久々の劇場鑑賞でした。
まだまだ感染者も多いですが、マニアックな感じなので空いてるだろうと思ってたけど公開してすぐ観に行ったにもかかわらず思っていたより空いてましたね(笑)
わたし入れて10人ぐらいかなー観てたの。
レビュー評価もあまりよろしくない感じみたいなことを聞いていたけど、出演者がわたし向けだったので観に行ったわけですが、わたしはすごい好きだった。
期待値が低かったのもあると思うけど、
思っていたよりよかった。
完璧ではない粗削りの良さみたいなものがすごいグワッと来て映画のパワーがすごかったので、久々に血が全身を駆け巡るような熱さを感じました。
マッハで上映が終わりそうなのでもう一回観に行きたいぐらい。
いろんな映画を何十年も観てきて、こういう映画の楽しみ方あったんだ! って新しい扉が開いた感じです。
こんだけ映画を観ていても俳優を積極的に覚えようとせず(トム・クルーズの顔もぼんやりしている)ハリウッドの大作ですら出演者が数人しか名前と顔が一致しないわたしが、この作品に関していえば子役も含めて既知であり、主役級が好きなメンバーで構成されていたのでそれだけで観たい気持ちでいっぱいでしたが、とりわけ好きな作品に出ている人たちっていう点でも 本当に素晴らしかったですね。
MARVEL映画が好きでその中でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が好きなのですが、数いるキャラクターの中でも推してる方のキャラクターであるネビュラを演じているカレン・ギランが今回の映画の主役(ポスター中央)。
そして海外ドラマ好きには認知度8割(※めがねたまご調べ)である『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要キャラである悲劇の女王サーセイを演じるレナ・ヘディ(ポスター向かって中央左)。更には最近観てドはまりしていた『9-1-1:LA救命最前線』よりアシーナを演じたアンジェラ・バセット(向かって中央右)。
アンジェラ・バセットに関して言えば『ブラック・パンサー』でティ・チャラの母も演じておりなじみ深いです。
そしてポスター後方の左は『シカゴ・ホープ』や『ホーンティング・オブ・ヒルハウス』のカーラ・グギノ。
シカゴ・ホープは観てないけど、ヒルハウスは観ていたし、知ってる人でした。
最後、ポスター後方右はアジアアクション女優として知名度の高いミシェル・ヨーが脇を固めています。
個人的に私得だったのは子役がですね、『ビッグ・リトル・ライズ』や『アップロード』で存在感を光らせているクロエ・コールマンだったことです。
クロエちゃん、すごい可愛かったー。
と、全私が喜ぶメンバーでの映画だったわけですが、観る前は主演のネビュラ目的7割ぐらいでした。
観る前の事前情報により作品全体のハードルが下がっていたので、作品としての期待値は薄く、腰の位置が人体としてちょっとおかしいネビュラの足長を劇場で堪能できればいいかなと思っていたんです。
それが蓋を開けてみたらゲースロではサーセイよりも圧倒的なデナーリス派であり、むしろ女々しいところもあるサーセイにイライラしていたわたしが、サーセイのかっこよさに撃ち抜かれました。
開始数分での「Close your eyes, baby girl」のシーンがあったからこの映画の評価が爆上がりしたといっても過言ではないです。
twitterのフォロワーさんは、ミシェル・ヨーがよかったと言っていたので、個々での刺さりポイントは違うかと思いますがちゃんとかっこいいシーンをかっこよく見せるっていうことに関しても注力していたと思う。
とにかく監督が日本のカルチャーに影響を受けていることと、楽しく映画を作っていることがすごーく伝わってくる映画だった。
映画作り楽しい! あれもやりたい、これもやりたいっ!
楽しい、楽しい!!
