金曜ドラマ『俺の家の話』 4&5話感想です。
もうね、自律神経なのか花粉症なのかわかんないんです。
体調が毎日悪い。
この時期、花粉症と混同しやすい症状として自律神経がやられている人に出がちな『寒暖差アレルギー』ってやつがあるらしくて、わたし、めまいもあるし、たぶん自律神経がぶっ壊れてるんですけど、何日か前から鼻水が滝のように出ていて、頭痛もひどくて微熱もあって、微熱あるから寒気もしてて、風邪なのかなんらかのアレルギーなのか全くわからなくて免疫力上げようと思って、BARTHっていう滝汗が出るといわれている1回300円もする高級入浴剤でお風呂に入ったのに、滝汗が出るどころか、寒くて寝る前凍えてるぐらいのバグを起こしていて。
※普通の人は、ものすごく滝汗が出るみたいです。
常に頭がボーッとしていて、1万円チャージしたばかりのIDカード紛失したりしてて。
なくしたって気付いた時点でも、いつもなら崖から飛び降りるぐらいの発狂なのに、
あー、ね、ボーッとしてたからしょうがないよねー。
お金だけですんでよかったかもー。
免許とかクレジットとかだったら面倒だったしー。
っていう近年まれにみる謎のポジティブ思考発揮したりしてて、もうダメ。
通常の精神状態じゃないです。
で、昨日ボーッとしながらも、やっと『俺の家の話』4話と5話を視聴。
そんなわけで、ちょっと情緒に乱れが生じているせいもあったかもしれないですが、4話の寿限無の回でツボに入って、大号泣。
花粉かもしれないから、自然アイボンが出来てよかったかなと思ったんですけど。
そして、唐突ですが今回は、皆さんそろそろ気になってきてる頃だと思う【世阿弥】について、少しだけお話させて頂きたいと思います。
知ってる人は知ってるのかなー、世阿弥。
わたしは、学生の頃ちゃんと勉強していなかったのでもちろん知らなかったです。
眉唾の知識で、またもやざっくりと説明。
現代の能の流派の一つである観世流の先祖です。
今回のドラマのお家の名字が『観山』であること、長男の寿一が息子の世阿弥を名乗っていることから、このへんがモデルになっている可能性が高いと思われます。
室町幕府将軍の足利義満の庇護、寵愛を受けたことから、本来であれば猿楽師は芸人のような位置づけであり、当時の貴族社会の文化に触れるような立場ではなかったけど、義満の庇護を受けていたことから公家社会に精通。
連歌などを学び、元々狂言に近かった猿楽の芸に【幽玄】を取り入れ、現在の能のスタイルをブランド化。
能の演者の年齢による移り変わりを【花】に例えて表現する。
世阿弥は著書『風姿花伝』を残すも義満は晩年は、世阿弥のライバルを推しており、義満死後は、田楽がおされるようになり世阿弥の時代も徐々に衰退していく・・・。
というのが、世阿弥ざっくり説明です。
世阿弥がテストに出るとしたら、【幽玄】、【花】【風姿花伝】、あとは、父の【観阿弥】、将軍【足利義満】を網羅してれば、大丈夫じゃないかな(笑)
【幽玄】って、なんのことか抽象的すぎてよくわからなかったけど、モノマネっぽい明るい芸だった猿楽に、儚さやエモーショナルさを取り入れることによって、能として優美さを感じられる舞に寄っていった感じっぽいです。
そして、【花】の件なのですが、役者としての旬を世阿弥は【花】として表現しており、女性のことではありません。
いちばん美しいと世阿弥がしているのは『時分の花』として、能面をつけずに舞う12~13歳ぐらいの少年のことを指していたそう。
しかし、この時に研鑽を怠れば『まことの花』にはなれないと。
17~18ぐらいの声変わりしたあとの時代は、役者としての戦いであり、これを乗り越え青年期を経て35歳ぐらいまでに天下を取り『まことの花』となる。
とのことなので、寿一はこのときに家出をして、天下を取れなかったので『まことの花』にはなれなかったですね。
あとですね、7歳ぐらいから稽古をはじめ、少年期に入るまではあんまり褒めたり、叱ったりしないという教えがあったようですね。
この時期に、あんまり自分の型なんかを踏襲させようとすると、自分を超えることが出来ない。
先代を超える後継者に育てるためには、子ども時代に押さえつけてはいけないと。
このあたりもドラマに使われているエピソードなのではないでしょうか。
そして、その後の後年は、徐々に後世を育成するほうに専念し、自分は表舞台から去るのが望ましい。
世阿弥の件も、(わたしが)お腹いっぱいになってきたので、そろそろ、まとめにはいらせて頂きますが、今世に引き継がれている世阿弥の名言集で締めさせて頂きたいと思います。
・初心忘るべからず
何かを始めてからしばらくしてつまずいたときに、始めた当初の新鮮な気持ちを思い出して頑張れ、という意味ではありません。
『初心』というのは、何か新しい試練に直面したときの心持ちらしい。
今まで乗り越えてきた試練を思い出して、今の試練にも立ち向かえというのが、世阿弥のいう『初心忘るべからず』のようです。
口は災いの元や女はわきまえて黙っとけ、とかそういう意味じゃありません。
世阿弥のいう【花】は役者としての大成を現していますので、どちらかといえば『能ある鷹は爪を隠す』に近い言葉。
必殺技は普段は隠しておき、いざという時に披露しろというものです。
逆説的に、芸人たるもの、必殺技は持っておくべきという意味もありそう。
・ 家、家にあらず。継ぐをもて家とす
今後の、ドラマの展開に関係しそうな世阿弥の言葉です。
才能のないものに、例え実子だとしても秘伝を授けてはならないというのが世阿弥の教え。
子に対する甘えが家を潰すことになりかねないからです。
後継者選びは慎重に、というのが世阿弥の信条でした。
室町時代の世阿弥がこんなこと言ってるのに、二代目ボンボンが家を潰すのを職業柄何度も見ています。
政治家ぐらいなら、そんなこともないけどねー、会社は社員とかいるからボンボンが継ぐと、本当に大変だよ(周りが)。
室町時代は、実子にこだわるな!っていう人が居たのに、何周回ってこんなことになっちゃったんだろうね。
以上、『世阿弥入門』をお送りさせ頂きました。
いかがでしたか?
