ブレイキング・バッド シーズン3 第3話感想です。
前回の2話のレビューで、『ウォルター、警察に殴られた』と勘違いして、腹が立ちそのままレビューしてしまいましたが、「あれは血ではなく、催涙スプレーの粉です」と教えて頂きました。
言われてみると確かに殴られているシーンはなかったし、警察がスプレーを準備していた記憶がうっすら蘇ってきました。誤解は誤解で、そのシーンを観ていた時はそう思ったので、そのままの気持ちとして2話のレビューは訂正せずに残しておきますが、もし続けて読んでいらっしゃる方がいて、殴られたの?と思っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれないので、わたしの第2話のレビューは間違いで、ウォルター殴られてはいなかったとのことです。この場を借りて訂正してお詫びします。
間違った情報を流しておいていて、なんですが、催涙スプレーの中身って、あの色の感じだと唐辛子とかですかね。
涙出るっていうより唐辛子の粉目に噴射されたら痛いし、目に相当悪そうだけど、健康被害とか大丈夫なのかな(笑)
シーズン3 第2話の感想はこちら ↓ ↓
シーズン3 第3話は、まだまだ続くウォルターとスカイラーの戦い。
ジェシーの切ない胸の内が描かれるとともに、『Pollos』のオーナーと、メキシコの組織の面会があり、個人的にはスカイラーにめちゃくちゃイライラしていたのでその面会が今回のエピソードは最高でした(笑)
※以下、ネタバレありの感想です。
はしごにのぼり、屋根の上の巨大ピザを片付けるウォルター。
自分でやったことだから、自業自得なんだけど思わず笑ってしまう(笑)
ウォルターが家に勝手に侵入したのは、話も聞かないスカイラーに業を煮やし居座り作戦を実行するためだったようですね。
逆にスカイラーは居座るウォルターにイライラし、ウォルターを追い出すため警察を呼びましたが、離婚も成立していない、暴力もふるってない、子どもに好かれているウォルターに、警察はなすすべもなく帰るしかなかったのですが、当然の結果だし、呼ばれた警察いい迷惑です。
ところでスカイラーは、離婚の手続きを頼んでいる弁護士に、なぜウォルターのことを暴露したんだ。
誰かに話したくて話したくて仕方なかったのだろうとはずっと思ってたけど、このシーンを観たとき、元々夫婦関係は悪化していた2人だったけど、スカイラーにとってのウォルターへの気持ちは情であり、愛はかなり薄れているか、最早ないように感じました。弁護士は案の定警察に言うって言ってるし、父親を尊敬している息子にこの事実を知られたくないってスカイラーは言うけど、それはスカイラーの価値観で、ウォルタージュニアが、自分や残された家族のために父親が命がけでやり遂げたことを否定するとは限らないとわたしは思う。認めはしないかもしれないけど、そこまで裏切られたと思うかな? わたしは今までどんな風にここまで来たか観てたから余計そう感じるし、むしろ逆に愛を感じる可能性も高いと思う。
だって、肺がんと闘病中で本人が体の辛い時に、ただの高校教師だった父親が、リスクを冒して家族に遺すお金を作ったんだよ?
