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ボクらの恋愛シェアハウス2~Boys Love ∞(アンリミテッド) 感想 結果、つまんなくて数日もやもやしたけど番組は廃れてほしくない。

シーズン1が面白かったので、ずっと楽しみにしていた『ボクらの恋愛シェアハウス』の第2シーズンがNetflixに登場。

 

時間をとれた天気の悪い土曜日にビンジウォッチして、日曜日には一日もやもやしてて火曜日ぐらいまでもやもやを引きずりました(笑)

 

※日テレの番組紹介サイトです。

www.nitteleplus.com

 

何かを見てこんなにもやもやしたのは久々だからブログにぶちまけようかと思ったのですが、アンチ扱いされるのも嫌なので書くかどうしようかかなり迷いました。

 

火曜日までもやもやしていて、

「そんなにもやもやしてるなんて驚きだよww」

 

と嘲笑もされたわけですが。

 

しかし【怒りは紙に書いて捨てるだけでおさまる】とのことなので、シーズン3があったときのためにもなんでこんなにもやもやしてるかということを記事にしておこうと思いました。

 

韓国の番組だから難しいとは思うけど、誰かこの記事を見るかもしれないしね。

 

残念ながら韓国語では書けないので日本語で書くしかないんですがとりあえず書いておこうとは思う。

 

シーズン1は最後までイライラしたけど、それでも色々目新しさもあってすごく楽しめたのでシーズン3はこんな気持ちになりたくない・・・。

今思うと、最後までイライラしたほうが断然マシだった。

 

なので、

これから見る方はシーズン1が断然お勧めなんですけど。

 

www.meganetamago.com

 

それでも、シーズン2はシーズン1を経てよかったと思う部分ももちろんあって。

 

一つ目はビジュアル。

 

これは本当に人選すごいなーと思った。

 

セクシャリティーを公開しつつ本名(?)顔出しという、テレビ番組での売名という恩恵があったにしろ余りあるリスクを背負ってリアリティーショーに出演している覚悟が決まっている出演者たち。

 

それだけでもすごいのにこれだけのビジュアルを揃えるのはすごいと思う。

 

自営や芸能関係の人が圧倒的に多いので元々華やかな世界の人だったとしてもみんな芸能人なみのビジュアルだった。

 

1も見た目がいい人が多かったけど2は超えたと思う。

ビジュアルがいいってだけでも最後まで観られるレベル。

1の出演者たちが成功の前例を作ったから出演したい人達も多かったから選べたというのはあったと思うので、やはりファーストペンギンたちはすごかったですね。

 

なのでそのビジュアル含めて前半は割とよかったと思う。

一話は楽しみだったこともあってすごいわくわくしました。

 

そして、

 

二つ目は見やすさ。

 

1よりもそれぞれの人間性にフォーカスしなかった(気がした)せいか、さらっとしていて見やすくはあった。

1は社会問題にも切り込んだ感じがしたけどそこは薄味であくまで恋愛リアリティーショーとして振り切った感。

喧嘩とかもめごとも少なくて。

割と決めた人一本やりの人が多くてふらつかなかったから。

これは良し悪しだし好みの問題かな。

 

全部で14epあったけど、半分でよかったと個人的には思っているのですが、この番組自体は廃れてほしくないので最後まで再生はしました。

 

見る価値はあったと思います。

これだけもやもやした気持ちも味わったし、無駄だったとは思わない。

 

そして、皆さんにも再生数アップして応援してほしいので観てほしくもある。

 

でも、言いたいことはすごくあってちょっと暴言チックになってしまうかもしれないけど、その話は後半で(ネタバレあり)

 

見た人には誰かわかる感じで書いており、見てない人にはあとから見たらわかる感じで書いております(笑)

 

『ボクらの恋愛シェアハウス~Boys Love ∞(アンリミテッド)』U-NEXTで配信中

 

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※ここからもあくまで個人の見解です。

 

 わたし、リアリティーショーは基本的に全てやらせだとは思っていて脚本があるものだとは思っているんです。

 

脚本があるのはいい。

テレビ番組だし、他人の本当のリアルな日常なんて面白くはないと思うから当然だとも思う。

 

でも、それだったら貫いてほしいんだよね。

あくまでリアルをもたせたショーとしてこちらに色々裏事情を探らせないでほしい。

 

前半の4話か5話で潮目と流れが変わったんですが、ここで何かあったんだなって最後まで観て確信しました。

 

わたし、ep1の冒頭でで(あ。今この人、一目惚れした)って思ったんですよ。

 

人が人に一目惚れする瞬間見たなって思ったの。

 

わたしはドラマ見ててこの二人は絶対付き合ってるなと思ったあと結婚したカップルがいるほどそういうのに敏い方なんですけど、さすがに人が人に一目惚れする瞬間って演技以外であんまり見ないじゃないですか。

見たことあります?

 

その瞬間があまりにも強烈だったから印象がものすごく深くて。

人が人を好きになる瞬間、うわぁぁぁぁぁぁぁって感じで。

 

で、その人、最後までその人のことべた惚れしててずっと切ない目で見てたのにその人のこと選ばなかったんだよね。

 

距離の取り方とか間合いの取り方が好きな人に対する感じだったし、彼のちょっとした行動に一喜一憂してるのに好きじゃないわけないじゃんかって思ってて。

 

でも、そういう方向に全然向かわないから、そのことに猛烈にもやもやして、最後あたりは観てなかったんです。

 

(今後、カップルで売り出したい人たちがいるんだな)

 

って思ったのが最後、全てがどうでもよくなった(笑)

 

韓国は競争社会だし、芸能界で生き残ったり一攫千金したりするには並大抵の覚悟じゃダメなんだとは思う。

家族を養ったりしなきゃいけない理由とかがあったりしたのかなとか、そうはいっても本人が選んだことだしわたしがとやかく言うアレではないとか、自分を納得させる言い訳をすごく考えてしまった。

 

だって、彼、彼をみるたび泣いてたじゃん。

状況的に全然泣く必要ないじゃん。

もうさ、目が語ってるじゃんって思ってなんだかかわいそうでさ。

 

恋愛なんて条件だから好きな人より条件のいい人を選んだっていうのもなくはないと思うんです。

 

くっついたあとに愛が芽生えることもあるわけだし。

 

でも、なんか萎えた…。

 

結果的に番組後、くっついたカップルでカップル売りが成功してるようで、仲もいいみたいでそれはそれでよかったなとは思うんですけど。

 

でもそれだったらさー、観てる方が納得できる方向で終わらせてほしいとは思ったよね。

出演者は役者じゃないから演技もうまくないし演出と編集でうまくやってくれればよかったのに。

 

過去に某朝ドラが突然タレント売りのためにストーリーがおかしな方向に行って怒り狂ったことも芋づる式に思い出し怒りしてしばらく引きずりました。

 

一旦落ち着いたのでこの程度の暴言ですんだけど、実際はもっと怒ってた(笑)

 

個人的には一番年長者の人を応援してたんだけど、あまりフィーチャーされなくて残念だったなー。

 

全然モテてなかったけどわたしは彼が良かった(笑)

 

あのひとは違う人を選べばまた結果が違ったかもだった。

韓国語ペラペラに聞こえたけど母語(英語)よりたぶん自信なかったのが敗因だったかも。

歌もうまくて人柄的にも素敵だったのに。

あいつに失礼なことを言われたときの対応がすごい大人でさすが年長者だった。

 

シーズン3はビジュアルはそれほどこだわらなくてもいいからもっと深いやり取りがみたいかも。

 

新シーズン更新されたらなんやかんや見てまたもやもやするのかな(笑)

今回も思ったけどリアリティーショーはやっぱり人と見てわいわいするのがいいよね。

 

一人はさみしい。

 

男性が恋愛対象の男性の恋愛リアリティーショーの先駆けにはなったと思うから何度も言うけど廃れてほしくはない。

 

他国でもやってほしい。

日本はしばらく無理だと思うので、同性婚できる台湾とか、合法化しそうなタイなら配信番組だったらイケると思うんだよね。

 

なので、いま始まったばかりだからビジネス売りもしょうがないのかもだけど、くぅー、悩ましい(笑)

 

このままだと話が終わらなそうなのでこれで終わります。

 

唐突ですがそれでは、また。

 

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【Netflix】タッカンジョン 感想 唐揚げになった女性を人間に戻そうとする男性二人の話なんだけど、積極的にお笑い関係の人に観てほしい。

Netflixオリジナル『タッカンジョン』

配信するなり一気見しました。

 

気になっている方も実は多いような気がするのでご紹介です。

 

自分でも、なぜこのドラマを観るのをそんなに楽しみにしていたのかわからないほど観るのをめちゃくちゃ楽しみにしていたんですけど、実際観終わった今、なんとも言えない気持ちを抱えています。

 

正直なところ万人受けはしないと思います。

 


www.youtube.com

 

 

タッカンジョン(닭강정)とは、衣をつけた唐揚げのような鶏肉に甘いタレを絡めたもので、タッ(닭)は鶏肉、カンジョン(강정)はたれをからめた雷おこしのようなお菓子のことです。

 

観てる間にどうしてもタッカンジョンが食べたくなって、完走記念で自分で作ってみたのですが唐辛子を減らしめに作ったせいか思ってたよりも甘くて度肝抜かれました(笑)

 

そりゃそうよ。大量にはちみつを入れるのよ。

 

下味を(そんなには)つけたりつけこまずに粉でまぶして揚げた鶏肉を、調合したタレを絡めて味をつける感じなので唐揚げより断然楽に感じました。

しかもわたしは揚げもせずに揚げ焼きにしましたが全然問題なかったです。

 

甘いミートボールのようなエビチリのような味のタレなので、お弁当にはもちろんお酒飲む人なんかはつまみに最高なのでは?

鶏肉とケチャップとはちみつの味がしたあとに辛みがあとからくる感じ。

コチュジャンじゃなくて豆板醤にするとよりエビチリに近い味になる気がする。

 

反省点としては粉は多めによりカリカリを目指し唐辛子は減らさないって感じかな。

甘いタレなのでもっと辛さにパンチがあっても全然良かった。

 

タッカンジョンはむしろ冷めたほうが甘みが緩和されておいしいぐらいだし、非常に簡単なので興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

delishkitchen.tv

 

で、このタッカンジョンに若い女性が変身してしまいタッカンジョンから人間に戻そうとする男性二人の奮闘を描くドタバタコメディーがこちらの『タッカンジョン』です。

 

韓ドラにしては1話が30分と短く観やすかったのですが、1~2話観た感じで「思ってたのと違うな」っていうのはまず思いました。

 

たぶん映像の色調整もしていたと思うのですが、すっごい不思議な世界観なんです。

 

出演の人数も少ないし、例えていうなら終始キング・オブ・コントで芸人さんが大衆受けを全無視して自分たちの作りたいネタに振り切った意味不明なコントを延々と見せられている感じ。

 

ドラマというよりコントっぽさがあった。

今NHKで定期的に放送しているウッチャンがやっている『LIFE!』でやりそうなネタだったかもしれない。

 

話も繋がってるのか繋がってないのか意味不明で、途中全然話についていけなくなったり、このくだり必要ある?と思っていたりもしていたのですが、後から全部回収していくスタイルの気持ちよさが最終話らへんに待っていた。

 

頑張って観てよかったと思ったし、意味不明だったのに余韻はスッキリだった。

 

居ないと思いますが、これを読んでいるお笑い芸人さんの方はぜひこのドラマ観て頂ければと思います。

 

わたしは何十年来のお笑いファンですが、すごい目からうろこでした。

 

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設定は斬新だけど、冒頭は「まぁ、そういうこともあるかな」っていうスタートで、途中意味わかんなくなって、最後は伏線回収の気持ちよさと作品が発していた一貫した強いメッセージ性でちょっと感動的ですらあったんですけど。

 

そう!強いメッセージ性!!!

