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【Netflix】『クイーンズ・ギャンビット』 感想(後編) 大一番は【クイーンズ・ギャンビット】で。いいラストでした。

 Netflixオリジナルリ リミテッドシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』 感想(後編)です。

 

え、マジ。

わたし、タイムループしてない?

前編を書いてから、4か月近く経過してるじゃん!(驚)

前編の記事をUPしたの、11/25(2020年)なんだけど!?

その間に、年末進行、紅白、お正月、があったってこと?

いくら自粛で仕事以外はほぼ家にいたとはいえ、記憶なさすぎ。

最終話まで放置しすぎたわー、4か月(弱)って1年の3分の1だし。

つい最近、ブログの誕生日もあったのに、それの記事もかけてないし、ダメだわー、終わったー。

人間として終わった・・・。

 

と、とりあえず、パニックになりました。

 

www.meganetamago.com

 

※どうみても、2020年11月25日に記事を更新している。

 

フォロワーさんに、後編の記事が見当たらないですけど・・・と指摘されたことと、今週で、真ん中クラスの元を全くとれていないNetflixをいったんお休みするので、急ぎ視聴。

 

率直な感想。

 

なんで、流れで全部観なかったの、わたし。

感動した、感動したけど、6話視聴後のテンション上がった状態で観ればよかったよー(涙)

 

そして、前編ではドラマの内容についてほとんど触れてないから、ネタバレも含めた感じで、総まとめとして記事を書こうと思っていたのに、まさか春にまで持ち越すことになるなんて。

場所によっては桜咲いちゃってるんだから、なんかもう本当にダメだわ。

 

っていう反省はあとにして、前編で書こうと思った『クイーンズ・ギャンビット』が、最終エピソードで出てきたので、そのことを前編のお約束通り説明しますね。

注:長いので飛ばし読み推奨。

 

そもそも【ギャンビット】とは、チェスの序盤の進め方の型の一つであり、ギャンビットだけで15種類ぐらいあります。

駒の名前がついているものもあるし、駒の名前がついていないもの(地名らしきもの、型を作った人の名前らしきもの、型を作った人が命名したものらしきもの)もあるので、初心者のわたしにはよくわからないけど、将棋にもそういうのたくさんあって。

例えば覚醒をすると、クイーンのような最強駒になる飛車(ひしゃ)っていう駒があるんですけど、それの場合だと、居飛車(いびしゃ)、四間飛車(しけんびしゃ)、振り飛車(ふりびしゃ)、中飛車(なかびしゃ)、ゴキゲン中飛車(通称:ゴキ中)などがあります。ゴキゲン中飛車って言いたかったから、飛車を選んだ(笑)

 

そして、本題クイーンズ・ギャンビット。

今回最終話でボルゴフと戦ったベスは白駒(先手)でした。

どういう風に試合を進めるかはだいたい先手が決めます。

チェスの場合は駒が少ないので、最初の一手が超重要だからです。

 

図を貼るのは面倒なので、皆様におかれましては、ベスのように天井を見上げていただければと思います。

 

チェスの試合は基本的にはキングの前のポーン(一番小さい形で、自分から見て手前から二列目に一列に並んでる駒)を2コマ進める形と、今回のクイーンズ・ギャンビットのようにクイーンの前の駒のポーンを2コマ進めることが基本中の基本です。

(例外はあるけど、あまり用いられない)

 

ドラマを見た方であれば、自陣の駒が二列に並んでいることはご存じだと思います。

自分から見て手前から一列目に、キングやクイーンなどの強い駒が並んでいます。

キングやクイーンは一つずつ真ん中に、キングとクイーンを挟む形で両サイドに、ビショップ(日本語でいえば僧侶、一番変な形のやつ)二個、それを挟む形でナイト(馬)二個、そして両端にルーク(判子型、塔)が並びます。

駒は、相手に取られたら取られっぱなしです。

 

ポーンは、最初の一歩だけ、2コマ進むことができて、あとは斜め前に取りたいコマがあれば斜めに一コマ進んで取ることができますが、あとは一歩ずつしか前にしか進めないので、守りと攻め両方に使えると同時に、持ち駒の進路を邪魔したり、相手のポーンに邪魔されたりすることも。

 

