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ブレイキング・バッド シーズン2 第13話(最終話)『アルバカーキ』 感想 過ぎた時間は一秒たりとも戻らないという残酷な結末。

ブレイキング・バッド シーズン2 第13話(最終話)の感想です。

 

シーズン2完走しました。

 

ウォルター家のプールに落ちていた目玉が取れたクマの人形を網で救ったり、2人の誰かわからない遺体があったり、ウォルター家で事件があったような感じの伏線映像が今まで何度か出てきていてあの遺体がジェシーとウォルター、もしくはホワイト家の誰かじゃないとしても、ウォルター、とうとう捕まっちゃって、ソウルと相談しながらうまいことやろうとするも、最終的には刑務所に入っちゃったりして、見たことあるあの人よりも、化学の知識を応用してプリズンをブレイクするようなことをスマートにかっこよくやっちゃう、ちょっと爽快なシーズン3になるのかなってなんとなく思ってたんですよね。

 

全然違うじゃんっ!(涙)

 

色々、残酷すぎて重いよっ! 

 

このエピソードで翌年に持ち越されたファンの方々は、さぞやもやもやしたことでしょう。

 

わたしはすぐさまシーズン3に入りますよっ!

 

シーズン2 第12話の感想はこちら ↓ ↓

 

 

www.meganetamago.com

 


 第13話(最終話)は、彼女の死によってボロボロになったジェシーをウォルターが必死で助けようとするのと並行して、ウォルターの腫瘍摘出手術が行われました。

手術後、ホワイト家ではまた夫婦関係が悪化。 

そして、ジェシーの彼女の父親も精神状態が悪化し、とんでもない事件が起こります。

 

 ※以下、ネタバレありの感想です。

 

なんだろう、こんなに人が死んで、ジャンルとしてはクリミナル的なものなのに、ハッピーエンドのような明るさと軽さを少しでも残した最終話を期待しちゃってました。

 

今回の感想は、エピソードの順番に乗っ取らず(いつものっとっているわけではないのですが)思いつくまま書きなぐりたいと思います。

 

今一番に思うことは、結局、ウォルターはどうすればよかったのかな。ってことです。

 

よくよく考えても、何度考えても最終的に残る【一番被害の少なかった結末】は、ウォルターが病気を受け入れて最初の決断通り治療もせず、家族にお金を残したいという欲求も諦めてあんなことに手を出さず、家族に看取られながら早めに静かに息を引き取るってこと以外思いつかない。

 

でも、お金もないのに、治療を強く望んだのはスカイラーじゃん!って思っちゃうんだよね。

「お金ならなんとかなるわよ」って適当なこと言って、ものすごくお金のかかる医者のところに夫を連れていって治療をごり押ししたのはスカイラーだし。

 

で、スカイラーの言うとおり、プライドを捨ててお金持ちに援助してもらって治療してればよかったのかもしれないけど、ウォルターがあの人たちに頼りたくない理由もそれなりにあったんだろうし、じゃあ、全部最初から話していれば、スカイラーは満足していたのか、ウォルターの命を優先してお金の稼ぐ術に協力してくれて支えてくれていたのかっていうと、それは絶対ないと思う。

「この子たちを犯罪者の子にしたくない」って言うスカイラーの顔と出ていくさまが絵に描ける。

スカイラーは、夫の癌の治療を望んでそれが成功して終わった途端、家から出ていくように要求していたけど、ウォルターが、スカイラーのために危ない橋を渡ったってことに気づいたってことだよね。

子どもを守るために犯罪者であるであろう、夫を切り捨てたと。

まぁ、子どものこともあるんだろうけど、ずっと騙されていたことに一番腹を立てていそうな気もする(笑)マリーの窃盗の時も、自分に謝れってすごいしつこかったし。

スカイラーとの離婚は特に特筆することはないし、別にすればいいと思うけど、子どもに会えないのはかわいそうだなぁ・・。

 

ウォルターJrが始めた寄付サイトが話題になって取材があり、目をキラキラさせて、「自分の父はヒーローだ」と語る息子の横で自責の念で涙するウォルターを見てものすごい切なかった。

命に限りがあると思って始めたことで、たくさんの人を不幸にした結果、命の期限だけが無期限になって、あと残ったのはお金と、ジェシー

 

