というわけで、第二話は思っていたより平和(?)な流れ。
ディモンは夢に一歩近づき、恋も向こうから近づいてきた。
マザーのブランカに性教育を受けていてなんか本当に家族っぽくなってきたので既につらい気持ち。
マザーといえばエレクトラもブランカを助けていましたが、これも彼女なりのブランカへの母心のような気がしてちょっとじんわり。
ブランカへの苦言も多分合ってるんだよ。
若いと年かさの意見はみんな間違ってると思うし、エレクトラはやり方が下手だから。
みんな不器用すぎる。
不器用といえばブランカはブランカでゲイの飲み屋に入っていって差別反対を訴えるという危険行為を働いていてハラハラした。
”差別の一番底辺にわたしたちが存在している”っていうブランカの友人の言葉は胸に刺さったし、居場所のない自分たちに居場所を増やしたい、そして理解を得たいというところでまず身近なところから攻める気持ちもわかるんだけど。
ちょっとセンシティブな問題だけどシンプルに、LGBTのTの人は心の性がその人の性だって認識です。
万が一わたしが思っている(見えている)性と違っていたとしても、とりあえずその人が社会的に生きたい性を尊重したいという気持ちがある。
社会的に男性として生きているけど、実は心が女性・・・とかの例は申し訳ないけれども、気づけないので無理です。ごめんなさい。
女装は趣味でやっている人もいるのでなんともいえないところもありますが、今回のドラマに関していえばブランカやエンジェルはトランス・ジェンダーっぽいのでわたしは女性だと思っているんです。
なので、ゲイ同士が出会いの場を求めて集まっている飲み屋さんに突撃しちゃうのは危ないです。
そもそもお互い恋愛対象でもないし、なんで来た? って思われるのも少ししょうがない気もする。
存在のアピールっていう点では効果があったかもしれないけど、心象を悪くすることは得策なのかどうかも微妙。
ゲイカルチャーの中でも、白人が力を持っているのは まぁそっかそりゃそうだよねとは思ったんです。
人間の嫌な生存本能だなと思うんですけど、どんなコミュニティーでも自分より下だと思える存在を見つけて安心したいものじゃないですか。
社会でいろいろな差別を受けている女性だって、女性だけで固まればその中でヒエラルキーが生まれてヒエラルキーの上の人は下の人を差別する。
そして、新入部員の1年が先輩の理不尽に耐え抜いて、後輩を得たら同じように理不尽しちゃったり、姑との関係に自分も苦労したんだから嫁だけ楽するのは許さないみたいな。
論点ずれてきちゃったけど、差別っていうそういう側面もあると思うんです。
自分と別の人生の人なのに、人の幸せが許せない的なこと。
誰かを下げておかないと自分の不遇が明るみに出て怖いし。
なので、ブランカの個人運動は危なっかしくてハラハラするんです。
人は人の幸せに厳しい。
差別反対に反対の人って自分の立場を脅かされたくない人も多いと思います。
自分の立場を守るためならなんでもするので、捨て身とはいえドキドキします。
そして、ハラハラするといえばエンジェルもヤバい。
女性としてありのままの自分を求めてくれる人が現れるなんてって時だよね、今。
でもさー、それこそトランプタワーを作っている感じだよ。
あっちのトランプタワーじゃなくて、こっちなんだけど。
ちなみにとトランプタワーは日本語で、トランプタワーというとまんまあっちのトランプタワーのことになります。
上記動画のタイトルでお気づきの方もいるかと思いますが英語では、House of cards もしくは card tower といいます。
ドラマのタイトル(未見)でも有名ですね。
エンジェルと白人男性。
そもそも薄いカードでギリギリ立ってる感じだし、ちょっとの衝撃と本人の集中力の欠如で一瞬にして崩れる感じ。
恋というのは本当にやっかいな代物だのぉ~。
一瞬の二人の時間のために色々なものを犠牲にできちゃうんだもんな。
エンジェルは今までも刹那的な生き方をしていただろうけど、もう一人は違う。
つらい、考えるだけでつらい。
つらくなったので、唐突ですがレビューは終わりです。
それでは、また。