 

そうか、そういうメッセージが込められていたのかっていう部分も含めてと、繰り返しになりますが途中意味はわからなくなるんですけど、諦めないで。

 

今の時代にここで生きるわたしたちへ向けた大切なメッセージが作品に込められている。

 

なので途中は薄目でX(twitter)とかやりながら観てもいいので、ぜひ最後まで観てほしいです。

 

作っている人はもちろん強い意志で作っているのはわかるのですが、万人受けはしなそうな企画と脚本がNetflixオリジナル作品として通って、世界に配信しちゃう韓国ドラマにすごく関心しちゃったりもしました。

 

エンタメへの強い思いと新しいものを切り開きたいという飽くなき欲を感じる。

 

最後になりますが、主演のリュ・スンリョンさんは『ムービング』で知った俳優さんですが父子家庭のお父さんの役、ほんとうにピッタリですね。

 

なんていうか、顔がずるい(笑)

 

観てもらえばわかる。

 

www.meganetamago.com

 

リュ・スンリョンさんのキャラクターも相まって作品の世界観が高まったかなと思います。

 

ちょっとわけわかんないし、世界観が独特なんですけど興味のある方はぜひみて下さい。

 

強引にはすすめない(笑)

 

というわけで、それではまた。

 

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※これはタッカンジョンではないけどきわめて近い味付けのヤンニョムチキン。

 

【Netflix】殺人者のパラドックス 感想 バットマンを始めとした特にDC好きの人にお勧めしたいダークヒーローっぽさがあるドラマ。

レビューを書くのが観てから少し遅くなってしまいましたが、とても面白い作品だったので紹介にきました。

 

『殺人者のパラドックスです。

 


www.youtube.com

 

Netflixのサムネとタイトルのイメージで連続殺人犯を刑事が追い詰めていく話かなぁと思ってて、大枠はまぁだいたいそんなような感じなんですけど、こちらの作品をそういう風に説明するのはなんかしっくりこない。

 

なんかちょっと違う。

 

ドラマ観ている観ている途中から、これはヒーローものだな? と思い始めていたわけです。

 

最後まで観て、やっぱりヒーローものだったよなって個人的には思ったんですけど。

でも、自信を持って「これはヒーローものです!」って断言できる自信はないんです。

その程度の感じなんですよね。

薄いヒーローもの(笑)

 

わたしはMARVEL好きで、DCのヒーローものはそんなには観てなくて『バットマン』と『ワンダー・ウーマン』とヒーローものではないですが『ジョーカー』ぐらい? あ、『ウルヴァリン』?『X-MEN』も観たかも。 充分ですか?(笑)

 

という感じでDCには全然詳しくなくて常識の範囲内で知ってるぐらいの自覚ですが、全体の雰囲気というかストーリーの流れというかキャラクター設定というかうまく説明できないのですがDCっぽさがあるなぁという感想。

 

全体的に見せ方がNetflixっぽいおしゃれな感じもしたし、そこもDCっぽかった。

 

主人公を演じているのも韓国で人気のあるチェ・ウシクという方で。

異様に手足が長くて顔が小さくて雰囲気のある俳優さんでスタイリッシュ。

で、このウシクという方、ドラマ後半あたり顔がめちゃくちゃクドカン宮藤官九郎)に似てくるんですよ(笑)

 

んー、誰かに似てる・・・クドカン・・・クドカンにめちゃくちゃ似てる!、って思ってからクドカンにしか見えなくなってしまって。

 

フォロワーさんに「えー」と言われたんですが、ドラマご覧になった方は試しに【クドカン 若い時】で検索してみてほしい。

実際クドカン53才でチェ・ウシクは33才なんで!

実年齢に近ければ似てくるから。

 

クドカンのことは横においておいて、チェ・ウシクは今回の主役にピッタリの俳優さんだったと思います。

 

なんかごめん。

あまり若い俳優さんに興味がなくて薄い感想になってるけど、ホント悪くなかったと思う。

原付乗ってるとき「原付でそんなに足余るか?(笑)」ってほど足長かったのが一番驚いたかもしれない。

たぶんかっこいいと思う。

 

そして、韓国の刑事ものは権力に対する不信感からなのかとにかく【私刑】を取り扱っているものが多くこの作品もそういう系統でしたが、その分日本ほど警察官が清廉潔白でかっこいい存在として描かれてなくていい意味でも悪い意味でも人間味がある。

 

今回もそういう人間味のあるタイプの刑事さんでした。

 

この刑事さんを演じられているソン・ソックさんという方も韓国で人気のある方のようで。

 

なかなかこちらも人気のある方のようで。

 

サムネを観ていた感じでは、バディものとかブロマンスに近いのかなぁと思ってはいたのですが、そういうジャンルではないです。

 

 

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そして、後半にニューキャラクターが現れるんですけど、そのキャラクターにすごい惹かれてしまって特に面白かったです。

 

そのキャラクターを演じているのは、イ・ヒジュンさんという方なのですが、とりあえずこの記事を見て! 若干のネタバレが含まれているので記事は薄目にして読まないようにしてもらって(幸い薄いフォントで小さい字なので)写真だけ、写真だけ見て!!

 

主人公のウシクという方の向かって左に立っている方なんですが、ウシクという方よりも背も高いしすごくかっこいいんですよ。

 

わたしは検索して驚愕したよね。

 

news.kstyle.com

 

 

ドラマ観てもらえればわかると思うのですが、特殊メイク?してるせいもあって全然別人。

 

本当に別人。

 

でも、ドラマ内でもかっこよさを隠せてなくてすごいいいキャラクター出てきた!!って思ってそこからまたわたしは面白くなりました。

 

あと、ところでこの記事の監督の方は元格闘家の方か何かですか?

 

超でかいしガタイもよくないですか?(笑)

 

主要キャストの3名が小さく見えるって二メートルぐらいの身長ありますよね。

この写真迫力すごいな。

 

ドラマ自体はすごいすっきりするとかいうこともなくもやもやーっとしてるんですがそういう雰囲気の作品なんだと思う。

そういうのを楽しめる方向け。

でもラストは悪くなかったです。

 

あと、個人的に思うのですが悪人って強者じゃないですか。

 

悪事を働ける度胸と行動力と知恵。

悪事を働いても罪悪感を感じない強メンタルとなんかしらの運。

そんな強者が狙うのはいろんな意味での弱者なわけで。

学生時代にさんざんいじめをしてきた人の方が、いじめを受けていた人よりも後々成功するようなことって実際世の中多いじゃないですか。

 

なので、強者になれたことのないわたしは単純に法で裁かれない悪人が私刑されるのを見るのはスッキリするところもあるし、韓ドラにそういうドラマが多いのも日ごろのわたしが感じる悪人がのうのうと世にのさばってる鬱憤みたいなものがベースにある人が多いのかなとも思います。

 

あ、あと最後に大事なことなので言っておくのですが【犬は無事】よろしくお願いします。

 

それでは、また。

 

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【雑記】実写アジアBLを1年間見続けましたので各国の所感と傾向を語っていきたいと思う。後編

改めまして、こんにちは。

 

1年アジアの実写BLを見続けた話が思いのほか長引いてしまったので、後編です。

 

※前編はこちら

www.meganetamago.com

 

後編は、宣言通り韓国と日本のことについて書いていきたいと思っています。

 

基本的にはこのブログは(最近観てないから全然書けてないけど)洋ドラと、映画について記事を書いているブログなのですがX(twitter)効果でBL界隈の方にも少し記事を読んでいただけだようで、最近かなり斜陽と化していてアクセスもあまりないので嬉しかったです。

 

今年はもう3月だけどちょこちょこブログ書くように頑張ろうと思いました。

 

というわけでそれでは、さっそく後編進めていきます。

 

脚本と演技力、そして豊富な資金力で作品を作る日本と文化が近い【韓国】

 

韓国ドラマはBLに手を出すまでほとんど観てませんでした。

イメージ的に恋愛ドラマのイメージがあったためです。

 

基本、恋愛メインのものはBLとディズニー以外は観ない派です。

 

恋愛ものじゃないと見せかけて恋愛ものにシフトするのは言語道断ですが、登場人物がメイン物語の傍らに少し恋愛がさしこまれるのはそんなに嫌ではないけど許容範囲ぐらいの感じでエンタメ作品を消費していたぐらいなので、冬ソナのイメージがあった韓ドラはターゲットにしていなかったのですが、

 

なんということでしょう。

 

今では、韓国BLで韓国ドラマになじんだおかげで洋ドラをさしおいて韓ドラ(恋愛以外)を観続ける日々。

 

韓ドラ面白いよ! ありがとうBL!!

 

韓国エンタメのクオリティーアカデミー賞も認めているレベルだしわたしがいうまでもないことは皆さん周知の事実だと思いますが、韓国BLも他国に比べて実際ハイクオリティーなんですよね。

 

タイトルの通りなのですが、まずみんな演技がうまいよ!

 

今まで韓国作品で演技下手だなと思ったのBLですらあんまりいないよ!!

 

BLドラマは他の国もそうだと思うけど、演技駆け出しがが演技に向かう登竜門だったりするしびっくりするぐらいの演技の人いるけど韓国は最低限の演技はできる人が起用されている。

 

それだけでも韓国エンタメの厳しさがわかったし、BLを見ていてわかったことなんだけど、演技の下手な人がやってるドラマは基本的につまんないってことがわかった。

 

全然心動かされない。虚無。

 

なので、BL以外の今までのつまんなかったドラマにも演技下手がいた可能性が高かった可能性もある。

 

なので、演技が最低限出来る人が多い(全部ではない)韓国BLは総じて面白く感じる可能性が高いと思う。

 

あとさ、演技がうまいと登場人物がかっこよく見えてくるんだよね。

 

わたしは基本的には顔の造形による美醜があまりわからないので、美が担保されているのが最低限のジャンルであるBLに出ている人たちはみんなかっこいいんだろうなと思う。

 

実際、手足と首の長さと顔の小ささが二次元だしこんな骨格に生まれたら芸能人目指すしかないよなって感じの人が多いけど、顔がいいかどうかの判断はできないのでよくわからなかったけど、演技がうまいと顔がすごくよく見えてくるんですよ!!

