ブレイキング・バッド シーズン2 第10話の感想です。
わたし、ウォルターがイラついてたり、激しくキレたりしてるの見るの好きなんですよね。
今回のエピソードは全編通してそうだったので、個人的にかなりニヤニヤしてました。
よくよく考えたら、人が怒っているのを見て喜ぶ思考、かなり変態的なのかもしれないけど、ドラマを観てにやついてる分には誰にも迷惑かけてないので許してください(笑)
怒ったり、イライラしたり、キレたりしてる人が近くに居たり、見たりしているとこちらに伝染してきて、カーッとなることもあるけど、「なんでそんなに怒ってんの?(笑)」って気持ちがわいてきて、むしろ落ち着いてくる場合がありまして。
このドラマに関していえば、スカイラーのイライラは伝染して、こちらもイライラしてきて腹が立ってくるんだけど、ウォルターのイライラは穏やかな気持ちを生む。
なんだろうこの気持ち。
ブレイキング・バッドに対してはそうだけど、日常的に怒る相手が男女問わず、そういう気持ちになることがあります。こちらのその日の心理状態にもよると思うんだけど、すごい不思議。心理学詳しい人居たら、誰か教えてください(笑)
というわけで、今回のエピソードは比較的穏やかな気持ちで観られたエピソードでした(笑)
そして、終始イラついてるウォルターの心のうちを、最後の最後まで明らかにしない脚本に痺れました。
シーズン2 第9の感想はこちら ↓ ↓
第10話は、治療の結果が良好で余命が伸びたウォルター。
スカイラーの提案で、ウォルターの治療結果が良かったことと、病気でお世話になった人を集めてのパーティが開催され、ウォルターが騒動を起こすエピソードがメインエピソードでした。
※以下、ネタバレありの感想です。
冒頭、スカイラーはウォルターがパーティーそんなに好きじゃないこと知ってるのに、なんでそんなにパーティー開きたがる(笑)
確かに、検査結果はいい結果だったよ?
でも、治った訳じゃない。
治療は続くわけだからパーティー開くのは、まだ早いと個人的には思うし、赤ちゃん生まれたら、またパーティーするんだから合同でよくない? って思ってました。
海外ドラマや洋画のパーティーシーンみるたびに、アメリカのこのパーティー文化だけは無理なんだ。っていつも思うんです。
しかも日曜の午後のパーティに誘われたら、断る口実ばかり考えて頭がおかしくなりそう。
パーティーが日常なアメリカでは、普通のことだからみんな平気なのかなー。
パーティーが嫌いなアメリカ人は非国民扱いなのかな(笑)
ウォルターも、スカイラーの行為を無下にできず嫌と言えない状態だし。
案の定、ウォルターのためと病気でお世話になった人に感謝するパーティだったけど、主役のウォルターは見るからに機嫌悪いし、その機嫌の悪い状態のまま、16歳の息子にがんがん酒を飲ませて、その行為がさすがにやりすぎだったので、やめさせようと気を使うハンクを恫喝するウォルター。
ハンク、何も悪くないのに恫喝されてさすがにかわいそうだったし、Jr.もプールにゲーゲー吐いて、またスカイラーに叱られるぞ!って思ってました。
スカイラーが何話か前に怒っていて、ウォルターを避けていたときはなんとなく感情が読み取れたけど、この段階では、わたしレベルではまだまだウォルターのイライラの理由ははっきりわからず。
死ぬことを告げられたときは最悪の事態を考えて色々やってきたし、愛する人との別れも辛く感じていたけど、今更寿命が伸びたといわれても、それはそれで複雑な感情があるのかなと思っていたぐらい。
パーティーが終わり、仕事に復帰するつもりだったけど咳の治療のため家にいるようにスカイラーに指示され、暇なためジェシーに会うもやっぱりイライラしてる。
癌が小さくなった報告をウォルターから聞いて心から喜んでくれるジェシー。
やっぱり犬みたい。
とりあえず、在庫を売りさばいて薬ビジネスはやめる方向に話が進んだけど。
ウォルターはやっぱり不機嫌。
ジェシーと言えば、新しく出来た美人な彼女の件。
