ハンニバル シーズン1 第9話 感想です。
前話で、ウィルへの友情に目覚めたレクター博士でしたが、今回はまた新たな変死体の登場からスタート。
第8話の感想はこちら ↓ ↓
第9話、新たな変死体のことはおまけで、メインストーリーはドラマ最初の事件(女の子を次々と鹿の角で刺していた殺人鬼)の容疑者の娘、アビゲイルの話を掘り返すエピソードでした。
※以下、ネタバレありの感想です。
冒頭の砂浜の死体の搭(ドラマではトーテムポールと呼んでいた)は、不謹慎ですがもはや芸術品。
ハンニバルのドラマの死体を監修している(?)美術スタッフすごいなーとめちゃくちゃ感心しました。しかもその芸術のような死体の搭の形にに美しさだけではなく意味まで持たせていた。
現実感なさすぎで、恐怖とかおどろおどろしさは全く感じず耽美感だけが残りました。
この事件関係の話でいえば、講義室でウィルが一人講義の幻覚を見ながら考察しているところに前回ウィルを振ったアラーナ・ブルーム登場(名前覚えた!)。
なんか気を持たせるようなずるいことをウィルに告げたあげく、「今の不安定なウィルじゃ無理。それまでは友達で」と偉そうに告げていましたが、一言言わせてほしい。
不安定じゃないウィルは、ウィルじゃないだろーがーーーっっ!
思わず、去年流行した豊田先生の例の怒号を繰り出すところでした(笑)
不安定じゃない、天真爛漫でごくごく普通のウィルと付き合いたいならウィルである必要なくない?
確かに顔はかっこいいよ。でも、不安定じゃなくなったら魅力半減なんだよっ!
不安定であるばかりに、捨て犬を拾って集めてきたり、そういうところがいいんじゃん。
ウィルもウィルだよ。こんな女のどこがいいんだっ!
精神科医の癖に鈍感なところとか? 足して2で割ればちょうどいいと?
付き合うなら監察医のアジアの人のほうがきっとうまくいくよ。
ってわけで、こちらの死体の搭の事件は、驚くほどあっさり解決して犯人もあっさり捕まりましたが(笑)
メインは、そういえばどうなったのかなと思っていた連続殺人鬼の娘アビゲイルの話。
ウィルは犯人を撃ち殺したためそのことでトラウマも発生し、殺人犯とはいえ父親を殺してしまった罪悪感で必要以上に肩入れしている。
ハンニバルは、アビゲイルに少し裏の顔を知られているのと、アビゲイルが殺してしまった被害者家族の死体の隠ぺいに手を貸し、殺人についても口をつぐんでいるのでちょっとした共犯関係というか、アビゲイルにとっては仲間意識を抱いているのかな。
そして、女医のアラーナにとってはアビゲイルは心に傷を負った少女であり守るべき自分の患者、チリチリ赤毛の記者はセンセーショナルな事件の格好のネタ元としてそれぞれがそれぞれに、思惑を持って彼女と付き合っている。
アビゲイルはアビゲイルで自分で殺した人を掘り返したり奇行が目立ってきたあげく、ハンニバルとのやり取りで衝撃の事実判明。
え? やっぱり父娘共犯だったの??(驚)
騙されたーっっっ!
本当に全く娘は知らない、関係ないと思ってたわー。
しかも発見した獲物を手なずけるというけっこう高度な手伝いじゃん。
それを今まで隠し通してたなんてアビゲイル、けっこうしたたかだな。
それだったら悪夢ぐらい見るし、罪悪感もあって当然だわ。
しかし、ウィルは目が曇ってて、被害者のお兄ちゃんを殺したのはアビゲイルだって気づいたけど、さすがに父娘共犯はまだ気づいてない様子。
レクター博士も、ウィルが父親を殺したという罪悪感を持っていることを知っていながら、心の弱い所ついて、「自分たちが父親になろう」なんていうずるいこと言って取り込んでいたし。
というわけで、影は薄かったけどあくまでアビゲイル共犯説を覆さないジャックすごいですね(笑)さすがFBIのエリート。
アビゲイルも、そのうちなんかしらのきっかけで博士にやられちゃったりするのかなー。博士、取り乱すアビゲイルを守る守ると強調して言っていたけど、レクター博士の守るの定義がわからないから(笑)
第10話の感想はこちら ↓ ↓
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