 

ロジックとしては、

 

演技うまい→お互い好き好きオーラが出る→お互いのことは全部好き→もちろん顔も好き→「俺の好きな人イケメンすぎない? もちろん顔もやばくない? 顔がよすぎて直視できない!(照)」っていう演技がうまい→見ているわたしはそれぞれ顔がいいと判断

 

っていうことだと思うんです。

 

演技がうまい同士だと相乗効果でお互い魅力的にみえてしまうんですよ。

 

なので売り出しとか予算とかの関係で二人のうち演技が未熟なほうをそこそこ演技できる方でカバーしようとして微妙な完成度の作品にしてしまう例がたまにあるんですけど、それをさらっと両方うまい役者を連れてきて作品自体のクオリティーをあげているのが韓国BLなんですよねぇ。

 

あとは脚本と演出がやはり洗練されている作品が多いと思った。

 

今まで見た韓国BLのストーリーは思いつく限り今あげてみますが、各国ありがちな王道のオフィス、学生、芸能人、作家、飲食店はもちろんのこと、人外、タイムスリップ、時代物、ミステリーなどドラマとしての多様さと面白さは韓国が一番だったので途中で続きが気になってやめなくてもいいように韓国BLを観るのは休みの前の日中心にしていた(笑)

 

作品によっては(わたしはBLを観ていたはずなのだが?)という制作陣が作っている間にBL以外のほうに舵を切りたくなってBLを疎かにする作品にも何度か出会ったので賛否ある感じだけど、そこは作品の面白さという強引な力業で観させる力が韓国BLには存在していたと思う。

 

その代表格だと思うのが未だにシーズン3の更新を待っているんだけど、続きどうなったの? っていう『カラーラッシュ』

 


www.youtube.com

 

予告はめちゃくちゃBLだし、シーズン1はストーリー的には暗いけど王道な感じなんですよね。

 

本能で惹かれあう唯一無二的な存在BL。

 

色が見えない世界から色が見えるシーンの光の演出とか今までにない感じで韓国BL初期に観た作品だったから「すごいなぁ、韓国の作品は」ってシンプルに感心していたんですけど、シーズン2から雲行きが怪しくなって「待って、待って。これはアリなのか?(笑)」ってなったのですが、結果的にはシーズン2のが個人的には面白くて好きで、話も全然完結しなかったのでシーズン3の更新を待ってるんですけど、これまさか更新されない感じ? 人気が出れば更新される? 頼むから完結してほしい。

 

っていう作品もあったり。

 

そして、こちらは気に入りすぎて観るものがなくなって唯一二周してしまった『ひかり男子校生徒会』

 


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乙女ゲームが元のBLだったらしく、最後の最後の最終話までエンディングがわからなかった。

 

1対1の恋愛が基本のBLというジャンルで当て馬でもないのに主人公が誰を選ぶかわからないのが前代未聞で新鮮だったし、作品の雰囲気も割とほんわかしていて好きでしたし、初恋の描き方がとてもよかった。

 

さらには静かな雰囲気がよくてすごく好きだったタイムスリップもの『君色に染められて』。

 

※わたしはドラマ版を観ました。

 

他にもオフィスものと輪廻転生の合わせ技『初恋だけ3度目』

 

 

などなど、ちょっと凝った設定のものが多く、他国に比べてそういう変わったストーリーを進行できる資金力みたいなものも感じてました。

 

各国のBLを一言で表現すると、台湾が桜満開な春のBLで、タイが太陽の夏のBLだとしたら韓国は冬のBLなんです。

 

実際、冬のシーンが多いからとかじゃなくてさ(笑)

 

冬の激しさと厳しさと静けさ。

そして真冬の晴れた日の雪原の温かさを感じるBLというか。

ラストも春の訪れを感じさせる冬の終わりみたいな静かな雰囲気が多いイメージ。

(注:私は北海道生まれ、北海道育ちで冬大好き)

 

ただですね、色々素晴らしい韓国BLなんですがわたしハピエンガチ勢なんですよ。

世の中の辛いことは現実だけでいいという理由でストーリーに波の少ないBLを観ていたわけです。

 

あるんですよ。

韓国にはアンハッピーエンドが紛れてる!!!(涙)

 

そういった意味で韓国BLは諸刃の剣で、途中かなり疑心暗鬼になっていた。

アンハッピーエンドをつかんだが最後、引きずるほど落ち込んじゃうんですよね。

 

そこは慣れと克服しかないと思っていて、おもしろさと引き換えにアンハッピーエンドリスクも背負う覚悟というか(大げさ)。

 

 

文化的には日本と近くて、学歴社会の感じとか家族関係とか。

日本のそれをちょっと激しくしたような感じ。

学生は学歴大事だからめっちゃくちゃ勉強するし、家族の絆も強くて上下関係も礼儀にも厳しい。

でもきちんと話したらわかってくれそうな気がするところもある。

 

韓国のお父さんのほうが台湾のお父さんよりは頑固度が低いイメージ。

 

でも、世間的に認められてはいない関係だから家族に紹介とかないし、家族として暮らす感じの作品はあんまり観たことなくて基本的には付き合うまでが描かれていて付き合ったあとはあまり描かない作品が多かったです。

そこは日本のBL作品と近いかな。

 

そして、ここがちょっと日本と違うかなと思うところが差別は全然ありそうなんですけど、日本みたいにこう見ないようにする感じとも違うという印象があります。

 

存在は知ってるけど、自分は嫌い!! みたいなはっきりさ。

 

BLじゃない韓ドラでは政治不信や権力への対抗みたいなテーマも多くて、市民がよくデモをしていたりとか日本よりも主張をはっきりしている分、差別も激しいけど権利を訴える声も強いのかなという希望的観測はあります。

 

あと、韓ドラを観ていて初めて知ったことなんですが、教会めちゃくちゃ多いですよね。

 

それでちょっと調べてみたのですが、韓国は半数の50%が無宗教、残りの半数のうち20%が仏教、そして30%がプロテスタントカトリックを合わせたキリスト教で、キリスト教が人口の1/3ほどいるらしい。プロテスタントの方が若干多いですが儒教のイメージがあったので全然知らなくてごめんなさいと思いました。

ちなみに儒教は宗教として信じるというよりも国民の根幹の考え方というか生き方に浸透しているようでして。

日本は鎖国やら弾圧で踏み絵なんかで粛清をやらかしたせいか人口の1.5%ですって。

 

隣の国の韓国が人口の30%ほどがキリスト教と思うと物思いに耽ってしまいそうになりますが、作品を見ていて思い当たる節もありますよね。

 

あと、韓ドラは世界を見据えているからなのかポリティカル・コレクトネスに配慮しているのも感じます。

 

ただ、そういう全体的な完成度の高さや小手先のうまさでいまいち乗り切れず気分によっては粗削りでも楽しませようと全力を出してくれるタイ作品などが恋しくなることもあるのですが(笑)

 

そこは個性だし、違うことを楽しめるのでむしろありがたいです。

 

いろいろなしがらみもありそうな感じではありますが、韓国制作の社会問題を取り入れた男性が恋愛対象の男性メンバーで構成された恋愛リアリティーショー『ボクらの恋愛シェアハウス』などもあるのでたぶん現場は相当頑張っていて、今は描かれていない将来的な関係性も今後は描かれていくとは思います。

 

※現在は他の配信サイトでも配信されている番組です。

www.meganetamago.com

 

日本でこのような番組が制作されるのは何年後かなーと思いながら観ていました。

 

そして、これも大事な気がするので書いておきたいのですが韓国BLの好きなところは役割をハッキリさせないところです。

 

そもそもあまりR18は描かない国でそこも好きなところなのですが性的なそういうことだけではなくて、今の男女の役割に当てはめなくてカップルでも妻とか言わない。

少なくともわたしはあまり聞いたことがない。

 

BLに男女の関係を持ち込まれるのはあまり好きじゃないのですがタイはけっこう妻とか彼女とか言いがちであまりそこは好きじゃないです。

訳の問題かもしれないと最初は思ってたけどたぶん違うよね。

 

わたしは性別自任はずっと女で確かに性格的に女っぽくない部分も多々あるけど、だからといって彼氏とか、夫とか、ましてやおじさんって呼ばれたくない。

 

おばさんは全然呼んでくれていいけど、おじさんはやだよ。違うもん。

 

特に妻は法的な関係による配偶者だから、100歩譲って妻っぽい立場の人だったとしても今は特にそう呼んじゃいけない気がする。

 

韓国ドラマのそういうスタンスは好きなので、絶対に貫いてほしい部分です。

 

まだ観てない韓国BLの新作も何作か控えているのでU-NEXTに舞い戻った際には一気見したいですね!

 

今後の韓国BLには期待かなりしてます。

 

タイとのコラボも進んでる感じだから本格的なやつ観たいです。

 

重ねて言うのですが、もう最悪人を変えてもいいからぜひ「カラーラッシュ」の新作をお願いします!

 

あのままはちょっとあんまりだと思うのよ・・・。

 

※「カラーラッシュ」「ひかり男子校生徒会」「ボクらの恋愛シェアハウス」U-NEXTで配信中

 

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玉石混淆。業界自体の意識の変革に今後期待【日本】

 

最後。我が国、日本です。

よくも悪くも日本に配信などが入ってくる外国作品は字幕などの手間がかかっているためビジネスとしてペイされるような厳選された人気作が多いと思うし、全て日本国内の配信サイトなどでいい状態で観られるわけではありません。

 

逆に、観ようと思いさえすれば今までの作品のほとんどを観られる日本のBL作品。

 

それだけに、色々な作品を観られるうえ最近は深夜帯の地上波などでも新作が毎クール出てきているのでそれだけにあらも目立ちますよね。

 

セリフは日本語だしで怒りを覚えるレベルのつたなすぎる演技の作品も何個かあって途中でやめたりしたものも何作かありました。

 

前編含めてここまで読んできていただいた方はわかると思うのですが、各国かなりBLにおいて思考やドラマの内容が時代に合わせてアップデートされていて、日本のBLにおいても原作漫画があることがほとんどなのでBLドラマになるような商業誌の漫画などはある程度しっかりした作品が多いためそこまで内容が気になることはなくて。

 

有名な『30才まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は、結ばれたあと家族になるのが描かれた珍しい作品だったし『美しい彼』も最終的には将来を見据えた話になっていた。

 

売り出したい基本的に実力のある俳優さんが起用されていて、そこそこお金もかかっていて映画化もされているような人気作品は、大きくがっかりしたものはなかったけど、わたしは漫画から入ると漫画作品が好きになっちゃって実写観られなくなるタイプなので『オールドファッション・カップケーキ』きのう何食べた?、『ギヴン』はかなり有名なのに観てないので語れない・・・。漫画はどれも大好きだよ。

 

余談ですが特に『オールドファッション・カップケーキ』はメンタル激落ちしていて休みの日は何も喋らずに横たわっているしかできなかったわたしに家族が「好きそうだから」と買ってきてくれた思い入れのある作品で死んだ魚のような目で何度も読んだ作品なのでどうしても実写を観ることができなかった。

 

 

日本のBLドラマ作品の傾向としては韓国の作品とちょっと似ていて、結ばれるまで描いて最終話という作品が多くしかも1話がだいたい短いのでさらっと終わる作品が多いです。

 

面白い作品は面白いんだけど、やっつけ感を感じるときもあって作品に対しての真剣度を一番感じられなかったのが日本だったので社会問題への意識的な部分は変革せざるをえない時代だし、漫画もだんだんとそういう作品も増えてくると思うのでそれに伴って実写BLの内容も変わってくるとは思うんだけど、内容だけ変えても作り手の思いって作品から滲みでてくるものだし観てる人は意外と感じ取ってるっていうことを現場はわかってほしい。

 

そういうことでがっかりすることが多かった。

そこは本当に今後に期待したい。

 

そうはいっても個人的に面白かったなと思った作品もあったので、何作品か紹介したいと思います。

『チェリまほ』や『美しい彼』に関してはわたしが言うまでもないので割愛(笑)

 

まずは、『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』。

 

なんか面白い切り口のBLだなぁとおもって観ていて、原作を検索したらミナモトカズキさんというオープンリーゲイの漫画家さんの作品でした。

 

 

知らないだけで男性でゲイのBL作家さんもいるとは思うんですけど、圧倒的におそらく女性作家さんが多いしこの原作作家さんは元々少女漫画も描かれていたいた方みたいで、ドラマもピュアな感じで好みだったのですが、原作もちょっと読んでみたのですが切り口が新鮮で面白かったです。

 

次、『全ラ飯』

 

漫画原作じゃないオリジナルストーリーのBLドラマです。

 

事前情報なく観て最初は変な話だなーと思ったら原作がないオリジナルドラマで珍しいなーと思ってました。

 

冒頭二話ぐらいまではなんで全ラになる必要が?(笑)と思ってたんだけど、世界各国のごはんが毎回出てきてすごく美味しそうだったのと、『チェリまほ』にも出ていた”ゆうたろう”という芸名の俳優さんの演技がすごくよかったのでお勧めしたい一作です。

 

最後は好きな作品で締めたいと思います。

 

『みなと商事コインランドリー』です!

