ブレイキング・バッド シーズン3 第1話感想です。
シーズン2、観終わった流れでシーズン3をスタートさせました!
シーズン3は2010年の作品なので、 今から8年前です。
わたくしごとで恐縮ですが、2010年をよくよく振り返ってみると、その頃は遅ればせながらスマホデビューして、「フリック入力って何? そんなの無理!! 怖い!」とか言ってたら、1日で「フリック最高! タッチパネル最高!!」ってジョブズに感謝してた頃ですね。今では、スマホとタブレットは生活になくてはならない存在になっており8年の歳月の重みを感じます(?)。
ちなみにふと気になって2010年はどんな年だったのか、オリコン年間シングルランキングを検索してみたら、面白いぐらいにAKBと嵐ばっかり(笑)
日本ではそういった年に放送された『ブレイキング・バッド』だっていうことを念頭において、シーズン3もさくさく進めていきたいと思います!
シーズン3 第1話は、シーズン2のラストで起きた飛行機事故の件に絡み、スカイラーに家を追い出されたウォルターを巡るエピソードと、薬の更生施設に入ったジェシーを中心に描かれましたが、個人的に「このジェシー、なんか既視感ある(笑)」って感じだったので、その話も含めて以下に感想を書いていきたいと思います。
※以下、ネタバレありの感想です。
荒野の集団匍匐前進(ほふくぜんしん)、怖かったー。
何がなんだかわからない匍匐前進の集団。
そして、その匍匐前進に対して平然としている住民たち。
更にその匍匐前進集団のところに黒塗りベンツが現れ、中から見分けのつかない双子のようなスキンヘッド男性二名が出てきて、スーツにウエスタンブーツという出で立ちでそのまま荒地で匍匐前進。
こんなんだったら、ウォーキング・デッドのウォーカーの方が全然怖くないわ、すごい不気味すぎる。『わからない恐怖』ってすごいなと思っていました。
そんな匍匐前進の先には、今にも潰れそうな小屋の中に、メキシコ風に装飾された内装と、メキシコ風に着飾られて祀られてあるだれかのどくろ。
どう見ても祭壇なので、あの匍匐前進は祭壇にお参りするための儀礼だとここで判明。
なんか、ちょっとほっとしたところに祀られている偶像の後ろにハイゼンベルグの似顔絵が貼ってあり、ウォルターの命を狙っている人たちなんだなというなんとなくの伏線がここで張られました。
一方、命を狙われていることも知らないウォルターは、自分の家の上空で起きた飛行機事故の関係で少し家から出るのが延ばされていて、一人でヤケになりプールのバーベキューセットで稼いだお金を燃やそうとしていて、死ぬほど焦る(わたしが)。
ウォルター、やめて、やめて! マジでやめてっ!
って、思わず声に出してしまった。
本人も、一瞬で我に返りあわててプールにお金をばら撒いて消火し、自分のバスローブに燃え移った火をすぐさまプールに入ればいいのに、叩いて消そうとするあたりが、焦っている感じがものすごいリアルだと思ったし、お金が燃えなくて本当にほっとしました(笑)
ウォルターの学校では、飛行機事故によるショックでのPTSD症状で苦しむ生徒たちを案じて集会が開かれ、口々に事故の衝撃やひどい現場に傷ついた心のうちを口にする生徒たち。
その場でマイクを向けられたウォルターは、生徒の心の傷に寄り添うどころか、空気を読まず今回の事故よりひどい飛行機事故の話をし、それよりはマシなんだ、プラスに考えろ! という場違いな発言をし、場を凍らせていましたが、そのことによりウォルターも自責の念で葛藤し、なんとか自分のせいじゃないんだと思いたいという苦しい心のうちが明かされました。
そして、いよいよ慣れ親しんだ我が家ともスカイラーの最後通告により強制退去。
ハンクの手伝いにより、アパートに一人引っ越すウォルターの裏でなんの話し合いもせず、ウォルターの話も聞かず一人で勝手に離婚準備を進めるスカイラー。
スカイラーは夫が犯罪を犯してお金を手にしたことが薄々わかっているし、犯罪者の夫なんて何があろうとどうしても許せないし、ベネキーという保険もあるからねー(笑)
一刻も早く離婚したいよね。
でも、そのことで、ウォルタージュニアが怒ってくれたのはちょっと嬉しかった。
名前を嫌がったり、父親に対して反抗的な部分を見せたりもしていたけど、いざという時は味方になってくれたり、心配してくれたり意外とパパっ子だったんだなと思った。
スカイラーの勝手な振る舞いは今に始まったことじゃないから、父息子でお互いスカイラーに忖度している部分もあったと思うけど、今回ばかりは黙ってられなかったんだろう。
離婚届を持って、アパートに現れたスカイラーに売人なんでしょ? と問い詰められて、「売ってはいない、作っていたほうなんだ」とはっきり伝えてしまったウォルター。そして、スカイラーの予想通りの反応。
口止めと引き換えに離婚しろと迫る。
こうだから、ウォルターが、自分に今まで黙っていたのがなんでわかんないんだ・・。
そして、シーズン3も始まったことだし、はっきり言う。
ウォルター、この女の一体どこがいいの?
