一方、主人公のパイパーは第3話では通称クレイジー・アイズという変わった黒人スーザンに付きまとわれたり、パイパーと元カノアレックスとの出会いや確執が描かれました。
※以下、ネタバレありの感想です。
二話に出てきていた美容師さん、元男性の人だった。
職業は消防士で、妻と息子もいるパパだったというのも更にびっくりした。
トランスジェンダーのバーセットを演じているのは女優さんみたいですが、冒頭に出てきた消防士さんは本人とは別人でしたよね? 同じ人だったら、演技力にかなりビビります。
経緯は割愛されていましたが、バーセットは男性として暮らし結婚もして消防士として働き、妻との間に息子も設けたようですが、どうしても苦しくなったのでしょう。
おそらく妻に自分のジェンダーをカミングアウトします。
妻は最初は戸惑ったと思いますが、夫自身を愛していたのと、息子から親を奪いたくないという思いから、夫が女性として生きていくことに理解は示すものの、体を変えることには反対だったし、思春期の息子も急に女として生きていくことにした父親に反発し、理解を示せませんが、息子はかっこいいパパを失うショックもあったと思うし、急に理解は無理だと思います。
ただし、ドラマ内では初期の段階ではまだ体は変えていませんでしたが、刑務所内ではもう体は女性の体に変わっていて、ホルモン療法も受けていたようなので、妻の反対を押し切って強行的に踏み切ったようです。
コスト削減から、薬を減らされてホルモン剤の副作用からか肝臓の数値も悪くなっているのに、男性化をとにかく恐れるバーセット。
なんとしてでも薬を手に入れたいバーセットは、面会に来た妻にもどうにかして薬を持ち込めないか頼んでしまう。
バーセットの気持ちもわかるような気がするけど、妻の言い分ももっともだ・・。
本当は、『バーセットの気持もわかる』ってはっきり言いたいところですが、当事者じゃないから、わかるとは言い切れないのが難しいところです。
こればっかりはどうにもならない、誰も悪くない。
生まれてくるときは、基本何も選んで生まれてこれないけど、性別も選んで生まれてはこれないし、体と心の性別が一致しないで生まれてくるのも選べないから。
もうこの世に生まれてしまったら、そのあとの生き方しか選ぶことができない。
まぁ、なにしろ切ない気持ちでいっぱいだったけど、追い詰められたバーセットが、人間のクズすぎるひげの看守に頼らなくて偉かった。
こいつ、本当にクズ。久々に見た清々しいくらいのクズ(笑)
クズがドラマに出てくると制裁受けることを期待しながら観ちゃうけど、意外と要領よく渡り歩いてクズ道を究めていくんだろうなー。立場が強い看守ならなおさらクズに拍車がかかるだろう。
大人になってくるとわかるけど、実社会でもクズに限って出世したりする理不尽な世の中が常だし、お人よしが損するようになっている。
ただ、みんな損するからといって、クズになりたくないからそれなりに理性や社会性を保ちながら生きてるだけで。
あのクズは改心することは一生ないんだろうなー。悔しいなー。
結局バーセットが犯した罪ははっきり描かれず、息子の身代わりになったのかなーというところで終わっていましたが、 犯罪の内容から人柄に偏見を持たせないようにするためか、パイパー以外の囚人の犯罪は最後まで描かれなく曖昧にさせたままのパターンでこのまま進んでいくのかな?
パイパーはスーに付きまとわれて苦労してたけど、絶食よりはマシだったのでは?(笑) それに、ここに来てやっとお金が使えるようになって、色々なものが買えて本当によかった。お世話になった人へのお返しやら、サンダルやら。
あとは、ホルモン剤を少なくされてあせっているバセットに、ファンデーションをプレゼントできたのもいいエピソードでした。
今回は、パイパーに関しては変な人に付きまとわれていることと、収監前はラブラブだった彼の気持ちをいつまでつなぎとめていられるかどうかってところでしょうか。
だいぶオレンジ・イズ・ニュー・ブラックの世界観にもだいぶなじんできましたが、パイパーにまだ特定の仲間が出来ていないことと、登場人物が多すぎて今のところ見分けがつかない人や名前がわからない人がたくさんいるという点で、今はドラマにアウェー感を感じてはいます(笑)
パイパーが感じているアウェー感と合せた作りになっているのかなー。
だとすると、作り手の思惑にまんまと引っかかっているし、だとすれば、パイパーが刑務所に馴染むのと同じころに、このアウェー感もなくなっているはずなので、待ってます(笑)
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