ってワクワクで映画を作っている感じが映画からガンガン光として飛んできていて、それだけに設定がコミコミになってしまっていた部分もあるけど(そっかー、色々やりたかったんだもんねー楽しいもんねー)っていう母性が発揮されてそのフレッシュな感じすら魅力に思えてしまった。
全体的に監督と主演のフレッシュなパワーを落ち着いたベテラン勢と子役が補佐していてチームワークがいい感じも観ていて清々しかったです。
ここまで言っておいて人には勧めない理由は、観る人を選ぶと思うからです。
この監督は上記の通り黒澤明が好きみたいなんですが、けっこうグロイ表現があります。
ゲースロを嗜んだ人たちであれば問題ないかと思うのですが、デートなどで観る感じではないしグロが苦手な人は多分NGです。
あとは、ストーリーがいろいろな要素をごちゃまぜにしてる分わかりにくい部分があるためと、あからさまなシスターフッドなのでダメな人はダメなんじゃないかと思うからです。
エモーショナルな部分にそこまで切り込んでおらず、さらっとしているので女性のアクションものが好きな人が見ると楽しいやつ。
ストーリー重視の人は評価低くなるかなーと思いますが、映画の尺でやろうと思うとこういう感じになっちゃうんじゃないかなと個人的には思います。
ただし、監督はアジア系のアクション映画やアニメも好きみたいなので、グロイ分見応えはありました。
物を使ったアクションなんかはジャッキー・チェンの作品を彷彿とさせる感じ。
その中でも一番個人的にテンション上がったのが、 カーアクション。
マーベルでカーアクション大好きになったわたしが観ても新しいしかっこいいしで。
(こんなカーアクション初めて!)ってなったし、控えめに言って最高だった。
そしてこの作品が今回わたしに教えてくれた未完成の魅力。
勢いだけで突っ切る清々しさは爽快でしかなかった。
これを読んで観に行ってもいいかなと思って劇場に観に行かれたとして、結果つまんなかったとなったとしても自己責任でお願いします(笑)
ただ、映画の後半クライマックスあたりでトイレに行った人がダッシュで劇場を駆け抜けていき(何事かと思った)、ほんとにしたの?っていう素早さで戻って来ていた、ということをお伝えしておきたいと思います。
ちなみに、余談ですがこの映画はわたしよりも家人がものすごく気に入っていました。
非常に珍しいことです。
後半はネタバレうっすらありの感想ですよ。
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観た人はわかると思うのですが、親日がすごく伝わってくる監督でしたね!
冒頭、サム(カレン・ギラン)が食べているシリアルの箱にカタカナで【シリアル】って書いてたり、闇医者の病院に松の盆栽置いてたり、BGMとかカメラワークが『八つ墓村』なんかの古い日本のミステリー映画を思い起こさせる感じでした。
あと、この監督『アンブレラ・アカデミー』も多分好きですよね(笑)
絵面がすごい既視感があったっていうか。
狭い部屋でのポップなBGM付きのスローモーションアクションとか、ポップなネオンのボーリング場での戦いとかさ。
『アンブレラ・アカデミー』はすごく好きなのでそういった意味でも好きな感じではあったんですよね。
あと、最近(ポリコレ的な感じでこの表現なのかなぁ~)っていう表現が作品に出てくることがあるんだけどそういうところが気にならないで観られたのに思い返してみると、割とごちゃまぜだったなっていう本当に【シェイク】がテーマだったんだなって思うんです。
キャストは図書館のメンバー三人は出番が少なめで残念だったけど、見せ場はあったと思います。
主役の荒さを補う感じがすごくよかったです。
カレン・ギランは足が長すぎてズボンの丈が足りないし、サーセイは母感があってほんとうに素晴らしいし、子役のクロエちゃんは安定の演技だし。
サーセイはかっこよかった!しか感想がないのですが、カレン・ギランは大雑把な感じが本当に魅力があります。
いい意味で繊細さが足りない感じ(笑)
いい意味で繊細さが足りない感じの若い女優さんすごく好きなんですよね。
自信と生命力にあふれていて。
自分と真逆の感じにものすごく癒される!
あと、ミシェル・ヨーもほぼ還暦だし、アンジェラ・バセットも60超えてるのにアクションばりばりやっているのに驚きを隠せなかったし、すごくかっこよかったのでどうやって撮影しているのか気になって仕方ないです。
ダイナーのあの制服なのにかっこいいなんてすごくない? いろんな意味で。
最後に一つ声を大にして言いたいのは、
続編希望!!!
ってことですね。
今回は全体的にストーリーの上澄みを拾ってさらっと流した感じなので、設定の補足をしてほしいと思うんです。
スカーレット(サーセイ)が、図書館メンバーに拾われたところも詳しくって感じだし、あの3人の若い時の話も知りたいし、図書館運営の流れとか。
さらには今後エミリーが成長して「殺し屋になりたい!」と言い出したりして反抗期になったりしたあたりの話も観たいじゃないですかー。
監督は続編にも意欲を持っているみたいなので、石油王の人が居たらお金出してあげてくださーい。
しつこいようですが、映画から溢れるばかりのフレッシュさを感じてわくわくしたのは初めてでこういう作品をもっと知りたいと思いました。
今の時代だからこそ色々と挑戦していけるフレッシュさみたいなものが感じ取れる作品を知りたいです。
なので続編があるにしても、そのフレッシュさは維持してほしいとは思いますね(笑)
というわけで、それでは、またー。
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