クイーンズ・ギャンビットの場合、そのポーンを迎え撃つ形で黒(後手)の一手目が、進んだ白ポーンにぴったりはりつき、先手の白はそのあとに最初に進めた白ポーンの左隣にポーンを置くとクイーンズ・ギャンビットの戦型です。

 

黒のポーンは、二手目に置かれた白のポーンを斜めに取って、相手の戦力を減らすことができますが、一手目のクイーン列のポーンが自由になることで、黒が不利になることも予想されるし、クイーンの前の道を最初に白は開けてあるので、相手のクイーンの威力を抑えなくてはいけなくなる長期戦になりがちな戦型です。

 

実際、長期戦になっていたし、最後の最後まで戦局が固唾をのんで見守られていたし、途中ボルゴフが中断して、封じ手(考える時間を与えないためにあらかじめ次の一手をジャッジに伝えておくこと)をしていたことからも、かなり混戦になったんだろうと思いますが、最終戦でクイーンズ・ギャンビットが用いられたのも、なんやかんやで、女性が主人公だしシンプルに、タイトルを『クイーンズ・ギャンビット』にしたかったからだけだったと思う(笑)

 

【キングズ・ギャンビット】もあるけど、なんかね。

女性が主人公っていう感じしないじゃん。

 

キングズ・ギャンビットでもクイーンは斜めに進める道はできるけど、クイーンズ・ギャンビットは、クイーンのまっすぐな行く手を開ける戦型だからね。

しょうがないよね、うん、しょうがない。

ただ、【ギャンビット】が日本人に慣れ親しまない単語だったらしく、さらにチェスにしか使わない言葉なので、クイーン・キャビネットなんかで検索してくる方もいらっしゃいましたね。

わかるから、よし(笑)

 

というわけで、3か月以上時間あったから、チェスのルールにも前より詳しくなっていたので、クイーンズ・ギャンビットの説明も、前の記事を書いたときより頭に入ってきたよ!

きちんと説明するための時間だったということでお許しいただければと思います。

 

詳しくルールを知りたい方は前編にリンクを貼ってある、チェス入門に最適なサイトをご覧ください。

 

というわけで、ドラマの全体的な感想です。

 

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いやー、よかったね。

最終エピソード。

 

モノトーンの衣装、深い緑。

モスクワの雰囲気に合わせられたホテルの内装にピッタリ合ったシックに決められた集大成の衣装ももちろん素敵で、うっとりだったけど、

 

孤独だと思っていた孤児のベスには、たくさんの家族が居た、孤独じゃなかったというオチ。

 

ジョリーンが突如出てきてすべて解決して、シャイベルさんにも愛されていたことを知って、尊敬する人がかっこいいイケジで、しかも対戦できて褒められて、宿敵と対決し、追い詰められたけど過去の男たちがわらわら集合しベスを助けて、でも最終的には本人の力で世界一。

ハッピーエンド。

色々な意見はあると思うけど、わたしは、好き。

フィクションだから、多少強引なぐらいがいいんだよ。

 

これでいいし、これがいい。

 

こういう、アメリカっぽい作品好きだわー。

 

深いのは深いのでいいんだけど、いい意味で浅いのがいいときがあるし、基本的にはハッピーエンドが好き派だし。

やたら重い作品とかシリアスな作品は、若いときに浴びるほど観たからもういい、現実で充分って最近は思うし、だからこそのMARVELドはまりだったと思うんです。

友情、成功、大団円!!っていうのホント好き。

フィクションの世界こそ、こういう世界であってほしいよ。

 

今まで出てこなかった大人ジョリーンが本当に大ピンチの最終話でひょっこり出てきて、メンタル問題も、お金の問題もすべて解決してくれるってどっちがヒーローだよって話なんだけど、女の友情やっぱり尊いし、何十年離れていても心が寄り添うことってあるよね、うんうん。ってシンプルに受け止めやがれ! って感じじゃないですか?(笑)

 

あと、この作品のいいところはね、悪役がいなかったこと。

悪い人が出てこない作品も本当に好きで。

この作品はそういうところも、すごくよかったです。

世界中で受け入れられたのは、そういう理由もあったと思う。

ハイジのロッテンマイヤーさんとか、赤毛のアンのマリラおばさんとか、天使にラヴソングをのシスターとか、無愛想だけど根はいい人みたいなのも大人になると、気持ちすごくわかってくるし、みんな大好きじゃないですか、そういう人。