 

www.youtube.com

 

こちらは上記の通り漫画原作ですが、ドラマはシーズン2まで続いた人気作なので観てる方も多いですよね。

 

年の差ものですが相手が学生なので健全で、これはもう完全に年下が年上にグイグイいく設定が好きだからっていうわたしの好みどストライクだったからというのに尽きます(笑)

 

メインカップルの年上のほうの方の演技がよかったし、サブカップルのほうもよかったのでお気に入りです。

 

ストーリーは王道ですが、街の感じとか風景もよかったし、もっと評価されてもいい実写BLだとわたしは思うけどなぁ・・。

 

 

というわけで、書き始めはダメなところばっかり思い出してたけど三作紹介しているうちに「日本のBLも頑張ってるな」と思い始めてきました(笑)

 

でも、やっぱりジャンルの物語を作るのに他国はBLの解像度の高そうな人が制作に関わってるなと思うのに対し、日本の作品はそう感じないこともあるのでインプットを頑張ればもうちょっと響く作品が作れそうな気もする。

 

わたしがBLにハマってる間になんとか頑張ってください!

 

まだまだ商機はあります!

 

 

~後編まとめ~

 

というわけで、韓国・日本編でした。

 

韓国編の文章が長くなりここまで書いて8,000字ぐらいになっているのにまだ書こうとしている(笑)

 

韓国と日本の作風はこう振り返ってみると近しい感じがしましたね。

 

やっぱりそう考えると現在のLGBTQの社会的立場とは切っても切り離せないところはあるのかなとは考えて、最後に書こうかどうしようかすごく迷ったんだけど、自戒もこめて書いておきたいことがあったのでまだ少しお付き合いください。

 

わたしは文章書くのが好きだし、小説も好きだから二次創作にハマっていれば薄い本を印刷したりしていたんだろうなと思うのですが、残念なことにハマれずに今に至ります。

 

BLは好きな友達の影響で読み始め、そこからはつかず離れずで長いこと商業BLを小説からコミックから浅く読んだりしていただけでした。

 

そしてコロナ鬱になったときに動画がうるさく感じられて観られなくなり、BL漫画を一通り人気作は読んだので最近の商業漫画の知識も少しはあります。

 

なのでそこまで詳しくはないですがある程度商業BLの知識は全くない人よりあると思っていただければと思います。

 

そして、この1年間実写BLを見続けて「時代は変わったな」と思いました。

 

昔は、人に言えない趣味の一つでひそやかに内輪で楽しむものだったBLも実写ドラマが作られるようになって裾野がかなり広がった。

 

さらに動画配信サービスの台頭で簡単に外国の作品を観られるようになって、観るほうもだけど作る方も世界をビジネスチャンスとして見据えるようになった。

 

そのことで急速に世界の価値観がBLにも流れ込んで内輪で楽しむ時代は終わったんだなと思いました。

 

そして娯楽作品だから何でもありという時代も終わったと。

それは作る側というよりも見る側の常識や価値観がかなり変わったことに影響もしているのはもちろんで。

 

昔は知識としては知ってはいたけど自分の周りにいないし、だから空想の世界と思っていてそういう物語を書いたり楽しんだりする時代もあった。

 

でも、その時代でも男性が男性に恋する物語も実は本人が隠していただけでリアルな世界だったということは紛れもない事実だってことをみんな知ったわけじゃないですか。

 

そして、その苦しみももちろんBLや現実世界で充分知ってるわけで。

 

わたしたちがドラマを見てときめいたり、差別にあったりして家族に反対されて悲しくて泣いたり、好きな気持ちを伝えられなかったりしているのをみて胸が痛んだりしてるのが現実にあることだとBL好きなファンもそのことを真剣に考える人が増えた。

 

そして作品を楽しむ人たちの目も厳しくなった。

 

だからこそネットに作品を放流する時代で誰でも作品にアクセスできるようになった今「こっちで楽しんでるだけだから当事者のリアルな感情や事情は関係ない」は通用しないと思っていて。

 

むしろ「BLはファンタジー」や「当事者のことは考慮していない」はものすごい暴力的な言葉だよなって思うし当事者以外は言っちゃいけないんじゃないの?と思っている。

 

例えば、なんの取柄もない貧乏な女の子がお金持ち学園に入学して選りすぐりのお金持ちから一人選ぶ漫画を読んで「こんな女の子も学園も存在しない。ファンタジーだ」っていうのは、まぁそれはそうって感じだと思うんですよ。

 

でも、実際はBLドラマの人たちが実際に居たらあんな問題やこんな問題が彼らに降りかかるのがわかる現状で、BLドラマのキャラクターたちが今後そういった問題で幸せになれるかどうかわからない綱渡りの世界でそんなことは言えないなとわたしは思っています。

 

ジャンルとしてここまで成長したBLドラマも過渡期に来ていると思います。

 

BLドラマには不眠問題に貢献してもらったので本当に感謝していて(睡眠薬を飲んでBLを見て寝落ちを繰り返していたら睡眠薬がなくてもBLだけで眠気が来るようになった)その恩を返したい気持ちもあって、この記事もわたしなりに真剣に取り組みました。

 

作り手にもいろいろなしがらみや事情はあるとは思いますが、個人の力は本当に微力で、でもエンタメ作品はそれでも世論を動かせる力をまだまだ持っているので社会を大きく動かすムーヴを引き起こせる作品が近々生まれることを願ってやみません。

 

そして、ドラマのキャラクターたちもすべて社会的に認められる世界で作品を楽しめる時が早くきますように。

 

※日本のBLはU-NEXTけっこうお勧め「美しい彼」「みなと商事コインランドリー」も配信中

 

 

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【雑記】実写アジアBLを1年間見続けましたので各国の所感と傾向を語っていきたいと思う。前編

皆さん、こんにちは。

 

また書くのが久々になってしまいましたが、自分なりに一区切りついたタイミングがやってきたので備忘録的にブログを書くことになりました。

 

1年前にこちらの下記記事関連の賞品で頂いたFODプレミアム1年分を丸々使い切っていったん解約させて頂きました。

 

www.meganetamago.com

 

最初は(わたしはFODで何を見たらいいのか・・・)と迷っていたFODプレミアム体験でしたが、各国のアジアBL作品を豊富に取り扱っているVODだったこともあって、色々さまよった結果アジアBL作品をひたすら観続ける1年になりました。

(ちなみにほかの賞品で頂いたAmazonギフト券1万円分は新しいfireタブレットの足しになりBL視聴に貢献、fireTVstickは急に壊れた前機のため大活躍)

 

結果FODと並行して加入していたU-NEXTやAmazonプライムビデオと合わせてかなりのアジアBL作品を観ることになり、”そこそこそのジャンルに詳しい人”ぐらいにはなったかなと思います。

 

わたしは作品を見て俳優さんにハマるタイプではないため、色々SNSを徘徊している時には、俳優さんにハマるタイプならもっといろいろと違う方面でも推し活なども楽しめたのかなと思っていてそこは非常に残念に思う部分ではありました。

顔もあまり覚えられないため、ちょっと間があくと他の作品に出ていた人と同じ人が演じていても覚えてないありさまで。

しかし、元々若い時分に推しが居た時でさえ推しが出ている作品もつまんなければ観ないとあっさり推しの出ている作品を捨てていたりしていたこともあり、好きな人とエンタメ作品を別物として考えるタイプなんだということが改めて浮き彫りになり自分なりの新発見でした。

映画やドラマを観て推しはできないというのがわかったというか。

 

最初は観た作品も少なかったためだいたいの作品名や内容は覚えていたのですが、正直似たようなストーリーの作品や、人気俳優やアーティストを起用している(?)ぼんやりしている内容の中身が薄い作品も多く、主に睡眠薬を飲んでから薬が効くまでのアイドルタイムとして観ていたこともあり「ドラマとしてこの作品はめちゃくちゃ面白かった!!」と思う大当たりの印象深い作品は体感的に全体の2割ぐらいかなと個人的には思っています。

 

でも、BLドラマの良さとしてある程度の設定が決まっているなかでの物語のためそこまで激しく新鮮味や面白さは感じないけど落ち着いた気持ちでゆったりとした凪のような精神状態で観ていられるという良さがあり、わたしの少し疲れていた心とそこがマッチしていたのが非常によかったです。そのため、大当たり2割なら大外れも2割という感じで残りの6割は普通に楽しめた感じです。

 

ドラマの内容云々よりも個人的には、物語の舞台となっている東アジア各国の文化に触れることができたのが一番わたしにとって意味のあった出来事だったかもしれません。そして、そこがすごく楽しいと思う部分でもありました。

 

こんなに東アジアの文化を考えたことは人生の中でもなかったしドラマを見て非常に勉強になったと共に日本も含めてアジア各国のBLを観たおかげで色々な意味での日本のダメなところや、同性同士の恋愛を扱っている作品のためジェンダーうんぬんに関しても世界基準で遅れをとっていると認めざるを得ない日本の人権や差別問題などたくさんのことを考えるきっかけにもなり、おこがましくはあるのですが人として成長した部分も少しはあったのかなと思います。

 

逆に、副産物としてアジア諸国への解像度が上がって電車に乗ってる人がどこの国の人かなどがわかるようになったり、取引先の日本以外のアジア系の方、インバウンドで日本に来てる旅行者、移住などで日本で働いているアジアの方などへの心理的なハードル(異国の人という文化の違いへのビビり、日本語があまり通じないなど)が下がり勝手に距離感を縮めることにもなったため、元々の人間への不寛容さを異国から来ている外国人にも発揮してしまいナチュラルに強気な物言いになってしまうことは弊害だったかなとは思いますが、よく言えば気を遣わずにすんでいてすごくな気持ちで接することができるようになりました。

 

1年間、各国のアジアBLを観ていたのですが、

 

主に、

 

・韓国

・タイ

・台湾

・日本

 

そして数は少ないけど、

 

・フィリピン

 

の5か国を中心に観ていました。

 

そのほかにベトナムも一個は観たかも。

中国は何個か作品はあったような気はするのですが、ちょっと合わなかったような気がしてやめてから観てないのと、ほとんどがブロマンスなので外していました。

でも、これから『陳情令』(長いのと最初の数話が意味わからずいったん挫折している)を観ようかなとちらっと思ってはいるのですがひとまず上記5か国の作品を見た所感を後半で書いていきたいと思います。

 

そこまで各国の事情に詳しくはないので、あくまで作品を観た個人の感想だということはご了承ください。

 

※実写BLはU-NEXTもかなり豊富に展開されています

 

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圧倒的な多幸感。とにかく幸せいっぱい。同性婚可能な国【台湾】

 

1年観た中で「やっぱり台湾BLが一番好きだな」と改めて思っていました。

最初に観たタイBLでうまくハマれなかったわたしをBL沼に突き落としたのが台湾BLだったこともあり信頼感もあったと思う。

 

作品数がそこまで多くないため何かあった時(大外れ、アンハッピーエンドを引いたときのやり直しなど)の最後の砦にとっといていたのが台湾作品で、これはBL見始めた初期から終始変わらなかったので台湾作品がやっぱり好きだったんだろうと思う。

 

各国の中で一番作品の雰囲気がほんわかしているのが台湾で、寝る前に見るのに本当にやさしい気持ちになれたところが一番好きだった。

 

これはわたしの個人的な好みで、王道でシンプルなストーリーでハッピーエンドが好きという好みによるものも大きかったと思うけど、仕事、勉強などとにかく真面目で、恋愛にももちろん真剣で真面目なところも性に合った。

 

当て馬展開もそんなに好きじゃないほどの王道好きのわたしにピッタリハマった。

くっついたあとも幸せオーラ全開(笑)

 

王道カップルはツンデレとピュア度100%の純粋培養が多め。

だいたい俺様ツンデレがピュアの存在で心がほどけていく展開。

かっこいい系と可愛い系という感じが多いかな。

 

