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【Amazon】『アップロード』 season2 感想 結局、死の恐怖から逃れることはできない。

Amazonオリジナル『アップロード』season2 完走しました!

 

え、ここで終わりっ!?

 

となりましたが(笑)

 

season2をより楽しみたかったので、season1から復習してseason2に臨みました。

過去記事はほとんど自分では読まずに振り返らないタイプなのですが、魔が差して読んでみたら、一周終わったあとすぐさまドラマを二周観て書いただけあって、我ながら内容、テーマともによく拾えて書けていた方の記事だと思うので、season1の内容がうろ覚えだった人はぜひ読んでってください。

 

www.meganetamago.com

 

season1を観たのは2020年の5月みたいです。

 

ちょうど最初の緊急事態宣言延長がどーたらで、小売りのお店なんかも軒並みしまって駅の土産物屋も全部閉まって薄暗いシャッター街になって病み始めていたときだけど、この時はブログの筆致からみてもメンタルも持ちこたえていてまだそうでもない感じがするけど、あれから2年も経つんですね。

 

色々あったので、もっと長かった気もするけれども感染者は〇千人って聞いてももう驚かなくなった。

政治家もなし崩し的な感じでwithコロナに勝手に国民の意識が移行してるので安堵してるでしょうね。

 

未だに感染におびえてるのはわたしぐらいじゃないかって感じになってきた。

 

ちなみに2020年の4月1日(この記事を書き始めた日)はアベノマスクが各世帯に2枚ずつ配布されることが発表された歴史的な日でした。

 

というわけで『アップロード』です。

 

同じものを立て続けに二回見た割に大事なところがすっぽり抜けていて、season1の三回目の視聴も楽しめました(笑)

最近、記憶力の低下で同じドラマを初見のように何度も楽しめるので老化も悪いことばかりではないと思っています。

 

さて『アップロード』シーズン2ですが、自分自身の世界観への慣れも含めてシーズン1ほどの勢いはなかったものの、新たな発見もあったりしてやっぱり面白かったです。

アップロード反対派の活動的なエピソード的なものも盛り込まれていて興味深くもあったし、役者さんたちが普段演じている違うキャラクターを演じるのも楽しかった。

特にAIの人が人になってる姿には感動すら覚えました(笑)

 

イングリッドは特に頑張っていてすごく好きなキャラクターになりました!

 

元々、お嬢様が好きなんですよね。

なんていうんだろう、イングリッドはみんなにすごく嫌われてるけどあんまり人に意地悪しようとかないじゃないですか。

そういうところが好きなんです。

底意地が悪くない感じ。

 

そして、わたし、あれやりたいの、あれ。

トニー(アイアンマン:トニー・スターク)がよくやってた、空中にPCの画面をバーッと拡げて浮かべて一個一個閉じたり移動してりして操作したりするやつ。

わたしが死ぬまでに実用化されるかな。

あれができる技術があったとしても結局手で操作するんだ・・・っていう疑問は浮かぶけど、細かいことは別にいいじゃないですか(笑)

 

コメディー作品でありながら、改めていろいろな意味での人間の業の深さを感じるシーズン2でした。

 

以下、ネタバレありでシーズンを振り返っていきたいと思います。

 

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わたしは死後の世界を全く信じていないので『アップロード』の世界は、すごく納得できる死後の世界ではあるなーと改めて思いました。

ドラマの中でも【保守派】とされる牧師を中心とした昔ながらの宗教を重んじる人たちは「アップロードは神への冒涜だ」という流れでそれもわかる。

なので、割と神様を信じる人が多いアメリカでよくここまで拡がったな・・・という疑問は浮かぶのですが、逆にアメリカならチャレンジする人多そうという気もちょっとするし。

 

シーズン2ではイングリッドがとにかく見どころでした。

 

