去年の後半、劇場に映画を観に行くたびに流れていた今年2月公開、ディズニーの新作『メリー・ポピンズ リターンズ』の予告編。
それがとっても素敵で綺麗で、絶対劇場で観たかったし続編を観に行くのに元々のを観に行かないわけにはいかないと張り切っていたら、まさかの元祖『メリー・ポピンズ』は1964年公開の映画ですごくビックリ。
メリー・ポピンズ、帰ってくるの遅すぎないですか?(笑)
今年は2019年で元号はまだ決まってなくて平成31年(仮)って感じなので、敢えて元号で言わせてもらえば、昭和39年。今年55歳を迎える方々がこの世に誕生した年なので、リアルタイムで観た記憶があるのは現在65歳以上の方以降ってところですかねぇ・・。
でも、ディズニーだしリターンズでは、もちろん元祖に対するオマージュとか絶対盛り込んでくると思ってたし、そこは観に行く前に確認しておきたかったので、古さにおののきつつも借りてきて観てみました。
マーベルファン(マーベル映画知らない人はごめんなさい)としては、(メリー・ポピンズといえば、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのヨンドゥの泣けるシーン)ぐらいの知識しか正直なく、事前情報一切なく観たのですが結果的に、すごいよかったんですよね!
映画の形式はミュージカルで、ストーリーはどんなナニー(乳母)もすぐに辞めてしまうやんちゃな姉と弟のきょうだいのところに、ナニーを生業としている魔法使いのメリー・ポピンズがやってくる・・という単純な話なんですけど。ナニーといっても子どもは乳児ではなくて、姉は7歳ぐらいで弟は5歳ぐらい(推定)でした。
ナニーの仕事は、子守としつけとある程度の教育です。
色々な昔の欧米作品を観て、中流家庭以上のそこそこのお金持ちは、お手伝いさんを何人か雇っているのが普通。お家の奥様は、家事や子育ては基本的にやらなくて当たり前の世界です。しかもお金持ちレベルで差はあれど、お手伝いさんが何名か居た場合はお互いの仕事に干渉し合わないのがルールみたいです。
敢えて奥様の役割というと、旦那様とお手伝いさんの間に入り家庭を回す中間管理職的な役目と、旦那様の社交にお付き合いするぐらいが仕事だったのでしょうか。
こちらの『メリー・ポピンズ』での奥様は女性解放運動に力を注いでいました。
観始めは古さはやはり多少は気になり、メリー・ポピンズが出てくるまでの話が時代的なこともありもたついたうえ、けっこう長かったので、(これは、もしかしたら無理か・・)と思って観ていたのですが、メリー・ポピンズが登場してからは一転。
すごく観ていて楽しかったです。
セットで作られた古い町並みも、古くさいを通り越してレトロで可愛いと思えたし、そのセット感が逆に映画というよりお芝居を観ているような気持になりました。
そして、メリー・ポピンズを演じるジュリー・アンドリュース。
やっぱり素晴らしかったですね!
ディズニー映画で主演女優賞にノミネート及び受賞したのは未だにメリー・ポピンズの彼女だけという逸話もあります。
日本では『サウンド・オブ・ミュージック』のほうでの功績のほうが有名な気もしますが(そちらも未見)、メリー・ポピンズを演じるジュリー・アンドリュースも文句のつけようがない。
厳しくも愛のあるお茶目なイギリスのナニー、メリー・ポピンズを醸し出す品のよさと歌とダンスで視聴者を魅了。
あと、もう一人のメインキャストであるメリー・ポピンズのよき友人でありパートナーでもある、大道芸人から煙突掃除までなんでもこなすバートという若い男性の存在がすごく大きかったです。『メリー・ポピンズ』の歌だと初めて知ったのですが、誰でも一度は聞いたことのある煙突掃除人の『チム・チム・チェリー』という楽曲も彼が歌っていますし、ストーリーのカギを握っているのは彼なんです。
そして、彼のダンスパートがとてつもなくよかったんです。
わたし、基本的に踊りを見るのが好きなんですけど、その中でもバレエとタップダンスとジャズダンスは特に好きなんですが、彼の場合歩き方からして、(彼はこれからタップをやってくれるんだな・・)と思ってたんです。
すごい楽しみにしていたんですけど、昔ながらのタップを踊るバートwithペンギンに夢中(笑)
ラストの方で大勢でのタップのシーンがあって、この作品の最大の見せ場だと思うのですが、そのシーンも圧巻!!
ダンスシーンが終わったあとは思わず拍手してました(笑)
作品を観終わったあとに、バートを演じた俳優さんはダンス初心者だった、と知ってさらに度胆抜かれました。一体、どんだけ練習したんだ・・。
話が前後してしまいますが、バートwithペンギンの話を出してしまったので、ここにも触れておかねばならないのですが、55年前の『メリー・ポピンズ』、実写とアニメが融合されている作品なんですよー。
わたしが大好きなディズニー作品のひとつに『魔法にかけられて』がありますが、こちらはアニメの世界から実写の世界に飛び出してくるディズニープリンセスが描かれていて、アニメと実写は混ざり合わないんですけど、この作品は、アニメの世界に実写が飛び込んじゃうのです。
CG技術も発達していない時代にどうやって撮影したのかものすごく気になるし、なにしろかわいい。
『メリー・ポピンズ リターンズ』の予告では、そういうシーンもあったのですが、今はそんなの簡単にできちゃう時代だし、まさか55年前の作品でも同じことが行われていたなんてすごく驚きましたし、ものすごく可愛いレトロディズニーアニメと、実写が融合されているなんてどんな感じか気にならないですか? この情報だけでも観たくなっちゃったのでは?(笑)
2月公開の『メリー・ポピンズ リターンズ』では、元祖の『メリー・ポピンズ』の姉弟がメインキャラで、ストーリーに繋がりがあるとわかっただけでも今回観てよかったと思いましたし、コリン・ファースが演じる役も元祖のキャラの関係者でした。
あと、メリル・ストリープも出るんですよねー。
古い作品でしたしディズニーなので多少の説教くささはあるものの、観終わったあとは1周回ってなんか新しく感じたし、リターンズしてくるメリー・ポピンズがものすごく楽しみになりました!
ミュージカルとしての楽しさもあり、ダンスも素晴らしく極上のエンターテインメントでした。
これだけ元祖が素晴らしいとなると、現代の技術で、天下のディズニーがどんな新しい『メリー・ポピンズ』を見せてくれるのか、ものすごく期待しちゃっていますし、わたしのなかでハードルがすごく上がっちゃっています(笑)
観たほうがこうなんだから、作り手もプレッシャーはもちろんあったと思いますが、どうか、リターンズが期待を裏切らない作品でありますように・・。
というわけで、『メリー・ポピンズ リターンズ』のレビューでまたお会いしましょう。
それでは、またー。
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