ただ、恋愛に真剣なためR18も真剣に取り組んでいるきらいがあり最初は慣れておらず驚いたけどさすがにもう慣れました。

家人にちょっとその旨を相談したところ「愛がある二人で付き合い立てなら当然のことだから真面目にそこも描かれている。問題なし」との力強い助言を得て、そうか、そうだよな。付き合い立てほやほやなら当然だよなと腑に落ちてそれから大丈夫になった(笑)

 

一番最近見た台湾BL「You Are Mine」はまさに台湾BLの王道中の王道でした。

 

※見た目のすこぶるいいハイスペック俺様社長がピュアピュア新入社員に心惹かれる2023年の作品「You Are Mine」の予告をご覧ください。

 

www.youtube.com

 

※ちなみに上記作品はR18にはそこまで真剣に取り組んでおらずR15ぐらいなので大人が観るには全く問題ございません。初心者でも大丈夫です。

 

台湾のBLの特徴としてわたしが学んだことは、

 

・好きな人には朝食を差し入れして食べさせる

・野菜や果物を食べさせようとする

・薬を忌避する傾向がある

・不眠がけっこう問題視されている

 

という、大事な人には健康であってほしいと気遣う傾向があります。

 

これらの特徴は上記サムネの作品「You Are Mine」にほぼ入っていました(笑)

大事な人に健康であってほしいのは世界共通事項だと思うのですがあえてそこを恋愛関係になる前段階から、健康への気遣いをどの作品でも見せるということに優しさが溢れている感じがして好きです。

 

あとは、作品の雰囲気が優しいのでギャップで驚いた家父長制

台湾とタイは家族に恋人をすぐさま紹介するので家族問題で二人の関係もこじれがちな展開が多かったです。

家族の結びつきが強く、特に父親の立場が強いため男子である息子に対する当たりが特に厳しいので、普段からの教育も厳しいけど恋人が男性だと知って折檻されているのを見ることもよくありました。

膝立ち正座のまま徹夜とかむち打ちとか・・・。

どのアジアでも父親の権力は強いけど、台湾には歯向かえない絶対権力を感じてましたね。

 

ここは意外にも韓国以上かも。

 

ただ、台湾で同性婚が法制化されたのが2019年

そこから5年経過しているので、最近の作品では最初は怒っても認める親が多くなってきた。

 

あと法的に結婚できるのやっぱり強い。

 

体じゃないプロポーズ、結婚、結婚式、結婚生活、離婚危機まで描ける。

 

きちんとした将来を見据えた物語に現実味が帯びる。

見てる方も気持ちが引き締まるし、心の底から祝福の気持ちがわくというのも台湾BLの好きなところでした。

 

台湾BL大好きなので、日本で観られる作品がもっと増えるといいなと思います。

親日台湾が日本の文化をドラマに織り交ぜてくれるのも嬉しいのでもっと観たいです。

 

今までのカップルの結婚その後みたいな作品がそろそろあってもいいかなー。

よろしくお願いします!

 

 

宗教観が壁。まだまだ向かい風が強い【フィリピン】

 

観たのが少なくて書こうかどうしようか迷ったんだけど、ほかの国との対比で必要な気がしたので書きます。

 

わたしが初めてフィリピンBLを観たのはX(twitter)のフォロワーさんきっかけで「Hello Stranger」という作品でした。

コロナの自粛期間の学生二人のお話で、すっごい可愛らしいお話で切なくて最終話で泣いたというこれだけの本数のBLを観ても泣いたのは数本なので希少性が高い自信を持ってお勧めできるBL作品で、続編が映画化されてずっと観たいと思ってる作品なんですけど。(なかなか日本で配信されない)

 

ちょっと、Netflix「Heart Stopper」にタイトルも作品の雰囲気も似ています。

 

※わたしが観た時はAmazon観放題だったのですが、今はレンタルになってしまっていました。

※伊藤●明に思っているより似ているメインキャラクター


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で、この作品がすごくよかったので、その後何本か観たのですが演出や脚本はすっごくいいのになんとなくフィリピン作品からは社会に受け入れられない厳しさみたいなものがすごく感じられる。

恋する段階とかはすごく自然でかわいらしい感じで友達とかも応援してくれてるのに最後あたりになるとそこはかとなく漂う絶望感というか。

ちなみに両想いなのに一人が自分の気持ちをどうしても認められないままエンディングを迎えた作品もあった・・・。

 

上記作品も続編を観てないので絶望的になってたらどうしようと思うほどで。

 

何故作品から悲壮感が漂うのかちょっと調べてみたら、フィリピンの公用語は英語。

スペイン植民地時代も日本占領時代もあったのに、アメリカ統治の名残から独立後も公用語は英語で、ドラマでもフィリピン語(タガログ語?)交じりの英語で会話が繰り広げられています。

 

そして、宗教はマゼラン時代のスペイン植民地時代にカトリックが広まってなんと8割以上が敬虔なキリスト教カトリックだそうで、なるほどと腑に落ちたわけです。

 

海外ドラマや洋画をずっと見てきたものとしては宗教の問題はわかる。

島国で国民のほとんどがカトリックとなると、想像しただけで息苦しさを覚える。

 

なかなか厳しい。

ハリウッドも字幕なしで観る国だし、映像作品のクオリティーは高いけどBLと社会問題は切っても切り離せない。

 

頑張ってほしい。フィリピンBL応援してます。

 

意識のアップデートと作品のクオリティーの成長速度が凄まじいタイ

 

実写BLというとタイをイメージされる方も多いのではないでしょうか。

作品数圧倒的なタイBLで、わたしが最初に手を出したBLもタイでした。

 

超有名作品「2gether」です。

 

正直なところ、最初は全然ノリについていけなくて。

 

ただ、初めてなのに選り好みしちゃいけないと思って、最後のMOVIEまで全部観た(笑)

 

※とにかく顔がいいっていうので最後まで観た2gether


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2gether THE MOVIE(字幕版)

2gether THE MOVIE(字幕版)

  • ブライト[ワチラウィット・チワアリー]
Amazon

 

顔がいいのはわかったけど、タイのドラマのノリについていけなくて無理かもしれないと思った。でも、なぜかここで諦めるのは違う気がして台湾とか韓国とか観て、最終的に見尽くして、色々見たからいけると思ってタイに戻ってきました。

「2gether」は2020年の作品なんですが、新しめの作品を見たらすごく進化してた。

 

 

わずか数年ですが、3~4年前と最近の作品での違いが「社会問題を意識してる」ってことでした。

 

明らかに男性カップルの描き方が昔と変わっていたのと、見ている視聴者の女性へ向けてのメッセージ性とか(性教育的なこととかジェンダー差別的なことのメッセージ性が多かったかな)。

タイは今少子化も深刻らしいので、そういうジェンダー意識の問題や社会進出的なことも進んでるのかなとも思った。

 

ところで、こちらは2019年の作品。タイでの人気BL『ターン×タイプ』。

序盤のど直球のゲイ差別と割と過激な表現で心が折れて2度挫折しているけど、今3度目の正直をしています。(現在Amazonプライム見放題)

 

ちょっとネタバレにはなってしまいますが、こちらの上記作品では酔って寝ている人の寝こみを襲ったと言われても仕方のない同意のないシーンがあるのですが、最近観た作品では、ちょっと手を触る段階、もちろんその後のどの行為にもしつこいぐらいに相手の同意を取ることが盛り込まれていたり、嫌だったら断っていい、同意なく色々してくる男はク●みたいな超ド級の直球メッセージがドラマに差し込まれていたりする。

 

たった数年でここまで変わるのかという驚きもあったけど、もうそういう時代なんだと自分の頭をガツンとやられた気持ちでもありました。

 

タイはアジアの中で台湾に続いての同性婚の合法化が今大本命なので最近の作品にも真剣みがある。

 

そう。タイドラマの好きなところは視聴者を絶対バカにしてない感じがするところなんだよな。

 

多少強引な脚本や、絶対このシーン入れたかったんだろうなっていう唐突なシーンとかがあったり、さらには大人の事情の謎商品紹介(美容マスク、日焼け止め、サプリメント、お菓子など)があったりして笑うんだけど、作品に対しての誠実さみたいなものが常に作品から漏れ出ている感じというか、上から目線さを全く感じないところがタイBLの特徴かもしれない。

 

例えばお決まりのシーンとかも「こういうシーン好きでしょ? わかる。わたしも大好きなのっ!!」っていう感情が画面から伝わってきて、BL仲間とキャーキャー言いながらBL観ている気になるところが好き(笑)

 

タイはね、好きな人に海老を取り分けたり皮をむいてあげたり、台湾と一緒で朝食を差し入れたりします。

 

タイ人に海老をもらったら愛されている証拠です(笑)

 

最初は全く言語に感じなかったタイ語も耳に心地よくなってきて、タイBLに最初はなかなかハマれなかったけど今はすごいタイBLというジャンルとして好きです。

 

まだ日本で配信されてない良作もたくさんありそうなので、今後のVODにタイ作品の誘致を頑張ってもらいたいと思います。

 

結婚が合法化されたらどんなドラマが生まれるのか、エンタメの魅せ方としても急成長を続けているタイに注目だし、非常に楽しみです。

 

~前編まとめ~

 

長くなりすぎて、全部書くと軽く一万字を超えてきそうなのでここでいったんまとめに入りたいと思います。

 

台湾、フィリピン、タイと書いてきたわけですがいかがでしたでしょうか。

わたしは日本配信されてない作品は観てないし、楽天TVなどでレンタルもしてないので、マニアックな作品は観られてないのが残念ですがそれでも1年見続けられるだけのボリュームはありました。

 

これからBL視聴をはじめる方にお勧めなのは、前述の通りの理由で「なんでもいいからとにかく制作年が新しい最近の作品から観る」のを強くお勧めしたいです。

 

実写BLジャンルはまだまだ発展中のジャンルで、社会の意識のアップデートに併せて柔軟にスタイルを変えてきています。

 

社会の意識ももちろん日々アップデートされているし、そういうことを吸収しつつ日進月歩していっているジャンルだと思う。

 

作品としても明らかに新しい方が面白いしクオリティーも高いし、役者さんの本気度も上がってきております。

 

正直古い作品だと(こいつ、BLなんてほんとはやりたくないんだよって思いながら演技してるな。BL観てる人を馬鹿にしてるだろ)というようなのを出してしまっている役者さんもおり、わたしは「そんなんだったら、俳優なんてやめちまえ!」と未だに許してないのですが、初手で古い作品の古い過激な表現やそういうやる気のない演技に触れてショックを受けてこういう感じか・・・と思うと非常にもったいなかったりするので新しいのから古いのにさかのぼると安心して観られるし、古いのを見たときに(こういう感じだったのにああいう感じになるのか)という未来への安心感みたいなものが担保されると思うので、わたしは実際そういう感じになっておりそっちのほうが絶対いいと思う。

 

1年アジアBLを観続けたわたしを信じて最近の作品から観て!!

 

というわけで、

後編は

 

・脚本と演技力、そして豊富な資金力で作品を作る日本と文化が近い【韓国】

・玉石混淆。業界自体の意識の変革に今後期待【日本】

 

の韓国BL&日本BL二本立てでお届けする予定です。

 

それでは、また後編で。

 

※U-NEXTもBL視聴にはおすすめです

 

 

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【Netflix】今、私たちの学校は… 感想(ネタバレなし) 思春期とゾンビの合わせ技! 圧倒的なゾンビの身体能力の高さとゾンビ造形美。

Netflixに入って「ペーパー・ハウス・コリア」のシーズン1視聴後に「今、私たちの学校は…」というゾンビホラーを観ました。

 

※激烈ゾンビ注意!!!!