虚無感すごい。

 

そして、こんな結果になってしまっても、ウォルターが間違っていたのかどうかも、わたしにはわかりません。

 

そして、ジェシーの話が出てきたのでジェシーの話に移りますが、かわいそうで見ていられない。

一個前に観ていたhuluプレミアの『THE PATH』という、わたしはかなり面白かったですが、知名度も人気も低めのドラマでは大人になったジェシー(アーロン・ポール)が元気に宗教に勤しんだり宗教と闘ったりする姿を見ていたのに、何故こんなかわいそうなことに・・。これもウォルターが引き金だと思うとやりきれない。

 

ウォルターが窒息しそうになっているジェシーの彼女(ジェーン)を見殺しにし、一夜明ける間に、ウォルターがソウルに相談し、ジェシーだけは警察に捕まらないようにその道のプロを手配してくれて、アルバカーキではよくあるジャンキーの死ということで、警察も淡々としたものでした。

ジェーンの父親もリハビリ施設に娘を入れようと迎えに行ったその先で、娘の状況を悟り、ジェシーに激昂するわけでもなく、茫然としていて。

なんとなくわかっていたんだろうな、そのうちこういう結果になるということ。

更生者の会みたいなものにも参加していたし、そういった人たちの最悪の末路を知らないはずもない。

それをを避けるように必死に頑張っていたのに、防ぐことが出来なくて自分を責めても責めきれないほど責めたと思う。

 

ジェシーも彼女の死で自分を責めて、ジャンキーのたまり場で死にかけているところをウォルターが救出し、泣きながらウォルターにしがみつき、彼女を愛していたと訴えるジェシー

こんなことになって初めて、ウォルターがジェシーにこんなに優しくしているところを見ることになるなんて切ない。

でも、ジェシーはたぶん更生できると思う。そう信じてるけど、でも不安がいっぱい。

 

そして、シーズン2フィナーレ。

 

今まで何度も流されていた目玉の取れたクマのぬいぐるみが、プールに落ちて拾われていた理由があんなことだってなんて未だに衝撃です。しかも赤というかピンクのクマだった。

 

ジェーンの父親が、飛行機の管制官で、自分の娘の名前を出したりしてしまい指示をミスして「あー、飛行機ぶつかっちゃう!」って焦ってたら、スカイラーに出て行かれて茫然としているウォルターの家の真上の空だった。

 

ちょっと話が逸れますが、わたし、フライトレーダーっていうサイトが好きで、誰かが飛行機で移動している際は到着時刻目安とかで眺めているんですけど、いつもよくぶつからないな、落ちないなっていうぐらいすごいたくさんの飛行機があるんです。

でも、管制ミスで飛行機同士が衝突するなんて、思いもしてなかった。

 

↓ ↓ どのぐらい密集してるか、試しにみてみてください。

ページを拡大したり縮小したりしてみるとよりわかります。

https://www.flightradar24.com/

 

偶然や、その時の一瞬の判断で人生が大きく変わる怖さを見た前回のエピソードでしたが、それにトドメをさしてくるシーズン最終話でした。

タイトル通り、当たり前なんですが、過ぎた時間は元には戻らないという現実を突きつけられましたね。

 

どんどん最悪の結果を生んでいく、ウォルターのシーズン3以降がどうなるのか全く予想もつきません。

最初はシュールで面白いぐらいのスタンスで観ていたのに、だんだんと闇も業も深くなっていっています。

 

重いまま、レビューを締めるのもあれなんで、一つだけ。

新シーズンが始まった『ベター・コール・ソウル』を『ブレイキング・バッド』もまだまだ半分も観ていないので、もちろん未見なのですが、ブレイキング・バッドを見たあとに観ようと思っているので、ベター・コール・ソウルに出てきそうな個性的なキャラが何人か出てきているので、それがすごい楽しみです。

今回もジェシーの後始末をしに来た男性とか、名前も知らないけど、どんな人なのか気になるし、ファーストフード店の店長さんは是非もっとたくさん出てほしい。

 

というわけで、残酷であり、色々考えさせられるシーズン2のラスト2話でしたが、このままさくさくシーズン3に突入しようと思います。

 

それでは、またー。

 

 

シーズン3第1話の感想はこちら ↓ ↓

 

 

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