夫婦には夫婦のことしかわからないし、関係が悪くなってからの2人しか見てないから言い過ぎの部分は認めますが、結婚した当初はよかったかもしれないけど、今となっては本当にどこがいいのかわからないし、離婚のチャンスじゃないか! とどうしても思ってしまう。
スカイラーへのウォルターの「I love you」を何度か聞いたけど、その度になんとなくおえーっとなっている。スカイラー、ごめん(笑)
離婚はウォルターが認めていないので、とりあえず保留になったままリハビリ施設にジェシーを迎えに行くウォルターでしたが、このリハビリ施設内に居たジェシーの行動や発言にものすごい既視感があった。
わたしのブレイキング・バッドのブログに何度か登場していますが、ジェシーを演じるアーロン・ポールがこのブレイキング・バッドのあとに初めて出演したうえ、主演を演じ、ハンニバルで大人気、ヒュー・ダンシーをライバル役に据えたにも関わらず、話題にも人気にもならず、今現在日本ではシーズン2まで配信済みですが、シーズン3で本国でも打ち切りにあったHuluプレミアの宗教をテーマにした社会派ドラマ『THE PATH』に、似たようなシーンが何度も出てきていました。
ちなみに、このリンクの先に蛇に絡まれているのはジェシーですからね、めちゃくちゃ人相変わってますがジェシーです(笑)
あのような都会から離れた静かな場所で車座になり、自分の胸の内を語り、新しい自分に目覚めるシーン。
この時のリハビリ施設などの取材で、薬のリハビリから、自分の闇や心のうちをさらけ出すことで、スピリチュアル的なものの魅力に目覚め、薬依存から宗教依存にいく人をアーロン・ポールはたくさん見たんじゃないかと思うんです。それで『THE PATH』が生まれたんじゃないかなーと。
実際、今のジェシーならそうなってもおかしくない感じになっている。
自分の6才の娘を自分のエゴのため、ひき殺してしまった父親の話を聞き、自分のことを『悪人』だと認めたジェシーが今後どういう方向に向うのでしょうか。
ちなみに、わたしは、『THE PATH』めちゃくちゃ続き気になっているので、打ち切りなんで中途半端な最後になろうとも、配信されたら休会しているHuluは再契約しますよ! 早く配信してくださいね!!
最後に少し話を戻しますが、ポジョスのオーナーと会ったウォルターが、300万ドルの仕事の話を蹴ったのは、もったいなかったなー。
だって、300万$(2018.8.8付:334,020,000円)だよー!!
頼むよー、やってくれよーと思ったけど、絶対断るだろうなと思った。
今はスカイラーとの揉め事の最中だからしょうがないと思うけど、300万ドルの仕事を蹴った理由として、「自分は犯罪者じゃない」とポジョスのオーナーに言うウォルター。
オーナーがどういう気持ちでそのウォルターの発言を聞いていたかはわかりませんが、そう思いたい気持ちはわかるけど、立派な犯罪者だから・・ってわたしは思いましたけども。
ポジョスのオーナーに少し恥ずかしい気持ちになって、わたしがかわりにすみませんって謝りたい気持ちに(笑)
ちなみに、字幕で「Pollos」はポジョスとなっていますが、南米関係のお仕事をしているの人の話では、実際のスペイン語では「ぽよ」って聞こえるそうです(笑)
それでは、シーズン3もお付き合いよろしくお願い致します。
第2話の感想はこちら ↓ ↓
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