たま欄

※当サイトの企業リンクはアフィリエイトを使用しております

カルテット  最終回後の感想 人生をやり直すスイッチは押せない

今クール、唯一観ていた日本のドラマ、カルテットが最終回を迎えました。

 

脚本は、

『Mother』、『それでも、生きてゆく』、『最高の離婚』の坂元裕二さんでした。

 

 

 

Motherでは、うっかりさんに大号泣し、

それでも、生きてゆくでは、

大竹しのぶの気迫の演技に心を掴まれ、

最高の離婚では、二人にしかわらない、

男女の関係に切なくなったりしたものでしたが、

今回のカルテットは、観る人によって、

誰に感情移入するかによって、

感じかたの変わる作品だったと思います。

 

公式サイトではキャッチコピーが、

【大人の恋はやっかいだ】となっていましたが、

最初は恋愛中心のストーリーの予定だったのですね。たぶん。

 

 

序盤では、まきさんの旦那の失踪事件を絡め、

すずめちゃんや、家森さんの過去などの回があって、

まきさんの旦那が見つかってからも二転三転しました。

最終回まで観ると、まきさんが旦那さんに固執した理由が、深くわかる気がしました。

 

最終回を終えても、4名それぞれの、

色んなことが解決してない気がするのですが、

生きるって、物事がすっきり解決するっていうより、

このドラマのように、生きてく上での引っ掛りになってるような問題が、

結果うやむやになって、日々の暮らしが最優先になってたりする気がします。

 

解決なんかしてなくて、心のしこりになってたりすることって結構あるんですよね。

ただ、問題と向き合っただけっていう。

 

わたしにとっては、

4人の恋愛のことはそんなに重要じゃなくて、

まきさんが、カルテットの四人が、

自分の居場所を見つけようと必死にもがいて、

結果家族のような関係になって、最終回を迎えられたのがよかったと思います。

血の繋がらない家族の話が好きなんです(笑)

 

ちょっと人生を達観したような、

生きることに貪欲な強い女の役を演じる松たか子が好きです。

映画、夢売るふたり松たか子もとてもよかった。

 

 

夢売るふたり [DVD]

夢売るふたり [DVD]

 

 

こちらは女性の監督の作品でしたが、

愛と業の深い女を熱演していました。

今まで見た中で一番きれいに見えました。

 

 

ちょっと脱線してしまいましたので、

話をカルテットに戻します。

 

 

私個人的には、すずめちゃんに後半母性をすごく刺激されました。

すずめちゃんを産めるような年の差ではないのですが(笑)

最終回、子犬のようにまっすぐまきさんに愛情をぶつけるすずめちゃんと、

それを受け止めるまきさんにかなりぐっときました。

 

最終回を受けて、公式サイトのツイッターのコメントで、

 

”このドラマが、生きにくさを感じている人の

背中をそっと押すような 作品になったなら幸いです”

 

とありましたが、そのような作品になっていたのではないでしょうか。

 

人生をやり直すスイッチがあっても、押さない、

そもそもそんなスイッチはないので押せないけど、

押さないと自分で決めることに意味があると、

肯定してくれた気がしました。

 

 

<スポンサーリンク>