『ストレンジャー・シングス』シーズン3第8話(最終話)『スターコート・バトル』感想です。
最終話のエンドロールクレジットの後の映像を観ていない人がいるかもしれないので、もしいらしたらエンドロールの後の映像を観てから、再度戻ってきてください。
たぶん、わたしの後半の話が通じません。
よろしくお願いします。
今回、文字通り『キーワード』になった【プランク定数】の件ですが、円周率みたいに3.14が3に・・みたいな感じで、エピソード内で言っていた数字が当時のセオリーだったのか、それとも元々何種類もあるのか、ちょっと検索しただけで三種類ぐらい出てきてしまったので、混乱しました。
マレーが間違ったのも仕方ない気がする。
・6.62607004
・6.62607015
・6.626068
深掘りすれば他にももっと出てくるかもしれないです・・。
わたしはただ、あの件がマレーのせいじゃないってことを伝えたかったのです(笑)
そして、後出しになるのですが【プランク定数】とはざっくり言うと、量子力学(分子、原子、電子などの学問で、宇宙関係や生物学には必須の知識)で使う円周率的な決まった数字で、量子力学の創始者のひとりであるマックス・プランクさんにちなんで名づけられました。
わたしの人生には関わりのない話なのでわたしはこのあとすぐプランク定数のことは忘れますが、だいたいの人はスルーしながら生きていると思われる【プランク定数】をスルーしない人生をあの年齢で送っていたのがスージーだったってことですね。
ちなみに『ネバーエンディング・ストーリー』の公開日は1985年3月16日です。
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第2章は子どものときに劇場に観に行って、なんだかわけがわからなかった・・という薄い記憶があるので、元祖をきちんと観てみたい気がします。
今回は、後半書きたいことがたくさんあるので余談は短めにし、この辺で切り上げたいと思います。
第7話の感想はこちら
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season3"Chapter Eight: The Battle of Starcourt"
エルの足に寄生した怪物を取りだすため、ジョナサンが行動を起こすが最終的にはエルが自分の力で取り出すことに成功するが、エルの体力は限界に達していて力が弱まってしまう。そこにホッパーとジョイスがスターコートに到着する。
全員の情報を共有し合い、ダスティンとエリカの誘導でジョイスとホッパーとマレーが地下の基地に行き、ゲートを閉じることになり。
ダスティン、エリカ、スティーブ、ロビンは電波のいい丘の上に向かう、他の子どもたちは手負いのエルを連れて車で逃げようとするが、ビリーに阻まれる。
ビリーに襲われる寸前のところに、スティーブとロビンが間一髪でみんなを助ける。
ビリーとマインド・フレイヤーの挟み撃ちに遭ってしまった一行は、ルーカスの花火爆弾で時間稼ぎをする。
ダスティンとエリカの誘導で、ゲートを塞ぐ鍵の在り処にたどりついたジョイスとホッパーだったが、マレーの指示した暗号が違っていて鍵を開けることができない。
ダスティンは正しい【プランク定数】を知っていそうなスージーと連絡を取り、正しい数字を聞き出そうとするが、スージーはダスティンに交換条件を要求し、緊急事態だったため、ダスティンはスージーの要求を呑まざるをえなかった。
スージーのおかげで鍵を手にしたジョイスとホッパー、二つの鍵を同時に動かさないとゲートは閉じないため、2人で閉じようとしたところに殺し屋がホッパーの所に現れて格闘になってしまう。マインド・フレイヤーの危機も迫り、ビリーにも襲われるエル。
ビリーの大事な記憶をエルが彼に伝えると、ビリーはマインド・フレイヤーに攻撃をしかけエルを守ろうとしたが、マインド・フレイヤーの攻撃に倒れてしまう。
一刻も早くゲートを閉じるように指示するダスティン。
ジョイスはホッパーを犠牲にしてゲートを閉じる決断をした。
ゲートを閉じることに成功し、マインド・フレイヤーも撤退。
ビリーとホッパーを失ったホーキンスに平和が戻ったが、エルは3か月たっても力が戻っていなかった。
ジョイスは、子どもたちとエルを連れて街を去ることを決意。
引っ越しの準備をしている最中に、ホッパーがエルに書いていた手紙をジョイスが見つけそれをエルに渡す。
あー、もう、だから死人は出さないでくれって言ったのにー・・・!?