 

現代では、話題性が重視されている作品が多かったりして、差別表現がどぎつかったり、社会問題がどぎつかったりするものもあるんだけど、この作品はそれを極力排除していたし、変なポリコレ忖度みたいな不自然さがなくて、なくもない微妙な匙加減で、脚本うまいなぁーと思った。

 

ある程度の年齢の子供だったら、家族で見られるぐらいのわかりやすさと、普段、海外ドラマや映画にズブズブはまっている人向けの要素の兼ね合いというか。

 

ベスのお母さんの闇のくだり、ジョリーンの会ってなかったころの苦労。元カレのハリーの葛藤や、ハーモンとの別離の件。

別に深堀りする必要はなくて、流して見ても本筋の『孤児の少女がチェス世界一になる』というところに影響はない。

でも、そういうところを深堀りしたい人にも、闇要素もきちんと織り交ぜてくれていたから、ライト層にも、そうでない人にも受け入れられたんだと思う。

 

わたしがあまちゃんの次だったからっていう理由で『まれ』を、TWD離脱したい的な気持ちに中盤なりながらも、盛り返しを期待し、惰性で最後まで完走してしまったときの虚無感が、クイーンズ・ギャンビットで少しだけ昇華された気がした。

世界一のパティシエになるはずが、若い子のラブストーリー邦画みたいに転換し、最後に人んちの居間の畳の上でハイヒール履いてウェディング着ていたときに、世界一のパティシエになる話はどうした? という深い悲しみ。

(※この時のオチとしては、お母さん(妻)は家族にとって、友人にとって、世界一のパティシエだよ!という欺瞞のオチと受け取った)

 

その点、『クイーンズ・ギャンビット』は主演女優のアニャの溢れる魅力、こだわりの建物の内装、衣装、音楽、すべて素晴らしかった。

ストーリーも、よくある話ではあるけど、最後まで通しで見たら、うまい脚本だったなーと改めて思いました。

なんていうの、もう根っからの新しいストーリーって特に時代を古くすると難しいところもあると思うんですよ。

 

面白い題材はだいたいやり尽くしているし、同じような内容の映画もドラマもたくさんあって。

面白そうと思って見てみても、既視感あるなーとか、〇〇に似てるな? って思うことも本数観てると結構あると思うんですよね。

 

ただ、監督が好きだったり、世界観が好きだったり、そういう部分で評価されていたり、新しい撮影方法だったり、キャストの新しい挑戦だったり、映像技術にお金をかけたりとか、いろいろエンタメ界隈も試行錯誤してるなかで、特にドラマは映画ほど予算がないため、すごい無理無理なストーリーで、シーズンを重ねていったり、突拍子もなくだれか死んだりする。

確かに驚くけど、あー、死なせればいいって思ってるんだって、若干引き気味になるときもあったりするんですが、こちらのドラマはストーリーの回し方と落とし方がしっかり安定していて、久々にきれいにまとまった作品を観させてもらったっていう気になったんですよね。

 

そこが物足りなく思う人ももちろんいると思うのですが、わたしには充分だったなー。

 

何しろ余韻がよかったし、ジョリーンのやさしさには素直に感動したよ。

ロシアまでの遠征費を工面してくれるってなったときは、マジ泣きした。

 

アニャもこれからいろいろな作品に引っ張りだこだたと思うけど、子役もほぼセリフなしだったのに、表情の演技ものすごくうまかったです。

ベスの内に秘めた情熱というか、頑固でこう思ったら引かない性格をうまく表現してたし、面構えが大人ベスにそっくりで。

 

なにしろ、リミテッドシリーズとしての完成度はかなり高かったと思います。

 

もうちょっと観たいけど、これできれいに終わった、スッキリ!!

 

っていう爽快感を短いスパンで味わえる良作でした。

またこういう作品が観たいです。

 

じゃあ、ここまで読んで頂けたという方は、少しはチェスに魅力を感じていると思うので、チェス始めてない人はとりあえずアプリインストールしますか?(笑)

 

 オンラインアプリで読者さんと対戦できる日を願って。

 

それでは、また。

 

後編遅くなってしまって、本当にすみませんでした。

 

 

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※本物のアンティークチェスは高いんだろうな・・・。

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