最後ダウンロードしたネイサンがノラと見つめあうシーンで「私もあんな目で見て欲しかった」というイングリッドのセリフがあるのですが、それにすべて集約されていたというか。イングリッドなりに彼のことを一途に愛していて、わたしはそこまでネイサンが好きではないのでアリーシャのように(みんなこいつのどこがそんなにいいんだ・・・)とはなっていました。

個人的にはルークの方が好きだし、付き合ったら楽しそうと思う。

 

season2では保守派が出てきたり、ダウンロードしたりといろいろあったけどこれはseason1から薄々感じていたことが明確化して、死の恐怖から逃れることはできないっていうことをはっきりと自覚できた気がした。

 

【アップロード】の問題点として、ここでは便宜上アップロードした人は生きてると仮定して話しますが、自分の生死が誰かの手に委ねられてしまっていることなんですよね。

チョークみたいに何百年も生きられるお金があったとしても、ホライズンがなくなってしまったりそれこそセキュリティーを破るハッカーが現れてシステム自体をダメにしてしまったら存在自体がなくなる。

 

一度死んでるからいいだろ、とはならない気がするんです。

 

常に行動を監視されてるのも生きてる今は嫌だけどそのうち慣れると思う。

でも、アップロードになったからこそ付きまとう不安みたいなものはあるんじゃないのかな。現実社会で生きている人との交流も、生きている人は楽しいと思うけどアップロード側は辛いと思うんだよね。自分が死んでることを意識するだけ。

宗教が提案する死後の世界もそうなのかもしれないけど、初めて会う死んでる人がわんさかの世界に放り込まれて

 

リアル世界側は変わったことといえばアップロードした人が居ないっていうことで。

最初は悲しみも深く辛いけど生きていかなきゃいけないから時間とともにその人が居ない生活がなじんできて、たまにその人にVRで遭ったり話したりしていたとしてもアップロードした人中心の生活にするわけにいかないからそこで溝もできてきちゃうし、お金せびられたりすると辛くなってきたりすることもあるかも。

アップロードの世界はお金がすべてだから、お金がないと何もできないけど自分たちで稼ぐって言っても限度あるじゃないですか。

レイクビューは富裕層の塊だからみんな余裕ありそうだけど、中間層や2Gまでいかない下のランクはもっと殺伐としてるんじゃないかと思ったりもする。

実際、ネイサンと実母はお金のことで揉めてたもんね。

 

レイクビューで配信してる人もいたけど自分で自分をあの状態で養うって並大抵のことじゃない。

ルークも殉職した軍人だから国が養ってくれてたみたいだけど、今のところ家族が誰一人として会いに来ないもんねぇ・・・。

 

そんなこんなでイングリッドもこのままではネイサンの居ない生活に慣れてしまうという焦りが生まれたような気がする。

お金で縛っているという罪悪感もある。

そこで自分のモチベーションを維持するためにあの嘘だったのかな。

ハグスーツで肌荒れしまくって疲れ切っているイングリッドを責める気にはなれなかった。

あんなに美に執着していた彼女がすべてをなげうっている気がしたよ。

 

というわけでイングリッド推しだったので、ネイサンとノラは実体として出会ってほしくなかったです。

 

無駄に長いラブシーンも含めてなんか興ざめしてしまった(笑)

 

シーズン2最後もやっぱりイングリッド(笑)

今までの人生で培ってきた見栄や虚栄心みたいなものをかなぐり捨ててネイサンに固執してるけれど、もう自分では制御できないのかネイサンをこの世から葬り去ってしまった責任の一端を感じているからなのか、ノラにとられたくないだけなのかわかんなくなってきましたね(笑)

 

DNAと意識のデータがあればクローンが量産できるならアップロードもダウンロードも本当に自由自在だけどやっぱり自分以外の人の意思と手によってになるんだよね。

いくらお金積んで頼んでいったとしても、死んでしまっていてはどうにもならないこともあるから。

 

人間って本当に郷が深い。

 

それでは、また。

 

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