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そういえば、ゲームも『バイオ・ハザード』とか『ラスト・オブ・アス』とかゾンビを中心にプレイしている。

 

なぜ、わたしはゾンビが好きなのか。

 

と改めて考えてしまっている自分に観ている途中に気づく。

 

元々ホラーやゾンビには興味がなかったのに、海外ドラマフリークになるきっかけを『ウォーキング・デッド』が作ったからというのはもちろんあるにしても、その後どんどんウォーキングデッドからエスカレートしてDEADorLIVE的な極限状態的な作品を好むようになってしまったのには理由がある気がしました。

 

ホラーゲームも何個かプレイしてもはや『ウォーキング・デッド』のゾンビなんか敵じゃないとすら思ってる節あるからな。やつらダッシュしないし。

 

そして上記の『今、私たちの学校は…』でゾンビを久々に観たじゃないですか。

 

あ、その前にこれからわたしがゾンビを語る前に少しこのドラマの話もしちゃいますね。

 

こちらの作品、基本的には救いのないゾンビ作品なんですけど高校を舞台にしたゾンビものなので学校生活にゾンビが持ち込まれているんです。

 

高校生って子どもじゃないですか、まだ全然。

3年生はもう大人に近いですけど、

 

子ども、本当にヤバいんですよ(笑)

 

子ども社会にゾンビ持ち込まれるとこうなるのかーっていう、なんていうか未熟さから来る生命力っていうか今それどころじゃないし…っていう感じ?

 

未熟さゆえのピュアさもあってそういう思春期のめんどくささとゾンビの融合が新しかったなって思いました。

 

突如始まる学級会とか、明後日の方向に向く正義感とか、自分が正しいことを主張したいがために突飛な行動に出るとか、なんかみんな納得してるけど本当に作戦成功するの? みたいな。

 

今思えば、学校って色々なものがあるんだからもっとやれたと思うっていうのも含めて子供なりによく頑張ったのかなぁ・・・?

 

若さゆえの傲慢さ&詰めの甘さvsゾンビ。

 

っていうのが非常にイライラして面白かったです。

 

そしてわたし自身いけすかない生意気なクソガキだったので、このドラマの主人公の女の子みたいなクラスに一人はいる感じの子が学生時代すごい嫌いで。

そういう自分の中の思春期と対峙するのもイライラしました(笑)

 

終始そういう感じで話が進むので、そういった危うさも含めたゾンビものとしての物語としての完成度は新鮮味もあり高かったのかなと思います。

 

これが大人でちゃんとしてないとそれはそれでイライラするし(笑)

 

あと特筆したいのは、圧倒的な強いゾンビ!!!

 

これにはゾンビ好きとして大興奮でしたね!

足がものすごく早い。

攻撃力が高く、力も強くさらには数が多い。

1人にロックオンされると一巻の終わりの絶望感。

しかも銃もないし。

 

おそらくゾンビ役でメインで映される人たちはダンスの上級者が採用されているなぁって何話か観ていて思っていました。

ヒップホップダンスとかはもちろんパルクールとかできる身のこなしなんですよ。

見ればわかります!(笑)

 

上記のサムネでも前方を占めてる人たち細マッチョじゃないですか。

 

こう指先の動かし方とか圧倒的な体幹の強さとしなやかさ。

たぶんメインキャストで脱落組の俳優さんたちもダンスができるかどうかで選ばれてる気がした。

 

ゾンビになる瞬間に全神経を注がれているような真剣さは本当に見ごたえがあった。

 

ゾンビの恐怖でいえばバイオハザードというより『ラスト・オブ・アス』に出てくるクリッカーに初めて対峙したときの恐怖心があり非常によかったですね!

 

ゾンビの顔はもとより噛み跡などの特殊メイクや灰になったゾンビの生々しさも含めて随所にこだわりを感じられてそういった意味でも満足しました。

 

ゾンビエキストラ楽しそうだからやりたいなーと見ながらずっと思ってました。

特殊メイクを施されて全力で誰かに向かっていくの絶対楽しいですよね。

みんな映るために小技を入れてきてる感じもあったし転んだりするのは痛そうだけど、列の後方とかで全然いいんでやりたいなーゾンビ役。

 

ストーリーとしては前半はのんきな思春期の高校生にイライラして退屈だったので、『イカゲーム』を超えて韓国作品1位?と思っていたのですが、韓ドラあるあるで5話ぐらい目ぐらいから急に面白くなってきてラスト4話ぐらいは怒涛の展開で途中でやめられずに一気見で最終的には満足して終えられたのでゾンビホラー好きな方にはかなりお勧めします。

 

ただ、ゾンビ慣れてない人にはどぎつめのゾンビだと思うので慣らしてからの方がいいかなーと思います。

ウォーキング・デッド』はごはん食べながら見られますが、さすがのわたしでもこちらの作品は食事中は避けてました!

 

なので、こういうゾンビランドとかの緩めのゾンビからお試しください。

 

ゾンビランド

ゾンビランド

  • Ashley Lambert
Amazon

 

 

それでは途中ちょっと言及していた『わたしとゾンビ』語っていきたいと思います。

 

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今までゾンビになぜハマってしまったのかちょっとずつ考えていたんですけど、なんとなく考えがまとまってきたらのでとりとめもなくつらつらと書いていきたいと思います。

 

ゾンビものをはじめとする『クワイエット・プレイス』や『バード・ボックス』などのパニック映画などを見ているといつも思うのは、生き延びるサバイバル方法ももちろん考えるんですけど対称的に、

 

(唐突に明日ゾンビウィルスが蔓延して何もかもが崩壊すればいいのに)

 

という破壊衝動のようなものが出てくることがあります。

 

こういう人生の終わり方もあってもいいんじゃないかという思いを完全払拭することがいつもできなくて。

 

特にこのドラマを観ていた週は原因は不明だけどなんかすっっっごい疲れていまして、混み合う駅で(今ここで例えばわたしがゾンビになったらこの場はどうなるんだろうか)という妄想による現実逃避で何とか乗り切っていた節もあるぐらいでした。

 

単純にゾンビサバイバルゲームなどでゾンビを退治するのは爽快感があるから好きというのもありますが、わたしの心の根底にいつもうっすらある希死念慮みたいなものとも無関係ではない気がします。

 

実際、メンタルを病んでいた時にホラゲデビューをしています。

 

これはもう希死念慮を持ったことがある人にしかわからないと思うんですけど、実際、この世から消えてしまいたい気持ちになったことが人生で一度もない人はこの世に一人もいないと思っていたのですが、どんなに辛い目にあったとしてもそういう思いを持たない人もいるっていうことを大人になってから知ったんです。

 

衝撃でした。

 

そこはもう人間性の出来の違いというか遺伝子レベルでの違いではあるんだと思う。

そこに優劣とかはなくて個性でどっちも居ないと人類が滅ぶレベルの必要な遺伝子な気はするんです。

 

で、わたしみたいな人はその気持ちに波があって今はそうでもないけど突然その思いに縛られたりする時期があったりします。

数年前は本当になぜ毎日そのことばかり考えていたのかわからないほどなので人間は不思議。

何が言いたいかというと、今そういう気持ちに駆られてる人でもその気持ちは薄まるので早まらないでほしいことは何度でも言っていきたいです。

 

話をゾンビに戻します。

 

例えばゾンビゲームにしても自分がざくざくゾンビや敵を倒していくことがシンプルに楽しい人もいるし、一方で現実が何もかも変わってこういう世界になったら、今持っている現実的な不安の数々全てを手放すことができる解放感みたいなものへの憧れをわたしのように持っている人も中にはいるんじゃないかなぁという気もしているんです。

嫌だけどスッキリすることもあるんじゃないかと。

 

実際、ゾンビ世界になったら大切な人を失ったりもするんだろうけどわたしはこの身体能力では真っ先にゾンビになるだろうし、そしたら無敵感も生まれるし力も持てるなーと思ったりとか。

 

特異体質で噛まれても何もないからワクチン製造で生き延びなきゃならないとか絶対いやだからね(笑)

 

みんなそれぞれの【ゾンビの楽しみ方】があるとは思うんだけど、わたしはゾンビゲームが楽しく思えるのもだいたいがプレイヤーはマッチョな男性で、戦闘能力あるし武器や筋力を持った今の自分とかけ離れた力を持った人になってプレイできるというのも大きい側面はあります。

 

そういう全能感を持てることはかなり大きくて、そのうえゾンビ世界のサバイバル状態を疑似体験することで上記のような理由で現実世界を生きていけるメンタルを保てる部分もあるのでゾンビが好きです。

 

『新感染』シリーズも面白かったけど、韓国ゾンビは戦闘能力が高くて好きなので今後も面白い作品を期待してます。

 

『今、私たちの学校は…』も新シーズンが決定しているようなので、期待しています。

 

リミテッドシリーズにしてもいいぐらいの終わり方だったので、全くの新しい作品になるのかキャストは継続する人がいるのかも含めて楽しみです!!

 

皆さん、ゾンビを楽しんでくださいねー。

 

それでは、また。

 

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【Netflix】ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え 感想 S1完走。本家観てたけど大満足!! ここで本家スペイン版と韓国版の違いを語っていこうではないか!

相変わらず韓ドラ観てる。

 

「韓ドラしか観てないし、Amazonで充分!」とか言った舌の根も乾かぬうちにおっくうで先延ばしにしていたNetflixの再入会までして韓ドラ観てる(笑)

 

なんなら韓ドラの言葉のニュアンスを知りたくなりハングル勉強しはじめたぐらいどっぷりなのですがたぶんそのうち唐突にまた違うことに意識を持っていかれるんだけど今のところはまだ飽きてないです!

 

というわけで、せっかくのNetflixなんでオリジナル作品を観ねばならないと思い『ペーパー・ハウス コリア;統一通貨を奪え』を視聴しました。

 

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本家のスペインの『ペーパー・ハウス』はなんとちょうど5年前に第1話のレビューを書いています! 5年も経ってる!? って思ったけどまぁそんぐらいは経ってるよ。

 

大枠以外の細かいところはけっこう忘れてたもん(笑)

 

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スペインの本家はシーズンファイナルは未視聴でレビューもまだなので、これを機に最後まで観ようかなぁと思っていますが、愛しのベルリンのスピンオフが来ているのでそっちを先にしようかなぁ。

 

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もう本家の『ペーパー・ハウス』のシーズン1を観たのも5年も前なので、いい感じでけっこう忘れていてコリア版も楽しめたんですけどそれでも割と大事なところは覚えていたので大筋はわかっておきながら細かいところを思い出していく視聴という感じになりました。

 

ストーリーの8割ぐらいはほぼほぼ一緒なのでまだ未視聴の方は正直なところどっちかだけ観ればいいかなぁとは思います(笑)

 

わたしみたいにいい感じで忘れてる人は二周目で国を変えてもいいかもしれない。

 

違いを楽しむのもありだし、一言で言えばラストが若干違った。

 

話はほぼ一緒なのに国の雰囲気や文化資本が違ったからかわたしはどっちも面白かったです。

 

なんだろう。

ほかの韓ドラもそうだったけど、韓国は国や政治への不信感や怒りをドラマに描けていいね?