ドラマの理解を深めるのに役立ちそうでしょうか。
わたしは世阿弥の勉強で知恵熱が出そうなので、ここからはドラマの感想について思いのたけを綴っていきたいと思います。
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寿限無が観山の宗家を継いで、寿一はレスラー界に戻ればいい、とは思っていましたが、あまりにも寿限無が不憫すぎる展開に、涙腺が断線。
父親だと思っていた人が父ではなく、父親であったならとずっと望んでいた人が父親だったと今さら告げられても。
あの家は特殊な家だから、後継ぎやら遺産問題も出てくるし、言うという選択肢で結論づけたけど、普通の家だったら、言わない方がいいこともあるよ。
墓場まで持ってけってやつ。
女中に手を出して激高した妻が死んだとき、後継ぎ第一候補の長男が家出して音信不通になって何年も経ったとき、次男は才能がなく弁護士になった時、寿限無に告げるチャンスは何度もあったはずなのに、今の平和を壊したくない観山の父のずるさと、寿一に継いでほしいという思いで、自分の死を目の前に意識してから許さないという選択肢が与えられてない状態で、寿限無に贖罪をしようとしてくるの本当にずるいよね。
寿一なら、許されなくてもその事実を受け入れそうな懐の深さがあるので、その怒りを彼にぶつけた寿限無の気持ちもわかるけど、一番責められるべきなのは寿三郎と美保純だよなー・・・。
何も悪くない、下二人には何も言えないし。
観山の家を愛していた寿限無になんて言う仕打ちを、って思ったら涙が止まらなくなってしまった。
だけど、そこで終わらないのがクドカンの作品のいいところで、だからと言って罪が許されるわけじゃないけど、寿限無の反抗期エピソードで事の重大さが和らいだし、観てるこっちがホッとしたから、家族旅行にも着いてきたし。
本人にとっては今までの人生を否定するぐらいの辛いカミングアウトを受けたと思うけど、腹違いでも観山のきょうだいと血が繋がっていたこと、5%ぐらいは嬉しかったんじゃないかなーと。
もちろん95%は怒りだと思うんだけど。
だからこその、宗家を継ぐ発言だ思う。
本当は自分が例え観山の子だったとしても、寿一が家出しなければ、寿一に継いでほしかったというのが本音だったと思うからさー。
OSDがラーメン嫌いだっていうのが、今後どう響いてくるのかはわからないけど、わたしも好きなことより、得意なことを仕事にした方がいいと思う。
まぁ、そういうわたしは、好きでも得意でもないことを仕事にしてるけども、そういう人もたっくさんいる。
あと、今回の二話で一気に話がコメディーに寄ってきたので嬉しい。
色恋沙汰が面白い。
山賊抱っこ、めちゃくちゃかっこよかったし。
あれは、惚れる。しょうがない。
レスラーかっこいい。
あと、さくらが超グイグイ来るのがいいですね!
あと、弟(まだ名前覚えてない)が、さくらの卒アル3万も出して買ってて、姉のいじりで恋に気付くっていう。
いきなり呼び捨てにしたりして、恋愛下手感すごくて面白かった。
まい役の江口のりこさんは、寿一といるときは妹の顔で、弟といるときは姉の顔を演じ分けているのでそこもすごいです。
次週は、ハ〇イアンズ旅行ですね。
観光業がしぼんでいるなか、DASH村でお世話になった長瀬くんと、郡山出身の西田敏行がいるチームで、福島に貢献するのはいい案です。
予告では、何故かついていっていないはずのさくらも居た気がするんですが、新幹線で追っかけて行ったのでしょうか(笑)
カレンダー的にあと4話ですかね?
介護、相続ともども旅行なんかに行っていたら、色々語り足りない気がするのですが、尺的に大丈夫なのでしょうか(笑)
中途半端でもいいのですが、綺麗に収まってくれることを願っています。
それでは、また。
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※100分で名著いいよね。