『POSE』season1~season2まで一気見しました。
嘘、大嘘。
間に合わなかった。
season2の4話までしか見られませんでした。
なぜなら、2022/2/28でNetflixの配信が終わったからです。
このブログはseason2の4話まで観た時点で書き始めていたのですが、全部観る予定だったので観てから総まとめとして書こうと思ってたんです。
でも間に合わなかったし、今の感想を残しておきたかったので中途半端なまま公開することにしました(笑)
ライアン・マーフィー好きとしては見とかないわけにはいかなかったので、配信が終わると知った2月の3週目の週末に一気にseason1とseason2を4話まで観ました。
そして、2月の最終週末に残りを見ようと思っていたのですが、コロナでどこにも出かけられなかったストレスが限界で気晴らしがどうしてもしたくなってドライブを堪能してしまい翌日、眠剤の影響と久々のお出かけでぐったりしていて視聴できずに3月を迎えてしまいました。ドライブの話をだらだら書こうかと思ったけど、それはまた違う記事にしますね。
Netflixのリンクは切れるかもしれないため、Amazonで有料配信されていたのでそちらのリンク貼っておきました。
season3でファイナルらしいのですがネトフリにはseason2までしか配信されていなかったので、今後はU-NEXTかFOX系に強いディズニーで配信になるのかなー。
特に根拠はないですが、なんとなく(笑)
それにしても『POSE』はネトフリぽい内容のドラマでもあるし、ねんごろな関係といっても差し支えなさそうなライアン・マーフィーの作品が配信終了になるとは全く予想外だったので驚きました。
本国では終了になっていなくて日本だけの配信終了もしれませんが。
最近のネトフリはオリジナル以外の配信を次々終了する傾向にあり(大好きだった『モダン・ファミリー』もNetflixからディズニーに移行した)、そのオリジナルも当たり外れが多く非常に多く、内容的にも面白さ敵にも微妙な作品も多いので『ストレンジャー・シングス』の新シーズン配信まで少し休もうかなと思っています。→3月は休むことに決定しました。
VOD戦国時代になってユーザーの取り合いになっている現状、色々な策を講じているのだとは思いますが、人類に与えられている1日の時間だけは平等で有限なので取捨選択が大事です。
何か違うVOD入ろうかな。マニアックなやつ。
というわけで『POSE』。
過去にいったん観始めはしていたのですが、その内容の重さとボリュームの重さ(1話1時間半近くあるものもある)で二話でいったん挫折していました。
その時もつまんないとは思わなくむしろ真剣に観たいがために後回しになっていました。
お話の冒頭は1980年代のニューヨーク。
【ボール】と呼ばれるゲイクラブカルチャーに青春をささげる主にトランスジェンダー、ゲイやドラァグ・クイーンたちが描かれる。
【ボール】にはハウスと呼ばれる各々形成したコミュニティー、ハウスが存在し、ハウスのリーダー【マザー】を中心としたファミリーを築いて活動している。
ハウスのメンバーたちは基本共同生活をしており、チーム戦のような感じで各テーマに沿ったコンテストが行われていて参加者のファーストネームに各ハウス名が用いられている。
実際、審査員なんかも存在しているけど審査基準も観ていてもよくわからず、普通にファッションショー的な感じて観ていました。
有色人種、ましてやセクシャルマイノリティーへの差別が厳しい時代に、HIVの蔓延、仲間やパートナーが次々に病気に倒れという未知のウィルスとの戦いも強いられる彼らの、それでも生きることを諦めない力強い姿が描かれる本作です。
本題のストーリーと並行し1880年代から自然に1990年代のファッションや音楽、経済やカルチャーなどもふんだんに盛り込まれていて、ファッションへのこだわりはさすがで見ごたえがあります。
わたしは洋楽詳しくないしそこまで懐かしいと思うものも少なかったのですが、それでも有名な曲ばかりのチョイスで重いシナリオを軽快に進める力があると思ったし、ナチュラルに時代が移り変わっていく様はそこに生きているような没入感させ感じさせてくれました。
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なんていうんだろう、視聴感は『ライフ・イズ・ビューティフル』観た時と同じような感じです。
歴史的な背景をモチーフにした絶対的な絶望にありながらも明るさを忘れない切なさと、命に対する執念のようなものを描く作品。
『ライフ・イズ・ビューティフル』も辛くて2回は観られない作品で、年々重いドラマや映画が精神的な打撃により観られなくなってきているのでこういう感じのやつ、若いときに浴びるように観ていてよかったな・・・と実感する日々です。
これを読んでいる若い方には積極的に重めのテーマの作品を観ておくことをお勧めします。
特に近代史も含めた歴史系。
重いテーマのものからしか得られないものがたくさんある。
作品を見て自分よりも不幸とかハードな人生とかそういう風には思わないタイプなんだけど、それぞれの時代にそれぞれの苦労があるし。
それでも、若いうちに観ておくと想像力が豊かになると思う。
色々な人がいて、いろんな人生があって、いろんな歴史があってというのを知っておくだけで視野が拡がった。
まー、でも、好きなやつ観たらいいんだけどねっ!
