『ホームランド』シーズン1第11話 【信念と覚悟】 感想です。
来た!! やっと来たっっ!! 待ってた、待ってたよーーーーっっ!!(涙)
シーズン1の前段10話は全て伏線だったんじゃないかと思うほど、今回のエピソードは引き込まれた。
『ホームランド』観始めて一番面白かった。
全然話進まないし、ミスばっかりだし、シーズン1は途中挫折かな・・? と思いながらも見続けてきた甲斐があった。
これだから、こういうことがあるから、海外ドラマはやめられないんだよっ!
ちなみに、原題と全く違う邦題がついてるけど、今回の原題は『The Vest』なんです。上半身に身に着ける洋服のベストのことです。
Theもついてますので、名詞だと思います。
それが、何故『信念と覚悟』に?
どうせ全然違うタイトルにするなら『緑のペン』、『紫の時期』、『喪の黄色』なんかがよかったのにー!
誰の信念と覚悟なんだよーってなってるよー。
タイトルがベストなんで、そうかなって思うけどさー。
ところで、感想に入る前に、ブロディがなんかごちゃごちゃ言っていて意味が全くわからなかった『ゲティスバーグの戦い』について調べていきたいと思います。
ネイティヴスピーカーだったら、ブロディの言うこと理解できたのかもしれないけど、絶対、クリス(も)わかってなかったと思う。
演技なのに”わかったてい”の顔だったもん!
Wikiは超わかりにくかったので【ゲティスバーグの戦い わかりやすく】で検索しました(笑)
わたしは多勢に無勢を知恵で乗り切った『のぼうの城』みたいな感じか? と思っていましたが、若干違うようです。ていうか、全然違う。
ちなみに、のぼうの城における石田三成の水攻めは実際はできなかったので物語上のフィクションだけど、水攻めしようとして三成が作った”石田堤”はただの土手であり、普通の田舎の道。
のぼうの城の聖地も場所によっては、ゲティスバーグの戦い跡地みたいでで特に何かあるわけじゃないけど、石田三成の本陣は古墳でした(小説にドはまりし、映画化の前に巡礼に行った(笑))。
今回のドラマの舞台のワシントンD.C.からペンシルバニア州のゲティスバーグまで車で約二時間弱。Googlemapによると、1時間半ちょっとです。
個人的な主観ですが、ドライブには短いぐらいかなー。
地図的にざっくりいえば、アメリカ大陸の一番東側、上からみて真ん中ぐらいにニューヨークがあって、ニューヨークの左隣にでっかく四角いペンシルバニア州があり、そこの6時の位置あたりにゲティスバーグがあります。そこからさらに南下したあたりにワシントンD.C.がある。
ワシントンD.C.は州に属していないので、場所は説明しにくいですが、文字で表現するとこんな感じです。
アメリカ発祥の地はペンシルバニア州と言われているし、南北戦争当時のアメリカの経済もペンシルバニアにあったようなので、そこからほど近いワシントンD.C.が首都になっているのも頷けます。
ドラマでも言っていたような気がするのですが、リンカーンの「人民の、人民による、人民のための政治」はゲティスバーグ演説と言われています・・って、調べても調べても、全然教師の話出てこないじゃんっ!!
関ケ原数時間で終わった時の東軍と西軍の動き・・みたいな話しか出てこないんですけど?
アメリカの歴史なんかを英語で調べれば、もっと詳細なことがわかると思うんですが、(ブロディ・・話盛ったな・・)っていう疑惑で今頭がいっぱいです。
確かに北軍の将軍に、教師・農夫出身の、ジョージ・スタナードなる人物が居たのですが、ピケットの突撃という作戦に持ちこたえて生き延びたって感じ。
だいたい、日本の歴史もそうなんだけど、戦争は、勝った方にありもしなかったか、相当盛られた美談や武勇伝が語られがちなんですよね。
で、負けた方は必要以上に悪く言われるものなんで、実際のところはその時代に生きた経験者しかわからないと個人的には思っているんですが。
今回のブロディの目的は、”軍人である自分が子どもたちに歴史を教えたい旅”ではなかったから微妙な感じだったのかもしれないですけど、本当にすみません。
結局、ブロディの言うこともわからず、こんなに調べたのに、ゲティスバーグの場所がはっきりわかっただけにとどまってしまいました!