最近は日本のドラマそういうのないもんね。

 

違った2割はその文化資本的な部分で、そこがラストの違いやキャラクターの違いに繋がっていたのかなと思います。

 

あと、コリアの方が最近のドラマなので本家スペインと比べて色々ITなどの進化を取り入れていた部分もあり、そういう最新アクション的な部分も楽しめました。

韓ドラというとカーも含めたアクションなのでそこもちょっと派手めではあった。

 

結果、どっちもそれぞれ魅力があって面白かったので『ペーパー・ハウス』そのもの自体の魅力みたいなのも感じて楽しかったです。

正直、ストーリーは突っ込みどころだらけなのでそういうスタイルはそれはそうっていうのも含めてなのですが大満足しました(笑)

 

シーズン2のコリア版なんならすごく楽しみだし、韓国ベルリンさんのスピンオフも作ってほしい。

 

スペインチームもそれはそれで好きなんだけど、コリアチームもすごく好きになってしまった。

 

簡単にいうとスペインチームならではのお洒落さ、コリアチームは真剣さでどっちもいいです。

 

基本的には、メインキャラクターの大幅な改変などもなく役者さんたちの本家キャラクターへの解像度も非常に高く演じられていて感心しました。

1人だけ全体のストーリーをつなげるためにちょっと違ったけどあとはほぼ一緒。

 

またスペイン人と韓国人という根本的な人種的なルックスの違いがありながらも見た目やイメージを極力寄せていく力業も気合を感じましたね。

ヘルシンキさんとモスクワさん(笑)

 

それでも色々感じるところもありましたので、ここからはキャラクターのスペイン本家とコリアの違いについて語っていきたいと思います。

せっかくなので忘れた状態のままうろ覚えで詳しいことを思い出してない本家、記憶が新しいコリアという状態のままで語っていきたいと思います。

 

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【強盗チーム】

 

・教授

韓国版ではみんなキョス、キョス言っていて、我が家でもキョス呼びになったのでここでも使わせて頂こうと思う。

正直、スペイン版も韓国版もキョスはポンコツだったけどキョスに関していえば韓国版のほうがよりポンコツに感じていた。

スペイン版のキョスはちょっとポンコツ方面にイカれていたので安心感が多少あった。

しかし、韓国版は非常に頼りなくてハラハラしっぱなしでスペイン版より作戦失敗200%の未来しか見えなかった。

極めつけにはクライマックスのどアップでわざとかどうかわからないけど鼻毛がガッツリ出ているシーンがあって、最終話の最終カットまでキョスが画面に映るたびに出てないか確認してしまう事態になって話が入ってこなかった(笑)

相変わらずこの人についていこうという気になったみんなの心理がわからない人だったのでドラマとしては成功だったのだと思う。

 

 

・トーキョー

圧倒的に韓国版のトーキョーの方がよかった!

可愛く頼りになるいい子で「こういうトーキョーが見たかった」というトーキョーだった。

スペイン版のトーキョーには終始イライラしていたけど全くイライラしなかった。

韓国版のトーキョーがなぜそんなにキョスのことを信頼しているのかだけがわからなかったけど、そこはいいかと思った(笑)

文句なし。トーキョー本当にかわいくて素晴らしかった。

 

デンバー

スペインのデンバーの特徴的な笑い方を韓国の役者さんがマスターしていて要所要所に入れていたけどそこまでは笑ってなかった。

ファンサ的な感じでちょっとだけやっていた(笑)

スペインのデンバーも好きだったけど、韓国版デンバーとにかく顔がいい。

スペイン版デンバーはイケメン枠ではなかった気がするけど、韓国版はデンバーに二枚目枠の一人目を任せた。

とにかくずっと顔がよかったので顔を見てしまっていて顔がよすぎるのも話の邪魔をすると思った。邪念が入りすぎる。

役者としてメリットが多い「顔がいい」もよすぎてもよくないんだなと思っていた。

顔がよかったのにスペイン版のデンバーがそこはかとなく懐かしい。

今はスペインのデンバーに会いたい気持ち。

 

・モスクワ

デンバーのパパ。

めちゃくちゃいい人。

大好き。

スペインも韓国もどっちもいい。

デンバーファザコンなのも仕方ない。

モスクワさんもスペインに見た目が寄っていて素晴らしかった。

 

・ナイロビ

スペインのナイロビさん大好きだったし、最高だったからなー。

前提が不利になってしまったしシーズン1はそこまで見せ場もなくて。

シーズン1が終わるころには好きになっていたけどスタイルがとにかくべらぼうにいい人だったという記憶しかない。

最初の印象は足が超長い

シーズン2では注目されると思うので楽しみです。

 

・ベルリン

唯一、スペイン版とかなりキャラクターに変更があった人物だと思う。

飄々とした自己愛強めスペインベルリンさんと対照的に、韓国ベルリンさんは違った意味での強めタイプ。

自己愛も強いけどスペインベルリンさんほどじゃない。

思想もだしワイルドだし武闘派だしでそのため見た目も寄せられてなかった。

途中まではけっこう本家に近い感じなんだけど後半かなり本家と遠ざかったと思う。

韓国の価値観にスペインのベルリンさんが合わなかったのかもしれない。

わたしはスペインのベルリンさん大好きだったので、最初は懐疑的に見ていたけど最終話ではかっこよくて痺れた(笑)

キョスがポンコツ過ぎた分、ベルリンさんの頑張りが光ったペーパー・ハウス・コリア。

見た目もかっこよかった。ベルリンさんラブ。

 

 

ヘルシンキオスロ

見た目がスペインにかなり寄せてあったヘルシンキさん。

スペインの方がヘルシンキさんとオスロさんの絆が深い感じがしたかな。

ヘルシンキさんとナイロビさんの友情が描かれるのはシーズン2なのでこちらもナイロビさんと一緒でシーズン2楽しみなメンバー。

 

・リオ

たぶんイケメン枠だった。

全員の末っ子だったけどスペインのリオの方が可愛げがあって好きだった。

韓国リオ超生意気で差別主義者だったから全く好きになれなかった(笑)

ベルリンさんが可愛がっていたけどマジで撃っちゃえばいいのにと思っていたほどうざかった。

スペインのリオと交代してほしい(笑)

 

 

造幣局局長】

クズおじさんを1000人合わせて煮こごりにして生み出されたとしか思えない、クズおじさんの極みアルトゥーロ。

アルトゥーロは韓国俳優さんの演技力をもってしてもあのクズさは表現できないかと思っていた。

しかし見進めていくうちどんどんその醜悪さが出てきたのと同時にアジア系の見た目になったことで日本人のわたしの嫌悪感がさらに増す事態に(笑)

愛人を殴ろうとしてたのが一番最悪だった。

いいところが一つもないところはスペインと同じだった。

 

【局長の愛人】

韓国の愛人は大塚寧々にそっくりで美人だった。

スペインのほうの愛人は弱々しくてイライラしたけど、韓国の愛人は芯が強そうだった。

あんな男(局長)を一瞬でも好きになるなんて女の価値を下げるので本当にやめてほしい。

韓国デンバーは顔がいいので仕方ない。

 

【女ネゴシエーター

キョスと一緒でスペインよりだいぶ勘も鈍くなにしろ男の趣味が悪いのが最悪だった。

キョスはともかく元夫最悪すぎない!?

スペインは鉛筆で髪をまとめていてそれはやらないようだったけど、いずれにしてもチャ大尉の方が有能すぎてなぜ現場を取り仕切ってるんだ・・・という疑問しか相変わらずわかなかった。

スペイン、韓国ともにどちらもいいところなし。

もう矯正できないと思うけど、スペイン、韓国ともに美人なんだしもうちょっとまともな男を好きになった方がいい。

 

【まとめ】

 

スペイン版の時より時代が進んでいたこともあり、ジェンダー的な意味合いでなのか国的な価値観からなのか韓国版は女性が強めで、ピンチに女性が活躍する場面も多く見ていて爽快で楽しめました。

 

スペイン版がよかったと思うところと韓国版がよかったと思うところもあり正直どっちがよかったかはもう好みの問題になってくると思います。

 

韓国のほうがバイオレンス色が強くてスペインはワタワタしてたかなー(笑)

 

南米などのスペイン語圏でもスペイン版の『ペーパー・ハウス』は当時流行っていたようでポンコツぶりに突っ込みながらわいわい楽しく見るという見方をしていたようなのでそういった意味でもどちらの『ペーパー・ハウス』も楽しめると思います。

 

本家はファイナルを迎えており、ラストが本家と違った韓国版がシーズン2以降どういう風に向かうのか楽しみです。

 

すごく観ていて楽しく観てよかったです。

 

というわけで、

それでは、またー!!

 

次は韓国ゾンビ『今、私たちの学校は…』を観ています!

 

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【Netflix】 HEART STOPPER(ハート・ストッパー) シーズン2 感想 キラキラの友情と青春が眩しくて目が潰れた(笑)

Netflix『HEART STOPPER』シーズン2完走しました!

 

シーズン1を観たのそんなに前じゃないのに結構内容忘れていて、新たな気持ちでシーズン2に臨んでいました。

 

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ハート・ストッパーはイギリスの高校生のゲイの男の子が恋をするドラマですが、ジャンルとしてはリアルな青春を描くドラマというよりはBLに寄っており、ハート・ストッパーシーズン1を観たあとはそこまで解像度が高くなかった実写BLジャンルですが、昨年2023年から今年にかけてほぼ1年にわたり各国アジアの実写BLをかなり履修した身としての率直な意見としてもこちらのドラマのジャンルを聞かれたら「うーん、微妙だけどBLかな」と答えると思います。

 

差別問題などのテーマを取り上げてはいますし、思春期の心の機微などの描き方もうまくはありますが人間関係やキャラクター設定などがBLっぽいです。

 

BLもそうはいっても人間ドラマを描くものではありますし、色々なストーリーはあり根っこは同じなのですが実写BLはそこまで辛いことが起こりにくい(コミックは幅が広いので一概には言えません)という特徴があり、基本的にはトラブルなどがあったとしてもそれを乗り越えて恋する二人の思いが通じ合い結ばれて未来永劫愛を育んでいくという安心感が好きで観ています(たまにその安心感を裏切られる悲しい作品もあるけど)

 

一言でいえば古典的なディズニープリンセス作品と通ずるところがあると思います。

最近のディズニープリンセス作品は多様ですが「美女と野獣」や「塔の上のラプンツェル」「アラジン」みたいな作品が実写BLジャンルに近いですかね(笑)

 

辛いことや悲しいことは現実で充分なので、現実逃避のために観ています。

 

というわけで『ハート・ストッパー』シーズン2は、いわば「美女と野獣」の結ばれた直後ぐらいの感じで付き合い立てほやほやのため、持続時間の長い閃光手りゅう弾を続けざまに投げつけられているような眩しさでした。

 

彼氏大好きオーラを全世界に振りまく主人公チャーリー&恋人ニックが終始描かれていて歴戦のBL戦士のわたしでも「こんなにイチャつく二人は観たことがない」というほどのイチャイチャぶり(笑)

 

※マジでこんな感じでずーーーーーーーっと抱き合っちゃってる(笑)

 

基本的にはハッピーエンドガチ勢すぎて、いったん結ばれた二人が揉めたり喧嘩したりで気持ちが離れそうになったり別れそうになったりするのも見たくないために最終話前のエッセンスとしてさしこまれるトラブルターンを避けて最終話まで観てない作品もあるほど思考とこだわりが強いのでこの付き合い立てほやほやの二人は非常によかったですね!

