2020年映画レビュー一本目は、ライアン・レイノルズ主演のNetflixオリジナル映画『6アンダーグラウンド』です。
配信されてからずーっと気になっていたんですけど、やっと観られたー!
『デッド・プール』が好きなので、完全にライアン・レイノルズ目的なのと、Netflixが激推ししてる大作には、もれなく札束の香りが漂っており、なんらかの新発見があるので興味のあるものは観るようにしているのですが、わたしは映画好きを公言しておきながら、有名監督をほとんど知らないため、
ライアン・レイノルズをマイケル・ベイが撮った!
というのがこの映画のウリと記憶していますが、
(え、誰? 知らない・・)
と恐れ多くも思っていました。
マイケル・ベイ×爆発の『アルマゲドン』も、もちろん観てたし、大好きなホラー映画『クワイエット・プレイス』の製作もしてるじゃんかー!!
今年公開の『クワイエット・プレイス2』もめちゃくちゃ楽しみにしてたというのに・・。
監督と映画が繋がってないので、知ってたらどうこうっていうこともなかったけど、マイケル・ベイ・・、なんかごめんね・・。
というわけで『6アンダーグラウンド』。
主人公は、前述のライアン・レイノルズ。
他の主要キャストはフランスとかメキシコの女優・俳優さんや『ボヘミアン・ラプソディ』の俳優さんも出演していたみたいですがわたしは未見のため、知っていた人は、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』に出演したかどで『24』のドラマに抜擢、ウォーキング・デッド内で、あやふやな形で行方しれずになったヒースを演じていた俳優さん(ずいぶんと大人になっていた)ぐらいでした。
この中では、わたしは南米人が好きなので、メキシコ俳優さんが演じていた”スリー”が推し(笑)
この作品、すごーく面白かったか? と聞かれると、正直ストーリーがわかりにくいので、万人受けは微妙だと思うけど、わたしは映画自体は好きでした。
ただし、人は選ぶ。普段あまり映画を観ない人には勧めないと思う。
あらすじを書くと全部ネタバレになるので、トレーラーだけ置いておきますね。
6 UNDERGROUND Final Trailer (NEW 2020) Ryan Reynolds Netflix Movie HD
どんな点が一番好きだったかというと、映像ですね。
トレイラーもすでにかっこいい映像です。
とにかく、映画の中の容赦ない破壊と爆発は、非現実感がありストレス解消になりましたし、テンション上がりました。
その破壊と爆発を絶妙なカメラワークと演出で長時間にわたり魅せてくれて、既視感あるなぁー・・と思いながらかぶりつきで観ていたんですけど、
Ap〇leのCMみたい なんですよね。
あの会社のCMって、よくわかんないけどお洒落でかっこいいって思っちゃうじゃないですか(個人差があります)。
それを、ずーーーっと観てるみたいな気持ちでした。
美男美女がひたすらお洒落にかっこよく動いてるみたいな。
そこに破壊と爆発が差し込まれてたって感じです。
セリフがないわけじゃなかったけど、喋ってるシーンが普通の映画より少ないんじゃないかなー。
そのせいで、というより、わざとわかりにくくしていたのかもしれないですが、すべてのピースがカチッとハマるのに時間を要して、それがハマったら終わったって感じなので、まとめ方としては綺麗だったのかもしれない。
しかし、チームものの映画だし、これで終わりはもったいないのでもっと観たいと思ってしまった。
人を掘り下げてくれれば、ストーリー的にもっとのめり込めた。
一番思ったのは、最近資金面が難航している映画をNetflixが買い上げて独占配信している映画が後を絶たないけど(アイリッシュマンとか)、この作品はさすがに、劇場で観たかったなーってことでした。
だって、車がガンガン壊れるは吹っ飛ぶわ、建物が壊れるわ、爆発するわって感じってどう見ても劇場向けじゃないですか。
ライアン・レイノルズ以外のキャストがちょっと地味だし、商業的に成功するかどうかはわからないけど、マイケル・ベイの名前で引っ張るのも今の時代難しいのかなぁー。
動画配信には日々助けられていて感謝しかないけど、劇場公開のハードルの高さを痛感してしまった。
IMAXで観ていたら、興奮度10倍増しにはなってたと思う。
うちの古くて解像度低いうえに、そのサイズのテレビをリビングに置くか? というインチの画面でもすごい迫力だったもん。
特にカーアクション好きな方は、是非、観てほしい一作でした。
というわけで、ネタバレなしではこれ以上書くことがなくなってしまったので、 以下は、ネタバレ感想になります。
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ストーリー設定としてはすごく好きだったのですが、これで終わりは物足りないー。
ワンを演じるライアン・レイノルズのダメリーダーぶりもよかったし、女性陣二人もすごく美女でかっこよかったのでもっと活躍を見たかった。
そういう人物描写に割かれる時間が、ぜーんぶアクションに持っていかれちゃったから(笑)
人物描写のわたしの理解は下記です。
1(One):発明で一発当てて、特許で巨万の富を得、片手間に慈善活動をしていたところ独裁者の人を人とも思っていないひどい仕打ちに巻き込まれ、ありあまる金を元手に世直しに着手。
世界各国の凄腕のその道のプロをスカウトし、チームを結成。
足がつかないようにメンバーを偽装死亡させて、社会的に抹殺。
仲間同士は情が湧かないように番号で呼び合うように指示。
偉そうだが、割とポンコツ。大事な時に失敗。
2(Two):元CIA局員のフランス美女。相手に対する攻撃は容赦がなく半端なく強い。
3(Three):元コロンビアマフィアの殺し屋。
4(Four):元、コソ泥。パルクールやってる人。
5(Five):スパイ兼ドクター
6(Six):運転手
7(Seven):元軍人。特殊部隊のスナイパー
わたしの人物描写でもわかる通り、№1以外は説明が一行で収まってる。
こんなにキャラの立ってる人々がチームを組んでいて、コメディ描写も面白かったのに、マイケル・ベイ監督は気のすむまでアクションを撮りたかったんだと思うので満足だと思うんですけど、こっちは消化不良だー。
みんなグッドルッキングで美男美女ぞろいだったし、一人ひとりもっとキャラを知りたかった。
Netflixだし、連ドラでもよかったなー。
しつこいようだけど、そこが非常に残念です。
スカウトして人を集め、全然かかわりのなかった人たちにだんだんと絆が生まれていってしかも正義のために戦うなんて、アベンジャーズが好きなわたしには大好物な設定なんですよ!
アクションと映像はとにかく素晴らしかったです。
途中途中のスローモーションとか、車がぶっ飛んできたり、ガンアクションも面白かった。
№4のパルクール的なビル移動とかはかなり面白くて、SASUKEに出てくれたらいいのに・・とか思っていた(SASUKEも好き)。
アメリカもので中東が悪者はあるあるだけど、なんだろう。
言いたいことは割と重かった気がする。
国や組織の独裁者に対する痛烈な批判というか。
特にクライマックスで、独裁者が自分のせいで苦しんでる人のど真ん中に落とされるくだりは、考えうる中で一番の制裁だよなと思った。
でも、全体的には割と重さを排除して描かれていて、そういうところもお洒落っぽくて、現代的な映画ではありました。
続編が出来たら絶対観ます! っていうか作ってほしいー(笑)
Netflixさんお願いしますよー。
新年一本目は、なかなか興味深い一作でした。
Netflixオリジナルの中では『エルカミーノ』『マリッジ・ストーリー』『アイリッシュマン』は2020年内には絶対観ます。
というわけで、それではまたー。
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