前作、ピッチ・パーフェクトの続編、『ピッチ・パーフェクト2』のレビューです。
前作のレビューはこちら ↓ ↓
ちょっと周りから浮いている大学生に入学したばかりの女の子が女性アカペラサークルに入り、成長していく物語を描いた前作の3年後、卒業を間近に控えたアカペラサークルのメンバーのそれぞれを描いている続編です。
前作でリーダーだったオブリーは卒業、先輩だったはずのクロエはなぜか未だサークルに在籍(笑)
新入生の加入があるも、ほぼメンバーに変わりはなく、海外ドラマや続編もののメンバーの入れ替わりがあまり好きではないわたしにとっては好感触です。
新人も作品の雰囲気を壊すことなく、いい感じに馴染んでました。
前作と監督が変わっているので雰囲気も少し前作と違っています。
アカペラ大会の下品なコメンテーターの男女を演じる女性のほう(ゲイル役)が今作の監督も兼任。
前作と雰囲気が変わったなーと思ったのが、まず、作品全体の色がすごく綺麗。
キャストの洋服の色合いとかも合わせてあったり、作品全体の色の配分がとてもPOPで可愛かったので、衣装も併せて、ぜひそこにも注目して観てみてください。
あとは、ストーリー重視で友情度に重点が置かれていたところ。
監督も前作から、出演もしていたのでメンバーに対する思い入れも強かったのかと思います。
下品は相変わらず下品で、冒頭からすごいやらかすベラーズのメンバーなんですが、それでも少し大人になっているからなのか、こちらがそれに慣れてきているからなのか、下品度は1より少し低めに感じました(笑)
アカペラのパフォーマンスに関しては、楽曲は1のほうがよかったかなと思う部分もあるにはあります。男性部のトレブルのメンバーのリードボーカルのバンパーが卒業してしまっていたので、リードが弱く、若干失速。
顔がよくても、やっぱり声がよくないとダメ(笑)
ライバルのドイツ人アカペラグループは、今までとはまた違った感じのアカペラのパフォーマンスで完成度が高く、これは圧巻。
そして、前作ではほとんど出なかった大人のグループがちょい役ですが、何組か出ていて、子どもでは出せない大人の魅力を出したアカペラを少し聴かせてくれたのもよかったです。
ベラーズは1ではスタンダードな古い曲中心でしたが、今回はイケイケな感じが多く、個人的な好みで1のほうが全体的には好きかなと思いますが、フィナーレではサプライズもあり思わず大感動の素晴らしいパフォーマンスでうるっときました。
そして、1で主人公ベッカがベラーズのオーディションで歌った、カップを使った歌がいい感じで差し込まれてじんわりきました。
作品内でも卒業を間近に控えて将来を考えなくてはいけなかったり、厳しい練習も前作からずっと一緒にやってきているメンバーたちの仲の良さみたいなものが伝わってもきていたこともあり、メンバーとの別れが差し迫っている感じに、こちらもさみしさを感じました。1を観て気に入った人は、見て損はない続編だと思います。
今年、ピッチ・パーフェクトの3がオランダで公開(なぜオランダ?)されるらしいですが、大学生ではなくなった彼女たちがどんな人生をその後歩んでいるのか、アカペラはどういった形で作品に登場するのか、そして、ここ大事です。
日本で、きちんと劇場公開されるのか?
不安も山積みですが、絶対、新作も劇場で観たいよー!
アカペラ作品のパフォーマンスは、劇場で観るのがやっぱりすごく鳥肌ものなんです。
監督は残念ながら、2の監督ではないようなんですが、それでもすごく楽しみに思っています。
映画業界のみなさん、頑張って絶対劇場公開してください。
よろしくお願いします!
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