新しい恋に浮かれて、一生懸命メキシカンな朝ごはん作ったりしてたけど、多分彼女はなんかしらのお嬢様だよ。
ジェシーが麻薬ビジネスしてることもうっすらわかっていて、自分がお嬢様なことをジェシーに言えない。
彼女の言う通り、父親からジェシーを守るため、そっけない態度取ったけど、かわいそうだけど、ジェシーが彼女との愛を貫くのは無理だと思う。
そのうち、実家に戻りしかるべき人と結婚するんだと思う。
だからタトゥーも入ってない。
話をウォルターに戻して、その後老朽化した家の水道管の赤水にイラっとしてDIYに没頭するウォルター。
今、ちょうどわたしも暑さやらなんやらでイライラして、大物の洗濯、家中の扇風機の分解掃除だけでは飽き足らず、エアコン、空気清浄機、キッチンのガスコンロやら、水回りを無心に磨いたあとこれを書いているので、DIYに傾倒したウォルターの気持ち、すごくわかる(笑)
とりあえず、作業している間は他のこと考えながら出来ないこともないけど、だいたいは作業行程のこと考えながらやるし、なにしろ達成感を手に入れることが出来る。
無心になるって意外と難しい。
僧侶が修行してもなかなかできないんだから、一般人のウォルターやわたしには特に(笑)
ところで、DIYに傾倒している夫にあきれてきたのか、燃え尽き症候群になってしまったのか、夫の余命が伸びてうれしいはずなのにたいして嬉しくない複雑な感情を抱いているスカイラーは、職場の上司の気持ちをあざとく引いてますね。
ウォルターが死んだあとの保険か!?って見ててなりました。
死んだあとすぐだとあからさますぎるから時間をかける作戦か?と。
確かにスカイラーの言う通り、ウォルターが死ぬことは変わらなくて余命が伸びただけかもしれないし、そのことに嬉しさと悲しさが入り混じって複雑な感情を抱いてもやもやしているという本人の発言はウソじゃないと思う。
しかし、自分に気があると確信している男の前で、夫の病気で別れが辛い純真な妻を涙でアピールし、手を重ねるのは明らかに計算(笑)
癌の夫を体よく利用してるようにしか見えなかった。
あと、もう一つ!
目の前を通るボスが通り過ぎてしまう瞬間、ペン立てを瞬時に落としたのには驚きました。
やだ、女って怖い!(笑)
ああいう駆け引きとは無縁な人生を送ってしまってきたため、ああいうやり方があるのかっていう驚きとともに、あの計算高さが少し欲しいと羨ましい気持ちにすらなりました。
瞬間的に大きな音を出して注意を引く、細かいものがバラバラ床に落ちるので拾うのに時間がかかる、大きなおなかで床に落ちたたくさんのペンを拾うのは時間がかかるし大変なので、手伝わざるを得ないという状況を秒で作り出すという。
だって、スカイラー、口だけは自分で拾うって言ってたけど自分でペンほとんど拾ってなかったし(笑)
そういったわけで、妻がそんなことやらかしてるとは夢にも思っていないウォルター。
ホームセンター通いに忙しくしてる中、薬の材料を調達しているジャンキーを発見し、材料についてアドバイスしたうえ、駐車場にそのジャンキーを追い、何を言うかと思ったら、「自分のシマを荒らすな」っていうセリフだった。
ウォルターのイライラの原因が一瞬でわかって、すごくスッキリした(笑)
そしてかっこよかった。
カビがキーワードだったんですよね。
腐ってる床に執着する姿がウォルターの心理を示していたという、素晴らしい伏線の回収でした。
一度生えたカビは根絶しないと増殖するっていう。
ウォルターの心に生えたカビは、検査の結果が良好でも根絶しなかった。
その気持ちと戦っていたイライラだったんだなー。
ここで、心のタガが外れてしまったウォルターの今後がどうなるのか楽しみです。
それでは、またー。
第11話の感想はこちら ↓ ↓
<スポンサーリンク>
ソフトシェル ブレイキング・バッド シーズン2 BOX(6枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る