【ワンダーウーマン】を鑑賞した後、【スパイダーマン:ホームカミング】の公開があと少しで終わりそうなこととマーベルも補給したかったので、勢いで観てきちゃいました。
もう公開からだいぶ経っているので初見の方が少なかったためか、一人男性のお客さんが圧倒的に多く、女一人観賞のわたしはなかなかに浮いている存在ではありました(笑)
そういったわけで今回はスパイダーマン:ホームカミングについてネタバレ気にせずに好きなようにレビューしてみたいと思います。
未見の方用記事:スパイダーマン:ホームカミング ネタバレなしレビュー ↓
いやー、さすがに初見の3DIMAXは贅沢しすぎたので、普通に2D(字幕)で観てきました。
色彩を含めた色の鮮やかさとか、3Dのスパイダーマンの迫力なんかはIMAX3Dには及びもしませんが、
それでもすごく楽しかったー。
やっぱりトム・ホランドは愛くるしく聞き取りやすい声だし、少年バレエダンサーのような体型もバレエ映画大好きなわたしには観ていてすがすがしい。
人懐こい犬を愛でるような気持は相変わらず変わりませんでした(笑)
それに、初見では見逃していた色々なことも拾えてよかったです。
今回のスパイダーマンで好きなところの一つにヒロインのリズが可愛くていい子っていうのがあります。
ピーターは学生なので、大人のアベンジャーズたちと違いヒーローを専業にできないため、大事な時にはいなくなるというスパイダーマンあるあるに、広い心で対応する大人っぽさ。
学校の人気者であるリズと、オタクで冴えない感じのピーターがカップルになる確率はアメリカのハイスクールでどれほど低確率なのかはわたしには知る由もないですが、こういう話の男女逆転した少女漫画は日本でも山ほどありますので、世界共通で若者の心を掴む設定なんだろうなと思います(笑)
そういったわけで、リズの父親が今回の悪役だと知ったときはけっこう衝撃でした。
ピーターもかわいそうだし、リズもかわいそうだし。
何しろ、今回のスパイダーマンに関してはこの悪役バルチャー、勧善懲悪というには結構微妙というか、犯罪はもちろん犯罪なんだけど、元々の動機もあるし気持ちわからなくもないっていう大人はけっこういそうな気がします。
そもそも、お父さんが請け負っていた仕事をなんの保障も謝罪もなく上から目線でトニーの会社に取られてるし。
しかもそんななのに、大々的にトニーやアベンジャーズを攻撃するわけでもなく、スパイダーマンに見つかるまでは、家族の幸せを守るため(要はお金のため)裏社会でむしろトニーたちにはバレないようにひっそりと武器を売る稼業を続けていただけだからなー。
その武器で犯罪が行われていたわけだから、最初のアイアンマンのトニーもそうだったけど、武器を作る商売っていうのは犯罪や殺人の片棒を担いじゃってるっていうことにもなるからやっぱり悪いは悪いけど、基本的には単なる自営業っていうかわたしはそういう印象でした。
悪役には悪に染まる理由がたいがいあるものだけど、今回の悪役は家族を大切にする普通のお父さんっていうのがどうも痛かった。
でも、むしろ大人ヒーローだったら多少は事情を加味しそうなところを、子どもでピュアであるスパイダーマンがそんな深い事情なんかは一切考慮せずに『悪いことは悪いこと』っていう正義を彼女のお父さんだろうが、おかいまいなく貫き通したっていうのは感慨深いし、だからこそ今回は敢えてそういう悪役だったっていう気もする。
年取ってくると情状酌量の余地の範囲が、面倒っていうのが理由でだんだんと大きくなってきちゃったりもしてきちゃう。そこには、大人社会だとそもそも正しいことを一貫して、『だって正しいもん!』って主張するのって結構大変だから、我慢してた方が楽ってなってきちゃう。
今回のスパイダーマンは、そういった意味でも、子どもヒーローの怖いものがない感じがハラハラできたり、よかったりって感じでした。
わたし個人の目線としては完全にメイおばさん目線ですよね。
息子ではないが、息子のようにかわいがっているちょっと危なっかしい少年。
(実際はメイおばさんは小さい時からピーターを育てているので息子ではないと言い切るというのは語弊がありますし、メイおばさんに失礼なのですが。)
トニーの会社の研修をクビになったと泣いて甘えてきたたり、彼女とデートの指導を仰がれたり、プライベートでロナード・ダウニーjrの元カノとはいえ、役得すぎてずるいぞ! メイおばさん!(笑)
あとやっぱり個人的に避けて通れない話題としては、今回初のマーベルシネマティックユニバースとしてのスパイダーマンだったってことですよね。
マーベル特有の軽さが加わったことでの全体的な見やすさ(これは賛否両論あると思います)と、今までは子ども一人で頑張るヒーローだったけど、失敗した時に助けてくれたり、成長を見守ったり暴走を叱ってくれたりする大人が居たっていうことが、よりスパイダーマンであるピーターの魅力や成長ぶりを浮き彫りにしたと思います。
ピーターすごい頑張ってたのに、フェリーの件とか一番かっこいい所をアイアンマンにさらっと持っていかれたり、最後のトニーの粋な計らいとかはマーベルファンに対するファンサービスなのか、観ている若者への教育的指導なのかは不明です。
正直、フェリーの一件でピーター必死でなんとかしようとしてたのに蜘蛛の糸がぶちぶち切れて絶対絶命だった時に、窓からアイアンマンのほくそ笑んだ顔が出てきたときは、安心感でアイアンマンのかっこよさが増幅されて、泣きそうになりましたけど(笑)
そして、ピーターへの期待や評価、愛情をうまく表現できないトニーに萌えたっていうのは超個人的な感想として付け加えておきます(笑)
ラストシーンで、紙袋に無造作に入れてあったピーターにプレゼントされたスーツは最新式じゃなくて今回着ていたスーツだったんですよね。
AIが大好物のわたしは、今回のスーツのAIカレンの声が大好きだったので『カレン帰ってきた!』ってうれしかったです。
”即死モードに設定しますか?”がお気に入り(笑)
蛇足ですが、アイアンマンのスーツのジャーヴィスも大好きだったからウルトロンにやられたときは、あいつだけは生かしてはおけないってなりました(笑)
エンドロールのイラストも可愛かったなー。あの絵のポスターとか欲しい。
そして、毎度のお約束の『Spider-Man will retern』なわけですが、
続編もトム・ホランド版が絶対いいなー。
ちょっと成長したとしても、大学生版ぐらいならイケると思うんです。
MJもリズではなくて、アメリカのティーンに絶大な人気を誇るミシェル役のゼンデイヤだったし、次回はゼンデイヤがヒロインでMJなのかなーとか、アベンジャーズ入りは断ったのでアベンジャーズには出ずに、スパイダーマン単独になるのかなとか、色々考えてしまいますね。何しろ楽しみです。
好き放題書くと宣言したはいいけど、ちょっと書きすぎました。
皆様もそろそろお腹いっぱいだと思うので、まだまだいける気はしますがこの辺りで終わりにしたいと思います(笑)
ネタバレありのレビュー、書いていて楽しかったです。
おつきあいありがとうございました。
それでは、また!
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