たま欄

※当サイトの企業リンクはアフィリエイトを使用しております

ブレイキング・バッド シーズン3 第12話『憎しみの連鎖』 感想 恐怖の圧迫面接。衝撃のラストにまだドキドキがおさまらない。

ブレイキング・バッド シーズン3 第12話感想です。

 

※今回は内容が内容だったため、割としっとりした真面目な文体で感想記事をお送りいたします。

 

ブレイキング・バッド』シーズン5最終話まで全62話のうち、32話目の今回のエピソード。

前回の第11話がちょうど半分の31話目で、残りの半分の折り返しをスタートさせました。

けっこう長くブレイキング・バッドを観ている気がしますが、ここでやっと折り返しという思いと、あと半分も観られると嬉しい思いと、半々で複雑な気持ちです(笑)

 

シーズン3の最終話に向けて、とにかく目が離せない衝撃的な第12話でした。

「やっぱり海外ドラマはこうじゃないと!」

 っていう思いとともに、今までブレイキング・バッドを観ていて、イライラすることはたびたびあっても、半分まで観ても面白くなかった回が今のところ一度もないというのはやはりレジェンド化しているドラマと言われる理由なのかと思います。

 

 

  シーズン3 第11話の感想はこちら ↓ ↓

 

www.meganetamago.com

 

第12話は、友人のコンボを縄張り争いで殺されたことに復讐心を燃やすジェシーのエピソード。ウォルターや、ソウル、ポヨスのオーナーも巻き込んだハラハラした展開に加え、ガスの腹心、マイクの過去も明かされシーズン3の最終話に向けて緊張感もあり、そして度肝を抜かれるエピソードでした。

 

 

  ※以下、ネタバレありの感想です。

 

今回のエピソードは色々緊張したのですが、まずはサブエピソードであった、ハンクとマリーの夫婦のことについて触れたいと思います。

マリー、盗癖があったり心に闇を抱えている部分があるにも関わらず、今回の件に関してのハンクへの献身的な愛に関しては本当に頭が下がります。

夫であるハンクの性格を熟知していることもあると思いますが、心の広さと根気、要領の良さがさすが妹気質、スカイラーとは全然違うなと思いました(笑)

だけど、ハンクは今回のように病院に入院する前は、PTSDに苦しむ繊細さを持ちあわせているにも関わらず、見栄っ張りで外面が良いところがあり、妻であるマリーにさえ弱さを見せられないプライドの高さがありましたが、入院してからはすっかり赤ちゃん返り(笑)

ウォルタージュニアは、ウォルターとスカイラーの育て方もよかったのだと思いますが、甘えているハンクに一喝し、それに無神経な発言で応えるハンクにも大人な対応をしていて偉いと思いました。

ウォルタージュニアはまだ16歳という少年ですが、今までにあの体で生きてきて辛いことが一つもなかったわけは絶対にないので、彼がそんな自分の人生を受け入れるまでに葛藤は色々あったと思います。それをハンクがわかっていないわけはないので、ハンクは思わずカーッとなって、ジュニアにひどいことを言ってしまったことを後からすごい反省したんだろうなとは思います(笑)

なにしろ、ハンクは周りの人たちにもっと感謝したほうがいいと思うし、説得に屈したわけじゃないと本筋から逸らすやり方でハンクを退院させたマリーの手腕はお見事の一言でした。

 

話が前後しますが、冒頭では、ことあるごとにジェシーに巻き込まれ、今まで何度か登場したウェンディのことが描かれました。

息子がいることもジェシーとの会話で判明し、あの治安のあまりよくない町で危険極まりない商売を一人で長く続けられるのも、依存症に陥ってしまったのも、以前ジェシーがピンチだった時にハンクに決して口を割らず責任感の強さを見せてくれましたが、その真面目さゆえだからなのか、と考えさせられるシーンでした。

今回は、寸前のところでジェシーに加担せずにすんでよかった心から思いました。

あんなに迷っていたのにやってしまったら取り返しつかないし、例え彼女が捕まらなかったとしても後悔の念に襲われてすごく苦しい思いをすることになってしまう。

ジェシーは自分主導でやったことだから何があったとしても受け入れてもらわなくてはいけないけど、ウェンディのためにも最悪の事態を招くことを防いでくれる大人が居てよかった。せめて依存症からは早めに脱出して、家族と幸せに暮らしてほしいと思わずにいられません。

 

