンがああいうの好きなんだろうし、女性ヒーローはセクシーに、っていう固定概念があるんだと思う。それで成功もつかんでるし。
ホームランダーの元カノとキャラかぶりしちゃってるじゃん。
さらにいうと、スターライトが入るまでは7分の1しか女性がいないという事実。
特殊能力者の集まりなんだから、男性より能力の高い人も山ほどいると思うけど、セブンに関しては、ヒーローとしての能力は無関係で選んでるってことだもんねー。
女性ヒーローの役割もどうせ、男性ヒーローの引き立て役なんだろうってところがMCUと決定的に違いますよね!
『ザ・ボーイズ』にはそういう古いジェンダー感がそこかしこに見えるのですが、嫌味ですよね、ダークヒーローがそんな存在なんだもん。
ところで、新しい『ザ・ボーイズ』のメンバーのマザーズミルクかっこいいですね!
フレンチーとの一触即発のやり取りのあと、妻の電話を無視しないのが可愛かった(笑)
ポップクロウの家に侵入した後、男四人で、ポップクロウとAトレインのセクシーシーンを観てるみんなの顔とかすごい面白かった。
別に対抗するわけじゃないけど、ヴォートとかセブンのメンバーとか世間のアニーへの仕打ちを観ていると「女にはわかんないと思ってるかもしれないけど、こういうシーン、女でも面白いと思いますよ?」ってどうしても言いたくなってしまう・・。ごめんさいね、卑屈になってしまって。
今回のエピソードはアニーとヒューイが繋がったところが最大のポイントだったと思うんですけど、”セブン”に恋人を目の前で殺されたヒューイは、目の前のヒーローに対してどう思ったんだろうなというのが頭に浮かびました。
わたしなら複雑な気分だと思う。
ヒューイ、いい人だから【スターライト】としてではなくて、【アニー】として接していたけど・・。
それにしても、部屋にあったたくさんのヒーローグッズを怒りにまかせて壊したりポスター破いたりするヒューイ。
明日は我が身すぎて観てるのが辛かった・・。
ヒューイ、セブンが好きだったと思うと、恋人と推しを同時に失うのは切ない。
アイドルや芸能人の醜聞とか逮捕報道とか出るたびに、その人を推してた人のことを思って辛い気持ちになるんだよ・・。
わたしの推しには、推してたことを後悔させない推しで居てほしいと願うばかりです。
全然関係ないけど先週のNHKドラマ『だから私は推しました』もすっごい辛かったっす。
というわけで、今回はとりわけ、とりとめがなくてすみません。
それではまた・・・。
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