第12話の感想はこちら ↓ ↓
最終話の第13話は、前話の衝撃のリチャードの焼身自殺の後どうなることかと思いきや、結果としてはマイヤリズムの信仰の違いによる戦いが描かれることになりました。
※以下、ネタバレありの感想です。
リチャードの焼身自殺後の火事騒動の様子や、鎮火までの落ち着く様子はがっつり割愛されましたねー。
そして、何故かエディとサラと娘のサマーが、名前を変えて海辺の街で暮らしていたので、また誰かの夢オチか!?と思いましたが、今冷静に考えると、PATHでは他の海外ドラマより、夢オチは全体的にあまりなかった気がするのですが、どうも『ウォーキング・デッド』を始めとした、他の海外ドラマの夢オチぐせがついているようで(笑)
リチャードの焼身自殺からの次の展開が、綺麗な海でしかもこじれまくっていて、顔を合わせると罵詈雑言の嵐だったエディとサラ夫婦と幼い娘の幸せそうな様子だったので、混乱はしましたが、海、キレイーー。っていう感じでなんとなく癒されてはいましたが、違う!違うぞ!! シーズン最終話がこんなんではいかんっ! と思っていたら、サラが脅迫の罪で実刑をくらいそうになっていたので、カナダへ逃げて三人で暮らしていたようですね。
近所の人に幸せな家庭を演じて暮らすも、その行動の怪しさから近所の人に何か勘付かれ、エディを置いてアメリカに帰ることにしたサラとサマーでしたが、カナダってちょっと怪しい人物だからといって母親と幼い女の子が猟銃で撃たれるような国なの?って度胆抜かれました。さすがに素性が怪しいからといって、そこまでしなくない? わたしならまず警察に通報だけど、平和ボケしすぎなんですかね?
結局、サラとサマーは国境の出国確認も無事にすり抜け、アメリカに帰国。
そして、エディはFBIのサム(偽名:本名が何度か出てきたけど覚えられない)
と共に、脱退者を集めてマイヤリズムの後継者は自分だからと、反カル派と新しい宗派的なものを作って活動を始めることにした様子。
一方、そんなカルはメアリーの子どもが自分の子だったことでサラには逃げられたうえ、メアリーがカルに対しての態度が急に妻づらを始めて強気になり、マイヤリズムに対しての意見も言うようになったので、女って怖いなと思うと同時に、カルに対しては自業自得とはいえ、やはり性行為は子作りなんだということをきちんと認識しないとこういう事態を招くといういい見本だなと思いました。
性行為自体はまぁいいとしても、子どもが出来てもいい状態じゃない性行為の場合は、完全ではないにしろ子どもが出来ないようにする方法もあるわけだし。身に覚えがある以上は責任とるのは当たり前だけど、メアリー態度急変しすぎて、カルにとうとう「うざすぎて厚かましい」って言われたけど、メアリーひるんでなくて面白かった(笑)
自分から押し付けるわけではなく、最終的にカル自身に子どもの親なことを認めさせるっていうね。
カルもわが子に対する愛情もあるしで、赤ちゃんの名前も決めて、ファミリーネームは自分のファミリーネームにすることにしたみたいだけど、メアリーと結婚するってことかなー。マイヤリズムの基本理念はファミリーなんでしょ?
カル、詰んだなー・・・。
シーズン1の最初は、もっとカリスマ性があってギラギラしてたのに、まさかこんなことで足元すくわれるとは夢にも思ってなかった。
メアリーも、初心貫徹で女の執念すごかった。2シーズン全部使って女のたくましさと小狡さと怖さを見せつけられた。
サラとカルを引き離したいがために、まだああ見えて子どもであるホークに、話が漏れることがわかっていながら、赤ちゃんの父親がカルであることを告げるとか、こういう女、世界中どこにでも存在するんだなと思いました(笑)
そして案の定、エディからカルに精神的に依存していたホークがあっさりカルから父親に寝返りました。
アシュリー(元カノ)の件では、カルじゃなくアシュリーに怒っていたのに、母親とそういう関係になった男が、そういう関係になる前に他の女を妊娠させていたことが許せないのは、サラの息子だからであり、まだまだ精神的に未熟な子どもならではだからなのかな。
シーズン1では、無理やりカルのところに押しかけて性行為に及んでいたメアリーが、シーズン3では、カルの妻かー・・・。
だって、しつこいようだけどファミリーを信条としているマイヤリズムが、子どもを産ませておきながら、結婚しないわけにいかないよね。
もう、結婚しない理由としては、組織のリーダーが妻をめとるわけにはいかないとか、そういう方向に持っていくしかない。
光の守護者は博士と結婚しているから・・とか?(笑)
PATHを見ている方々は、やはり一度しかない人生の伴侶は慎重に選ぶべきだと、メアリー(とエディ)を見て学んだのではないでしょうか。
全体的にシーズン2の最終エピソードとしては、静か目な展開だったとは思います。
多分、この時点でシーズン3の制作が決まってたからなのかな。
シーズン3ではエディとカルの直接対決が描かれそうですが、サラはマイヤリズムに戻り、カルの演説を聞いていたわけだけれども、サラとサラの父親だけカルの指示に従わず手を上げていませんでしたねー(笑)
あ、サラといえばまた犯罪者になるすんでのところを公害の会社にお金を出してもらって助けてもらったようですが、本当にこの公害の被害に遭っている地域の人たちがかわいそうでならないです。
マイヤリズムに奉仕活動のダシにされている間も、家畜や住民が病気になったりしていて死んじゃったりしていたし、結局サムが独断で行った水質検査の結果に公害が証明されていたのに、今のところマイヤリズムなんの助けにもなっていない。
ところで、サラの車に追突したのは、本当に公害の会社の人なの? っていう疑問。そこも明らかになっていないうえ、公害の会社がホークとサラを犯罪者にしないため二度も手を貸すことになってしまって、もうマイヤリズムが公害の会社を糾弾することは無理じゃないの?
