カエライフ×はてなブログ 特別お題キャンペーン #ドライブと音楽
地方出身者のわたしは、社会に出るとともにマイカーが必要だった。
そもそも公共交通機関で通勤する人はほとんど居ない地域だし、職場も街はずれのへんぴなところだった。
新卒で貯金もないなか、まだ車のことなんか何も知らないわたしは”金は出さないが口は出す”親に言われるままに、親が懇意にしているディーラーからフルローンで車を買う羽目になった。
自分で車種や色を決めた記憶が一切ないのだけど、初めてわたしの元にやってきた車は忘れもしない紺色の車だった。
この車は、次の車に買い替えるまでの数年の間に、納車1か月経たないうちの事故も含め赤信号で止まっている最中に、三度追突された思い出深い車である。
お別れのときは淋しくて泣いた。
新卒のわたしに車の維持費とローンは重くのしかかったが、車というのは移動できる部屋だった。
そして、車を運転するときは常に音楽と共にあった。
車には、カーステレオがついていて、時にはFMを流しっぱなしにして自分に合うアーティストを探したりした。
MISIAを初めて聞いたのも通勤中のFMラジオで、すごい歌手が出てきた、というその時の衝撃はいまだに忘れていない。
車は新しい音楽を教えてくれたり、一人で歌の練習をしたり、時には誰かと合唱したりする音楽室だ。
運転しながら他に出来ることと言えば、音楽を聴いたり歌うことしかできない。
音楽と真剣に向き合える場だった。
通勤のときに聴いたSMAP、海にドライブに行くときに聴いたサザン、恋人と聴いたaiko、女同士のドライブでファンの子が持ってきたCDで熱唱したゆず・・。
今思い返してみると、通勤のときに気持ちを盛り上げるときに聴いていたSMAPのオリジナル・スマイルはいまだにカラオケで気持ちよく歌える(笑)
下記ベストアルバムの曲のチョイスは非常に懐かしかった。
今考えてもSMAPの楽曲はドライブにぴったりだ。
遠距離の恋人と会うときは、いつもどこかに車で出かけていた。
当時はカーナビもなくて、地図でよく迷っていたが車では二人でよくaikoを聴いていた。
わたしは、『愛の病』とか『be master of life』のようなちょっとロック調っぽいアップテンポな曲が好きだったけど、恋人は『二時頃』や『気付かれないように』みたいなちょっとエモーショナルな曲が好きみたいだった。
今は、自分だけの車は手放して週末だけ車に乗る生活になった。
初めて乗ったマイカーより、ちょっぴり広くなってさらに車は最高の音楽室になった。
好きなCDを持ち込まなくても、携帯端末と車のスピーカーをBluetoothで繋いでたくさんの曲を車から流すことができるようになったことはとても大きい。
あと、音楽も雑食のわたしには、勝手にプレイリストを作ってくれるのがとても助かる。
最近のお気に入りは洋楽だ。
歌詞がわからないのが、ドライブ中の景色を邪魔しなくてとてもいい。
週末の遠出のためにダウンロードしておきたいと思う。
by ホンダアクセス