そして、今回のメインエピソードであるジェシーの復讐劇について。

ジェシーから友人のコンボを殺した犯人に復讐したいと相談されたウォルターは、復讐をやめさせようと説得を試みますが、ウォルターの説得になんか聞く耳を持つはずもなく説得は失敗。ますます復讐心を募らせるジェシーは一人で復讐しようと決意します。

ウォルターはジェシーのことを心配し、ソウルにその場しのぎのやっつけ対策を相談し、おそらくソウルは、ガスの腹心である何でも屋のマイクに相談したのだと思います。

マイクがスカイラーの留守を見計らってウォルターの家に訪ねてきます。

 

今まで、何度となくウォルターに強く言うわけでもなく諭すような助言をしてきたマイクですが、よほどウォルターの行動に憤りを感じたのだと思います。

自分の古傷である過去をさらけ出してまで、ウォルターの生半可な態度に釘を刺してきました。

 

マイクの一人語り、けっこう衝撃でした。

犯罪や諜報活動に詳しいことからも元警察なのは納得でしたが、DV男を適切に対処できず、被害に苦しむ女性を死なせてしまった一生の後悔。

彼が語る主観を交えた詳細な人物像や、ことの顛末の詳細な内容からも、相当な苦しみがマイクにあったのだと思います。

聞き取れませんでしたが、マイクがカーッとなった理由のDV男の鼻歌の楽曲名も言っていた気がするし、被害女性の無残な姿と対面したときや、現場に入った時のマイクの気持ちを考えるとやりきれない。

 

マイクの真剣な気持ちを受け止めたウォルターは、ジェシーのことをガスに相談することを決意。

ガスは、コンボを殺した犯人とジェシーを対面させ、和解の場を設けました。

ガスが秘密の会議をする場所にジェシーが連行されてるのを見て、わたしは、「あー、ジェシー、ガスに叱られるんだな。このあとどうなるんだろう、でもちょっと安心」と思う一方で、同時にジェシーのTシャツの柄が、イエス・キリストっぽいのがちょっとだけ気になっていて、なぜ衣装さんはこの柄のTシャツをこのシーンでジェシーに着せたんだろう、何か意味があるのかなと深読みをしていました(笑)

 

プレハブの建物内では、ウォルターとガス、コンボを殺したガスの部下二人が待機。

前回のエピソードで、ウォルターを夕食に招待した時に見せていた笑顔はすっかり引っ込んでまたいつものガスに戻っていましたが、ジェシーはほとんどガスに会ったことがないしこれ以上はないんじゃないかという、ジェシー、命がけ、

究極の圧迫面接

ウォルターには、いつも甘えてギャンギャン喚くジェシーも、ガスを目の前にすると何も言えなくなり、「ウォルターが居なかったらお前の命のことなんてどうでもいい」、というガスの最終宣告を受け入れざるを得なかった。

ただし、子ども好きのジェシーは子どものことだけは譲れなく、ガスに必死に訴えかけて子どものことだけは受け入れさせて、しかも敵と握手までして偉かったのに・・。

 

まさかの、子どもへの制裁。

完全に、ジェシーへの当てつけだよね・・。

ガスがそれを許すとも思えないし、ガスが子どもを口封じするように命じたとも思えないので、あの二人が勝手にやったんだろうけど、それにしてもひどいと思いました。

ジェシーは彼女とともにトーマスの事件の現場へ駆けつけショックを受け、いったんは鞘に納めた刀を再び抜くことになる。

今度は一人で、しかも直接的な方法で。

 

ウォルターはそんなことになっているとも知らず、スカイラーとジュニアと夕飯を食べようとしているところに、ニュースでトーマスのことを知り呆然。

家を出て行ったウォルターが、ジェシーを助けることができるか本当にドキドキしました。

ジェシーが車を出て銃の安全装置を外して、向こうも車から出てきて対峙して。

ウォルターが身代わりになりジェシーに撃たれると予想していたら、猛スピードで車ごと突っ込んできたウォルターが2人を撥ね飛ばし、転がってた銃で息のあった方の頭を瞬時に撃ち、ジェシーに「逃げろ」と一言告げたところで、エピソード終了。

 

今思い出しても、かなりドキドキします。

シーズン3最終話、2人ともどうなるのでしょうか。

 

またしても、ピンチをウォルターに救ってもらったジェシー

2人と、アルバカーキの街の人々の行く末をしっかりと見届けたいと思います。

 

第13話の感想はこちら ↓ ↓

 

 

www.meganetamago.com

 

 

 

 

<スポンサーリンク>