光だの梯子だのもいいけど、このドラマのなかで一番のかわいそうなのはやっぱり、ここの水質汚染の地域の人たちのような気がどうしてもするんだ。
これだけはシーズン3ではほっとかずに解決に導いてほしいです。かわいそうすぎる。エディ、頑張って!
そしてエピソード最後、離脱者を引き連れたエディのクーデター的なもの。
エディが説く、マイヤリズムの説法。
カルが説く、マイヤリズムの説法。
それぞれに一理あり、それぞれに信念があるものなんだろうと思う。
宗教には全然詳しくないのですが、この宗教の分裂というのは宗教あるあるで避けて通れない問題なのですかねー。
会社もそうだけど組織というものには、人と人との相性や意見の相違で派閥ができるのは、当然といえば当然のような気もするのですが、仏教にもいろんな宗派が存在しますし、キリスト教にもカトリックとプロテスタントがあります。知らないだけで、キリスト教とかは他にも色々派生してできてるのかも。
でも、最終的には崇めているのは同じ仏や神だったりして、仏教でいえばブッダ、キリスト教でいえばイエス・キリストですが、多分その人たちが本来言っていないことも尾ひれがついて教え的なものが増えていたり、解釈違いで誤解が起きていて変な方向に行っていたりすると思うんですよね。
ブッダもキリストもタイムスリップとかしてきて、2018年ではあなたたちの教えは今こうなっていますよって教えたら、たぶんすごいびっくりすことになっていると思う。
結局、信仰心といっても人の好き嫌いなのかなー(笑)
エディが好きだから、エディについていく、カルが好きだから、カルについていくみたいなことになってるじゃないですか、今。
宗教の分裂も、実際はそういうことなんじゃないかと思ってきた。
今の状態は後継者争いというより、価値観の違いの戦いみたいになってきてるもんなー。あと、エディとカルはお互い嫌い同士。
相手に勝ちたいとかそういう感じで、本来の博士の教えは置き去りだし。
宗教的な争い事って人類の歴史でたくさんあったし、今もあるからそういうことを描きたかったのかもしれないですが、色々考えちゃいますね(笑)
今のところカルの分が悪いけど、この争いはどういう落としどころになるんでしょうか。
離脱した直後のエディは、「光なんてない、まやかしだ」とか言ってたけどね(笑)
最後になりますが、本当にしつこいんだけど、これだけは言わせてほしい!
個人的にはもっと評価されてもいいドラマだと思って観ていました。
なのに、PATHがそこまで流行っていないのは、『ヒュー・ダンシーがイケメンを隠しすぎたから』っていう結論にわたしは達しています。
ヒュー・ダンシーが、ヒュー・ダンシーを推してきた役柄であれば、多分もっと流行っている(笑)
元バーバリーのモデルですよ?
あんなにあんなにきれいな顔で、色気もあるのに、日本人俳優と違ってイケメンが透けて見えない。
彼の俳優魂を心から評価しています。
が、さすがに現在のカルは色々な点で気持ち悪すぎるので、シーズン3ではもっとかっこいいヒュー・ダンシーが見たい気もするけど、最後までカルの気持ち悪さを貫いて欲しいとも思う(笑)
なにしろ、シーズン3で終わりは決定しているので、早めに配信してほしい。
マイヤリズムの最後がどうなるか、わたしに見届けさせてください。
というわけで、シーズン3のレビューでまたお会いしましょう。
それでは、また。
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