ブレイキング・バッド シーズン2 第2話の感想です。
第1話は、シーズン2始まりの邦題のタイトルを褒めちぎりましたが、第2話は原題が勝ちだと思います(笑)原題は、『Grilled 』でした。
この単語には、肉とか魚とか野菜などを調理して焼くという意味のほかに、【激しく尋問する】という意味もあるようですので、今回のエピソードの内容に照らし合わせると、『Grilled』というのは非常にウィットに富んだタイトルだったのではないでしょうか。
そうなると、1話のタイトルの【737000】に比べ、『消息不明』はちょっとぼんやりというか、まんまじゃん的な感じが否めないし、1話のタイトルの話を引っ張りすぎなので、この話はここいらでやめとこうと思います(笑)
シーズン2 第1の感想はこちら ↓ ↓
シーズン2第2話は、前回薬卸業者も元締めであるトゥコに拉致された、ウォルターとジェシーのその後の様子が描かれました。
ウォルターとジェシーの拉致の模様、忽然とウォルターが行方不明になった家族の様子。警官であるハンクの行動などハラハラする展開が多く見せ場が多かったエピソードだったと思います。
※以下、ネタバレありの感想です。
本人たちは至って真剣で命がけなのに、なぜかシリアスさではなくおかしさがこみあげてくる不思議なドラマ『ブレイキング・バッド』。
(笑っているのわたしだけだったらごめんなさい)
ものすごいよく練られた真剣なコント見ているような気になってくる(笑)
今回、拉致した側である圧倒的な強者トゥコと、そしてトゥコの実家(?)に連れ去られたウォルターとジェシーのやり取りや駆け引きも、終始そんな感じでした。
シーズン2に入っても、ウォルターとジェシーの犯罪者としてのレベルはアップしないし、本物の犯罪者と渡り歩くには心もとなく危なっかしい(笑)
そもそも、脅されて車に乗せられたはずの2人が、何故トランクに2人とも押し込められて現地に到着していたのかも割愛されていたし、トゥコにとってジェシーは雑魚扱いだった。
だけど、クレイジーエイトの時もそうだけったど、悪者を完全に悪役扱いしないのが『ブレイキング・バッド』のいいところで、トゥコもかなりジャンキーでヤバいやつではあったけれど、部下思いのところもあったうえでのジェシーとウォルターを誘拐するという行動だったし(自分が警察から逃げているのがメインだったとは思うけれども)、メキシコ人(?)ならではのファミリーを愛する心も持っているうえ、ウォルターとジェシーのことも縛るでもなく、ソファに座らせ詰問するだけに留めておいていた。
そのうえ、自分で調理したメキシコ料理を自分が食べる分だけではなく、ウォルターとジェシーの分も用意するというアンバランスさ(笑)
トゥコ、美味しそうにお肉焼いてましたよね。
で、それをタコスの皮に包んでた。
しかも食卓を囲んでみんなで食べようとしていたトゥコに対し、隙あらば用意していた毒でトゥコを毒殺しようと画策するウォルターとジェシーが、病気で麻痺のあるトゥコの家族に阻まれ失敗したりと相変わらずのわちゃわちゃぶりを発揮(笑)
一方、急にウォルターが行方不明になったホワイト家。
なんだろうなー、どこがどうっていう欠点は全然ない気がするんだけど、今まで色々見た中でのウザ妻(彼女)ランキング一位を独占邁進中のスカイラー・ホワイト。
今までもそういう人、けっこう居たけれども。
『プリズン・ブレイク』のサラとか『ウォーキング・デッド』のローリ(同じ女優さんが演じていた)とか、『THE PATH』のサラとか?(サラにウザ率高め)。が、しかし、
他の追随を許さない、スカイラーのウザ妻ぶり。
別に、本当に何か特別なやらかしをしている訳ではないのに、顔つきなのか行動なのか話し方なのかその全てなのか。
夫が突如行方不明になる→警官である親戚に相談(わかる)
でも、あのマッハでのビラ配りはアメリカでは当たり前なの?
確かに、病人である主人が忽然と消えたら心配になるのもわかるし、あの行動自体にダメなところはないはずなのにどうしても感じてしまうこのウザ加減!
なぜ、こんなにスカイラーにウザさを感じてしまうのか、誰か教えてっ!
そして、そんなスカイラーにウォルター捜索を依頼された親戚の警官義弟のハンク。
シーズン1から思っていたけど、クズなところもあるけど、警官としては割と優秀なんだよなー。
ウォルターの高校から薬作成の道具が盗まれた時もそうだったし、トゥコの手下一層したあと行方をくらましたトゥコの捜索でも、チームを指揮する立場であるってことはそこそこ偉い方なんだと思うし、勘も鋭い。
ウォルターとジェシーの拉致現場で、色々わちゃわちゃした結果、最終的にトゥコと揉めて取っ組み合いになってしまい、トゥコを撃ってしまったのはジェシーだったけど、そんな修羅場にハンクが一人で登場したのは、かなり驚いた!
ジェシーの実家にも捜査に行っていたし、一人だったってことはウォルター捜索していてあそこにたどり着いたってことだよねー。
そのあとは、警官らしい鮮やかな銃さばきでトゥコを仕留めていたけど、初めてハンクのこと、ちょっとかっこいいと思ってしまった。
そして、『ブレイキング・バッド』は、悪役を完全な悪役にはしないんだけど、最終的にはあっさり殺っちゃうんだなとも思った(笑)
それにしても、あそこにハンクが登場するとはウォルター驚いただろうなー。
驚いたはしたけど、本人に近づくわけにもいかず、まずは現場を離れるっていうことしかできなかったわけだけど、あの家の中にウォルターらしき痕跡を残してないといいっていうのが今のわたしの心配事。
トゥコのポケットにはウォルターが作った薬が入っていると思うけど、最初に作った薬と違って材料が変わったから色も変わっているし、色の変わる原因となった材料を盗んだ時のドラム缶を転がさずに運んだ泥棒映像もハンクはゲラゲラ笑って見ていたわけだから、トゥコとドラム缶を盗んだ犯人が繋がっていると思うのが普通だろうし。
あとは、ジェシーの車を置いてきたっていうことだよね。
すごい証拠を残してきてしまったわけだから、それが今後にどう響くのか、どういう伏線だったのか楽しみでもあり、怖くもあります。
今回のエピソードでは、ジェシーのお母さんが息子が教え子だった時のウォルターとジェシーの関係を少し話してくれたので、学生時代ジェシーはウォルターのこと嫌いじゃなかったんだろうなと予想ができる話が聞けたり、ウォルターがジェシーのことトゥコから守ろうとして、2人のパートナーとしての絆みたいなものが築かれつつある部分が垣間見られたのもよかったなーと思いました。
やっぱりバディドラマは、バディ感が大事だったりするので、もうちょっと時間がかかるのかもしれないけど、2人のバディ色がもうちょっと強くなってくると嬉しい。
何しろ、今はあんな体で荒野を歩き始めたウォルターの体のことが心配ですが・・。
ジェシー、ウォルターのこと頼むぞ。
第3話の感想はこちら ↓ ↓
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