ザ・ ギフテッド シーズン1 第5話 感想です。
第4話の感想はこちら ↓ ↓
今回のエピソードは、救出されたリードパパとローナのその後の対応と、センチネル課のボスとミュータントの確執が描かれました。
※以下、ネタバレありの感想です。
第4話がスピード感があって、ハラハラドキドキだったので、ちょっと地味に感じた第5話でしたが、センチネル課のスキンヘッドのボスが娘を失った4年前の出来事が冒頭で描かれました。
ミュータント差別や迫害を助長した大事件だったようですね。
ミュータントたちがデモをやっていたところ、過激派ミュータントが力を爆発させてしまいその影響でたくさんの被害者が出た。その被害者の中にセンチネル課のボスの娘も居たということでした。
話がうまくできてるなーと思うのは、ミュータントを公的に追う立場の人が実際にミュータントの力により悲しい出来事に合っていて、個人的な恨みがあるということです。
公正な判断ができない立場の人がミュータントを捕まえる仕事をしている。
実際そういう仕事な以上、そういう過去がある人のほうが仕事に対する実績は上げられるでしょうね。
おおよそ、捕まえなくてもいいミュータントを捕まえたりもしてるだろうし、そういう時に個人的な恨みは、個々の立場や状況を超えて【ただミュータントである】というだけで、罰するに値すると思ってしまう。
テロとか今は他人事じゃない事態だけど、もし自分がその被害者だったら、加害者の同族ってだけで、「この人は、加害者本人じゃないし」と思えるかって言われたら、正直わたしには無理な気がする。悲しい思い出をフラッシュバックさせるには充分な要素だから。
なので、わたしがあのボスなら弱メンタルなのでもうミュータントに関わる仕事はしないと思うんだけど、ミュータントに日々関わることで傷をえぐりながら生きるのはしんどいだろうと思いました。
さらに逃亡しているローナとマルコスが、ミュータントの力を封じ込められる知人のミュータント、パルスのことを聞き出すためにセンチネル課のボスを拉致監禁する。
ローナたちは、捕まえたミュータントを閉じ込めて洗脳する施設があると思っているようですが、多分そういう施設があるのでしょう。
研究対象にしないわけないし、血とか採取して調べたり、能力の強弱とか種類とかデータを取りたいし、取ってるでしょう。間違いなく。
それに対抗する手段だって研究してるから、ローナを移送した車の部屋に金属がなかったり、力を抑制する首輪があったりするわけだから。
センチネル課のボスがミュータントのデモで、娘を失った話を聞いて動揺してしまうローナとマルコスの二人ですが、だからといって、お互いあとには引けないよね。
一方その頃、救出されたリードは、ミュータントたちの信頼をなかなか得られない中、必死で味方アピール。ミュータント捜査のかく乱に協力。
残りの家族は、ローナとリード救出の際に撃たれたミュータントを、本当に文字通り必死で命を救って仲間の信頼を着々と得ています。
最初はミュータント覚醒したきょうだいの家族の話がメインかと思ったけど、今となってはそうでもなくなっていますが、やはりきょうだいの成長も気になりますね。
いくら若いとはいえ、輸血しっぱなしのアンディ君の体調もかなり気にはなりましたが(笑)
それにしても、おそらく娘を失う前までの4年分の記憶を抜かれたセンチネル課のボス。
娘を失ってしまってからの4年間、悲しみや怒りや虚無と毎日向き合って、それでも折り合いをつけてきただろうに、一度味わった壮絶な悲しみと同じ悲しみをまたイチからスタートさせるのは同情を禁じ得なかった。
さすがに、かわいそうすぎる。
そこまでしなくてもよかったのになーと思った。
あの記憶を操作できる能力は、確かにすごい危険ではあるかもしれないけれども、時には人を救える能力なのに。
ミュータントと人との戦い。
複雑すぎて難しい。
第6話の感想はこちら ↓ ↓
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