という、一言で言うと非常にずるいエンディングだった。
泣かす気満々で最後『そうだ、泣けー! どんどん泣けー!!』とドSな感じで右肩上がりに攻めておきながら、エンディング後のおまけシーンで『!?』と驚かせたうえ希望を持たせた余韻で終わるという、『ストレンジャー・シングス』の思うつぼだった。
死んだ人の遺した手紙が後から見つかる展開、使い古されたありがちな感じだけど非常にずるいよね。
絶対泣くよね。
ホッパーの当初の目的であった、マイクとエル2人のベッタリとした関係性を心配し、うまくダメ出しをするためと冷静さを保つために紙に書きだしたものが、最初の目的を見失いだんだんと話が逸れてきて、エルへの愛情が溢れ出してくるごとにこちらの感情も揺さぶられた。
森にワッフルを置いたら~、からの3段重ねの豪華ワッフルにつなげるくだりと、ダメ押しの『気の毒な父親』で涙腺が崩壊したわたしの立場は・・。
結果、
『ホッパーはシーズン4でげっそりさせなきゃいけなかったので、シーズン3であらかじめ太らせておいた』
っていう話し合いを深夜にする羽目になってしまった(笑)
しかし、ジョイスが茫然とするなか、ホッパーの存在を確認するまでもなくマレーと逃げることになったので、『ロシア軍に生け捕りにされた(かもしれない)ホッパー』という、繋ぎにするのは非常にいい終わり方だったと思う。
これでシーズン4が万が一なかったとしても、ホーキンスを去るジョイス一家とエル、そして生きているかもしれないホッパーっていう感じの未来を想像させる。
『ストレンジャー・シングス』は、毎シーズンとりあえず一旦話をきちんと落としてくれるのも好きなところの一つです。
スージーが、人を見る目がある大人っぽいダスティンが選びそうなかわいらしく賢い女の子だったのはすごいよかったなと思ったし、スージーの伏線をここで回収してくるかー! という脚本の上手さに関心もした。
そして、スージーがみんなに聞かれると恥ずかしい愛の言葉を要求したのかと思いきや、まさかの『ネバーエンディング・ストーリー』(しかも2人とも上手い)には笑いましたが、あれがなければ、ゲートはもっと早く閉じられていたのでは・・とはみんな思いましたよね。
1番全部歌うのか!!(笑)
ご機嫌でネバーエンディング・ストーリーを歌うスージーとマインド・フレイヤー対抗組との温度差でハラハラしました。
非常に可愛かったことは可愛かったですが・・。
そして、今回の戦いはエル頼みじゃなくて、『みんなで頑張った』っていうのが非常によかったです。
陳腐な言い方になってしまいましたが、正直な気持ちです。
エルの命の危険を察知し、足を切る決断をあの場で即座にできたのはジョナサンしかいなかったと思うし、さすがジョイスの息子だなと思った。
スティーブが車で突っ込んできたのもかっこよかったし、ルーカスの花火爆弾も役に立ったし、エルはみんなを守ろうとしていた、みんながエルを守ろうとしていた、みんながみんなを守ろうとしていたというのが非常に心温まるいいシーズンだったと思います。
ビリーの件も、マックスとビリーはあれはあれで兄妹として絆があったんだなぁ・・とビリーの過去の記憶とリンクして切なくなりましたけど、シーズン2までは、『ちょっとやべー奴』的な存在だったビリーをうまくシーズン3で使った感じでした。
ところで、ドリスコル夫人とかヘザーとはどうなったの?
マインド・フレイヤーが抜けて元通り?
それと、アメリカ軍、来るのおせーよ!!(怒)
というところが不満でした(笑)
今後は、子どもたちが大人になりきる前にファイナル・シーズンをやってほしいと強く思います。
ホッパーの件がふんわりしてるのが一番気になる。
母親と引き離されて研究所に入れられてかわいそうな幼少期を送ったエルが【ジェーン・ホッパー】としての新しい人生を歩むきっかけをくれた父親のジム・ホッパーをまた失うのはかわいそうです。
ジョイスのところにいれば安心は安心だけど、そこはやっぱり、ホッパーとエルが再会して感動で涙したいわけなんだよ。
スター・コートでわちゃわちゃしている子どもたちの所にジョイスとホッパーが登場して、(大人が来た・・)っていう安心感すごかったよ。
みんながこれからどんどん大人になるとはいえ、大人が居ないのはやっぱりなんか不安だし。
総評というほどではない以下雑感なのですが、『ストレンジャー・シングス』シーズン3。
観ていてすごく楽しく、癒やされるシーンも多かったし、ブログも書いていて非常に楽しかったです。
考えさせられるドラマ、突っ込みどころの多いドラマ、怒りの湧いてくるドラマ、ドラマごとにそれぞれ違う色があるのですが、『ストレンジャー・シングス』シーズン3はわたしにとって、楽しい色のドラマでした。
それこそ、ネオンカラー。
観て楽しい、書いて楽しいって感じでした。
マイクとエルの初々しい恋愛模様、娘溺愛のホッパー、ジョイスとホッパーの絡み、スティーブとダスティンの友情と、エルとマックスの女子会、ニューカマーのロビンとエリカ、そしてマレーの活躍。
みんなバラバラに動いていて一堂に介するのは最終話だけだったけど、繋がってる感じがすごくしました。
シーズン1と2は主人公と脇役って感じのドラマだったけど、シーズン3はみんなが主人公って感じになっていて、本当に楽しかったです。
8話、あっという間だったな。
やっぱり『ストレンジャー・シングス』は、制作側がファンを大事に思ってくれてるのが伝わってくるし、青春群像劇とSFとホラーを融合させた傑作ドラマでした。
いい感じに締めたかったけど、最後にどうしてもこれだけは言いたい。
ナンシーとジョナサンが遠距離でダメになると面白いのにー(笑)
というわけで、シーズン3の感想もお付き合いありがとうございました。
シーズン4の感想でお会いできると嬉しいです。
それでは、また!
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