ただ、今はそこまで時間がないし心も若いときのほうがクッション性が高かったし回復力もあったけど、今は辛くて『レオン』とか見られないもんな。
『POSE』はつらく重いだけじゃなくて、根底に流れる強さとかやさしさがあるから観ていられました。
実際に企画・監修はライアン・マーフィーだったけど彼が脚本監督をつとめていたエピソードはすごく少なくて、色々な人が脚本とかやっているけどメインは下記ジャネット・モックというトランスジェンダーの女性。
ライアン・マーフィー系の『ポリティシャン』とか『ハリウッド』にも関わっている。
当事者なだけあって色々胸に迫るエピソードがたくさんあって、知識としては知っていたけどわかってなかったなって思った。
世の中【知識としては知っているけれどわかってない】ことで溢れすぎているし、なので寄り添うことは必要だけど、実際はわかってないのでわかっているように振舞ってはいけないし、相手もわかるのが当然と思って話してはいけないと自戒。
作中でも、
わたしはゲイのお店に女性であるブランカが突入するのは違うと思ったし、危ないと思ったからやめてほしかった。
わたしが女性禁止のゲイの出会いの店に単身入っていくようなものだと思う。
矛先が違うのではないかと思ったけど、今みたいにそれこそカテゴリーがたくさんなかった時代だからかもしれないので、ブランカの気持ちはわからない。
正しいとも思わない。
でも、あれがブランカの正義だった。
エレクトラ(わたしの中では、小学校高学年のリーダー各の女子にしか見えなかった)も捨てられるという想定をいい大人なのに全くしてなかったことが理解できなかった。
ただ、心と体の性が一致しないのは本人のせいじゃないのに苦労があまりにも多いのがしんどかった。
親も人間だから仕方ないとわかってはいるんだけど、子どもが自分の想像通りの社会規範に反しない範疇じゃないと、とたんに拒絶したり暴力ふるったりするのなんなのって思ってしまう。
罪を犯して刑務所帰りのほうが、まだ温かく受け入れられる気がするほどの拒絶。
親の納得する息子像じゃないと注がれない愛。
親にしてみたら人生を傷つけ裏切られたという感情なんだろうなと思うけど、相互理解は難しいなと思ってしまう。
マイノリティーな人生を望んで歩む人はいないと思う。
そして、HIVを神の裁きなんてひどすぎる。
病気と宗教を結びつけるの本当に許せないです。
同じ未知のウィルスということもあって、混乱の仕方がコロナとちょっと被るところもあったかなと思います。
そして、全体的なドラマの流れとしてはエンジェルとちょっかいをかけてきていたトランプの会社の男性のやり取りが死ぬほどむなくそでした。
エンジェルはいつ見ても、同じ生物と思えないほど美しくて本当に天使をみているみたいでした。
ライアン・マーフィーは本当に白人男性の富裕層が嫌いですね(笑)
だいたいひどい目に遭うかクズ。
変な男に振り回されましたがブランカから次のマザーを言い渡されてからは少し大人になって成長してきた感じなので今後が非常に楽しみです。
本当はもっと書きたいことたくさんあるんですけど、何を書いたらいいのかわからなくてとりとめがなくなっています。
とにかく刹那的な生き方で光源を発しまくっているブランカの今後を、どこのVODで配信するの? 早くしてください!
最後まで観てきちんとした記事を書きたいです!
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