もう、よくわからないのでこの話はこれで終わりにします・・。
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season1 Episode 11 "The Vest"
ソウルは公園で自爆テロに巻き込まれて負傷したキャリーを病院に仕事復帰に向けて迎えに行くが、ナースステーションでわめいているキャリーを見て驚く。
キャリーは看護師に”緑のペン”を要求しており、緑のペンがないと大変なことが起きると怒鳴り散らし、病院を混乱させていた。
尋常ではないその様子に、ただならぬ雰囲気を感じ取ったソールは主治医に話を聞こうとするが、キャリーの主治医である姉から話を聞くように言われる。
キャリーの姉からキャリーは双極性障害を患っていることを告白され、今は躁状態で興奮しており、薬で安定させるために一週間ぐらいの時間が必要だと告げられる。
一人にしておくと危ないので、ソールも含めてキャリーの監視をすることにする。
キャリーは依然躁状態の中、狂ったように資料に色をつけているが、薬で眠らされる。
起きている間に資料で家の中をぐちゃぐちゃにしたキャリーだったが、眠りに落ちる前にソールに「もう時間がない、紫の時期だ・・」と言って眠りに落ちる。
ソールは、その言葉を聞きあることに気づき、資料を整理し始める。
一方、出馬を決めたブロディは、家族旅行でゲティスバーグという南北戦争の激戦地に向かっていた。
その途中で仕立て屋に寄り、あるベストを受け取る。
父親の行動に不審を抱いている娘は、父親の秘密を探ろうとする。
旅の途中に寄ったファーストフード店で街の人から出馬を応援されたブロディにジェシカは嬉しさを覚える。
目を覚ましたキャリーは、ソールが整理した壁の資料を見つめ【黄色の時期】に何かあったことを悟る。
どうしてもそのことが気になったキャリーはブロディに連絡を取る。
ブロディーに会えることに興奮し、体の傷を隠し待ち構え居たキャリーだったがドアの向こうには思わぬ人物が居た。
第10話の感想はこちら
それにしても、びっくりしたーーーー!!!
キャリーの(中の人)の演技力はすごいと思っていたけど、ブロディのこと好きになったり、ミスが多かったり被弾したり、CIAではテロ防げないのでは・・? と思っていた矢先の「緑のペン」事件。
キャリー、こうなっちゃうんだ・・って度肝抜かれて、なんかもう言葉も出なくて、ソールはあのキャリーを目の前にしてもメンタル安定しててすごいなって思ってたんだけど、メンタルが安定していたんじゃなくてどん引いていたか、どうしていいのかわからなくて呆然としていたのか、なんとなーくうっすら気付いていたけど、やっぱりそうかってなっていたのか。
でも、ソールはあの状態のキャリーの話、ちゃんと聞いてたんだよね。
ソールの妻なんかもそうだけど、ああいう感情の起伏の激しい人には、落ち着いた人がそばにいるように出来ているんだなって思った。
だからこそ人間的魅力に惹かれるっていうのもあると思うし、そういうパズル的なバランスで社会は成り立っているところもあったりする。
内通者はソールって疑ってごめんね!
本当にごめん。
そして、海外ドラマでよくあるやつで、乱雑に壁に貼った写真や切りぬきをぶすぶす刺したペンに赤いひもをくくりつけて繋げるやつも大好きなんだけど、今回のソールの仕事ぶりは惚れたわ・・。
ああいうのすごく好きです。
キャリーの中の人は演技であれをやるってすごい疲れるだろうなー。
すごいことだと思う。
どういうモチベーションでいくのか、いきなりやれるものなのか。
そして、精神疾患を支える家族や周りの人たちの苦労もしみじみと感じた。
姉、かわいそうすぎるだろう・・。
実際問題、身内や職場に一人や二人なんかしらの問題抱えている人多いと思うんですよ、みんな言わないだけで。
本人も、周りの人も大変ですよね・・。
もっとワークショップとか日本でも盛んになるといいね。
そして、ブロディのベスト、日本人であるわたしは銀の玉を見て瞬間的に(パチンコ玉・・?)って思ったけど、アメリカにはパチンコないし、ピンボールの玉なわけないし、ってことで爆薬かと気付いたけど、誰が着るんだろうなと思っていたら、まさかのブロディでびっくりした。
あの道しか、ほんとうにないのかな・・?
死んだと思った父親、そして夫が突然帰ってきて家が騒動に巻き込まれたと思ったら、今度は本当に死ぬって、ブロディ迷惑かけすぎだろ。
あと、ジェシカが回を増すごとにだんだん嫌いになっていくのは何故なの・・?
次回、シーズン1最終話。
大事な資料を奪われたキャリー、どうなるのか!?
あと、そろそろ洒落っ気出してる場合じゃないから、ブロディのことに気付いてっ。
そして、止めてあげて。
だんだん、ブロディのことかわいそうに思えてきている。
というわけで、それではまた。
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