もしわたしの父親がウォルターだったら、そこまで裏切られたと思うかな。
愛を貫くには法を犯さなきゃいけない時だってあると思うんだよね。
スカイラーは何がそんなに気に食わないのか全然わからない。
ウォルターの犯罪がバレて子どもの身に危険が及ぶ可能性があるからっていうならわかるけど、そうじゃないみたいじゃん。
なのに、治療を望んだのは自分なのに、平たく言うと、「ウォルター早く死んでほしい」みたいなことも口に出してどういうつもりなの? って思った。
自分が治療を言い出さなかったら、希望通り多分とっくに死んでたよ。
さすがにこの発言はないと思ったし、腹が立った。
もし、そのこととか全然関係なくウォルターのせいにして、ただ単純に離婚したいだけっていうならわかるけど。
ウォルター家がごちゃごちゃ揉めている最中に、家を取り戻したジェシーは家財道具のない家で寝袋で寝ながら、ひたすらジェーンの留守電メッセージを何十回も聞くという切ない行動に。
色々あったからか、ジェシー、急に大人っぽくなってかっこよくなってない? って思ったら服装が変わっただけだった(笑)
あのダボダボB系の服を着てないので、背も伸びて見えたし痩せて見えた。
あの精神状態で一人で家に引きこもってるのに、葉っぱ的なものにすら手を出さないジェシーえらいなーと思っていたら、ソウルが現れてごちゃごちゃ言って行ったけど、やっぱりソウル軍団はウォルターに復帰して欲しいんだなー。
ジェーンの電話のメッセージが『現在使われておりません』を最後に、ジェシーは覚悟を決めて一人でも作ることに決めたみたいだけど、やっぱり一人では無理じゃないか?
で、アルバカーキではそんなことが色々起こっている間に、トゥコの復讐に燃えるメキシコ陣営を『Pollos』のオーナーが宥める密会が行われていました。
とにかく、今の仕事が終わるまでは自分の管理内で勝手は許さないと。
『Pollos』のオーナー、やっぱり好きだわー。かっこいいわー。もっと出して欲しい!
でも、よくよく考えるとトゥコをやったのはハンクだし、ウォルター関係なくもないけど、実際のところトゥコのことは裏切ってない。
完全に誤解だと思うんだけど関係ないのか。
しかし、あのスキンヘッドの若者2人はトゥコのいとこってことで、兄弟なのかな。
未だに見分けつきません(笑)。
話を、ホワイト家に戻します。
スカイラーはウォルターを追い出すことを一旦あきらめ、一晩泊めることにした様子だけど、キッチンに閉じ込め鍵をかけた。
翌朝、稼いだお金のバッグをスカイラーの前に突きだし、こうなった経緯を淡々と話すウォルター。
この家のローン、ジュニアの進学や体のこと、新しく生まれた娘のこと、スカイラー一人じゃ無理だと思った。
家族を守りたい一心だった、自分には家族しかないと訴えるウォルターに無言のスカイラーはそのまま出勤。
今までブレイキング・バッド観てて思ったんだけど、ウォルターは親との折り合いが多分悪いんだと思う。実家に帰るの帰らないのの話の時にそう思った。
だから家族であることに固執してるし、命より家族を大事にしてる。
そんなウォルターの子どもや家族を思う切実な話を聞いたうえで、このオチか!?って衝撃でした。
まさか、ベネキーとそういう関係になるとはねー。
しかも自分から誘うという。
胸のがっつり開いた服も、巻いた髪も、弱みを握っているのも全てはこのためかーって感じ。
息子から、ビッ●呼ばわりされたからと言って、本当にそうするのはどうかと思う。
しかも、今、この段階で。
ウォルターを死ぬほど傷つけたくて、『言う』としても、事実はなくてもよくないですか?
本当にわからない、全然スカイラーの気持ちに寄り添えない。
ウォルターの病気が分かった時、将来のことを全く考えていなかったスカイラーは、形だけでもウォルターも長くないから最後までいい妻を演じたいだけだったのかなとも思えてくる。「死なないウォルターに用はない」みたいな。
これが今後のブレイキング・バッド後半に向けての脚本の作戦なのかなー。
スカイラーの気持ちに寄り添えないことで、スカイラーが完全悪役の妻となることで、ウォルターが家族という関係に固執をせずを卒業していくという。
それにしても、ウォルターが不憫だよ。
この段階で、ベネキーとそういう風になるのは・・。
そして、夫婦問題はもうお腹いっぱいになってきたので、このあたりでそろそろ卒業してもらって、ジェシーとウォルターのコンビをまた切実に観たいと思います。
それでは、また。
第4話の感想はこちら ↓ ↓
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