 

付き合い立て直後の二人からしか得られない栄養を充分に吸収しました(笑)

 

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わたし「なんかさ、若いっていいよね」って思いながらBL観てるんですよね、普段。

 

それがすごい今回のシーズンで可視化されたなーと思っていて。

こんな青春時代があったらなっていうファンタジーを観ているようでもあり。

 

若い子のドラマを見ていると、全力で間違った方向に行き壁にぶつかって挫折して、それでも乗り越えられる生命力と体力があって、それでいて繊細で傷つきやすく、それでも輝かしい未来があって。

そんな姿を見ていると「全員漏れなく、いつも幸せでいられますように。神のご加護が降り注いでいますように」っていう祈りにも近い気持ちが溢れてきます。

 

わたしみたいな薄汚い中年をそういう気持ちにさせる浄化作用がある。

 

そして、恋に自分のベクトルを振り切れる時期って人生でいえばそうはいっても学生時代じゃないですか。

大人になると仕事してたりとかしてドラマみたいに「恋に全力!」ってわけにもいかなかったりするのが普通だし、いい意味でも悪い意味でも大人になっちゃうから目の前の好きな人に全神経を集中させられるのって学生で同じ学校の人好きになるしかないよなって見てて思っちゃって。

 

そんな人生における恋愛ボーナスタイム時期に思いあえる人に出会えたことも含めて奇跡のようだなってチャーリーに大好きオーラを振りまくニックを見ていて思っていました。

 

あんまりにもニックが恋にどっぷり溺れたからチャーリーのほうが冷静じゃんって思って見ていて。

チャーリーは辛いことも経験してるから幸せは幸せだけど不安が付きまとっている感じがしてチャーリーとの未来永劫の愛を信じて疑わないニックと今の幸せを噛みしめたいチャーリーっていう感じだった。

 

でも、ニックがチャーリーを一瞬でも視認した瞬間からあんまりにも溶けて幸せそうだったから釣られて常にニコニコして見てしまった。

たぶんチャーリーもそんな感じだったと思う。

 

人って演技であそこまで大好きオーラ出せるものなのかっていう驚きもありましたが、もし、わたしがこれからあんな顔をすることがあるとすれば子犬と出会って夢中になることぐらいしかたぶんないと思うけど、チャーリーを出会ってしまった子犬と考えるとものすごく理解できたし演技できる気がした(笑)

 

最終話にかけてチャーリーへの溢れる愛で勇気を出して行動したことわたしはちゃんと見ていました!!

 

一番いい時のNetflixの字幕が納得できなくてちょっとあれだったけど、人は愛されて変わることもあれば愛して変わることもあるんだなと思ったし二人とも優しい子や(涙)ってなったよ。

 

末永くお幸せに!!

 

 

あと、これも書いておきたい。

 

シーズン2は友情が本当に眩しかったです!!

 

特にチャーリー側の4人。

 

今回修学旅行があったじゃん。

バスにみんなが乗るシーンを見ていて瞬間的に思ったのが「いいなこの風景、こんな学生時代過ごしたかったな」だったんです。

 

何が羨ましかったかというとクラスにいろんな人種の人が居たこと。

 

もちろん、いいことばかりじゃないこともわかったうえで(子どもの時からこんな環境だったら、色々な背景や個性を持っている人がいるって知っていたら自然と世界が変わって見えたかもしれない)と思って。

 

いろいろなことをこの時期に吸収したかったなって思ってみてました。

 

そんな中、それぞれの個性を持ったチャーリーたち4人の友情が素晴らしくてさー(涙)

 

パリで南京錠に自分の名前とタオの名前を書いて鍵をかけたチャーリーのピュアさで、チャーリーの姉の気持ちにものすごくなって(チャーリーを侮辱したものは殲滅すべし)という気持ちになったし、最終話一個前のエルの絵も素晴らしくて涙腺も崩壊した。

 

タオとアイザックとエルとチャーリー。

 

恋愛は難しいし今後大人になる過程でどうなるかわからないけど、4人の友情は一生続いてほしいと切に願ってやまないです。

 

とにかくすごくなんか光を浴びまくったシーズン2でした。

後光ってこういう感じ?

 

普段特にこう深海の薄暗いところを這いずり回っているような感じなので、時にまぶしすぎて目が潰れてしまいましたがたまにはよかったかな。

 

シーズン3が来たらぜひまた観たいと思います。

別れの不穏さが出てきたら離脱もあり(笑)

 

というわけで、それではまた。

 

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【韓国ドラマ】 国民死刑投票 感想 「法で裁かれない罪人が生まれてしまう」社会問題の可視化と「復讐相手を喜ばせてしまう復讐劇」の衝撃。

韓国ドラマを観ている分にはAmazonプライムビデオでこと足りてしまうため、U-NEXTやNetflixに戻るきっかけを失いつつあるめがねたまごです。

というわけで2024年初のドラマ感想は『国民死刑投票』となりました。

今まで観た韓国ミステリーの中で一番夢中になったかもしれない。

 

いや『ムービング』も面白かったし、『誘拐の日』もよかったからどうだろう。

 

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でもミステリー的には今観終わったばかりということもあるかもしんないけど、一番面白かったんじゃないか? という気はしてる(笑)

 

本当は同じく韓国ドラマの『夜になりました』っていう、高校生が修学旅行でデスゲームに巻き込まれるドラマを軽く観ていたのですが、3話までしか配信してなくて。

 

第2話

第2話

  • イ・ジェイン
Amazon

 

たぶん『ムービング』の女の子とか出てたと思うし設定とかまぁまぁ面白かったんですけど何かを契約して続きを観るほどではなくて、他の作品観ればいいかってなりタイトルから勝手に似たようなデスゲーム風味の作品なのかなーと思って観始めてしまった。

 

蓋をあけてみたら『夜になりました』とは全然違ったし、結果一気見するほど面白かったです!!

 

 

※サムネは推しだったクォン教授。何度も「教授、頑張って!」と応援していた。

第5話

第5話

  • パク・ソンウン
Amazon

 

韓国ミステリードラマを何本か観てわかったことなのですが、ある程度の決まったパターンがある中でいろいろ演出やストーリーで進行していくパターンが多く、

 

・過去と現在を行き来しながら進む

・だいたいの事件の概要はさくさく進んでドラマ中盤でわかる

・後半はだいぶ広げた伏線を力業でまとめにかかる

 

そして、ほぼ毎話差し込まれる謎のカーアクション。

 

というパターンがあり、今回もこのパターンに沿った内容ではありましたが、主要メンバーに悪役も含めて(一名を除き)嫌いなキャラクターがあまり存在しなかったこととクリフハンガー的なエピソード終わりで、次々見進めてしまいました。

 

Galaxyの折りたたみスマホ推しなのは韓ドラあるあるなのですが、今回はLGのかっこいい空気清浄機とかなりでかいホワイトボード並みの大きさのペンタブのご紹介が印象的ではありましたが一般人はあのどでかいホワイトボードは使わないよ?(笑)

 

※ちなみに空気清浄機はこの二つだった(笑) 「テーブルがついてる!!」と驚いた。

 

 

 

そして、韓国ドラマ勢にはおなじみのコッピ(cofee)。

そのコッピ味の飴、KOPIKOが後半頻繁にしかも強引に出てくるという場面が何度かありました。

 

 

ハイレモンみたいなアルミのパッケージに入っててさ。大きさもけっこうでかいの。

でさ、一回に何個も食べるのよ。

 

 

 

ずっと観ているうちに食べてみたくなってしまい、韓国ショップにKOPIKO買いに行こうかなと思っているので戦略の術中にまんまとハマっている(笑)

 

おっと、話をドラマに戻しましょう。

 

あらすじとしてはある日突然各個人のスマホに【国民死刑投票】を主宰するケタルを名乗る配信があり、対象者の死刑に賛成するかどうか市井の人々が突然二択を迫られるという冒頭でスタート。

 

対象者は犯罪の内容にしては軽い刑か法の目をかいくぐる方法か権力やお金を駆使して罪を逃れてのうのうと暮らしている。

 

あなたはこれを許せますか。死刑に賛成ですか。

許せない人が過半数を超えたら私がかわりに刑を執行します。

 

という内容で、私刑に対する倫理観、罪が罪として裁かれない法の抜け穴へのもやもや、社会問題などが警察、ケタル、その他グループなどがぐっちゃんぐっちゃんになってくんずほぐれつしながら最後までストーリーが展開しました。

メイン的には法で裁かれない人に恨みを持った人の復讐の話かなと思います。

でも、社会を変えたいという世直し的な側面もある。

 

最終話を終えて、正直スッキリはしてなくてでもずっと考えてしまうんですよね。

日本にこの制度があったらどんな感じだろうと。

 

日本でもさ、性犯罪者の罪が軽かったりお金や権力で罪を逃げおおせたりしている人の話がたまに出るじゃない?

 

自分と関わりがなくてもそれに怒りを覚えることあったりするし、逆に今までの人生でいじめやパワハラなどで自分を追い詰めて不幸にしたのに幸せに暮らしている人に対しての恨みが消えない人とかたくさんいて、そういう人に対して制裁があればいいのにという気持ちはものすっごい共感できるし登場人物と同じ目に遭ったら復讐に生きてたかもしれない。

 

わたしは仇討ちはかなりの情状酌量が認められて然るべきと思う派なので色々考えさせられました。

 

でもさー、救いがないんだよねー。

 

韓国シリアスドラマの洗礼をバシャーと浴びた感じ。

これから観る人は、その点を覚悟して観てほしくて。

わたし胸がしめつけられて何度か泣いたもん。

ラスト二話は特にきつかった。

それでも悲壮感が出ないように演出で頑張ってくれては居たと思う。

 

その悲壮感を減らしてくれてたのが、イム・ジヨンさんという女優さん。

彼女めちゃくちゃよかった。

演技も上手くてさ。

韓国の女優さんは基本的にみんな上手いけどそれでも上手いってわかった。

 

ja.wikipedia.org

 

『ペーパー・ハウス』の韓国版に出ているとのこと。

観たいな。韓国版の『ペーパー・ハウス』。

 

 

上記もろもろに加えて、今回は【殺人の動機】について「その発想はなかった、怖い」という感情が沸いたし色々言いたいこともあるので、後半はネタバレ感想させてもらいたいと思います。

 

 

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そもそもの発端の事件の動機がまさかあんなだとは想像もしなかった。

オープニングでは(警察、なんですぐ撃たないのかな)って思ったけど、そりゃ撃てないわ。

 

幼女が手にかけられたなんて性癖をこじらせてると思うのが通常だと思うのに、推しの関心が自分以外に向くのが許せないが理由だったなんて本当に想像してなくてショックだった。

 

少年が自分より二回りぐらい年上の大学教授に性的な意味じゃなく執着するのが怖すぎて意味がわからなかった。

性的な意味のほうがまだ理解が追いついたかもしれない。

 

わたし、そもそも同担拒否感情ないタイプなんですね。

「え? 同担!? 仲間じゃーーーーん!!!」

って喜んじゃうタイプなので(笑)

 

なので、本当にわからなくて。

 

教授が使っていたタンブラーと同じシリーズのタンブラーを大量に陳列するためのタンブラー専用棚とか、自分の机の上に教授と教授に溺愛されているのが目障りで自分が葬った娘の家族写真とかさー。

 

怖すぎてトラウマだよ。

 

ホラーは割と得意なほうだけどちょっと無理だった。

色々物騒な世の中で誰にロックオンされるか本当にわからないっていう恐怖を植え付けられた。

 

息子がおかしいことはわかっていたのに黙認していた母親もかなり狂気的で、あんな人に尽くしてる秘書的な人信じられなかったけど、なにしろタンブラーの謎が判明した瞬間が一番おぞましかったかもしれない。

 

そして最終的には母は息子の命を奪う羽目になった。

でもあんまり気にしてなかったし、あくまで自分のせいじゃないと思っててさすがだった(笑)

 

教授が復讐をとげようとしていてなかなか息絶えなくてムチャンがAEDを作動させようか迷っているときに(ここで死んじゃダメ、教授の手で死ぬのはダメ。もっとひどい目に遭わせて絶望させるんだ!)って鬼畜だから思っていたし、一番ダメだと思ったのが復讐相手が喜んじゃう!!っていうのが一番ダメだと思った。

 

結果的にはユンソンは大好きな人の関心を何年にもわたり自分に向けさせることに成功したあげく最後喜んじゃってたよね。

 

すごい悔しかった・・・(涙)

 

ユンソンの思惑通りに進んでさらには簡単に終わって、好きな人に最期を見届けられるって大勝利じゃん。

ユンソンの目の前で教授と教授を慕う仲間で楽しく語り合う様子や愛する人とイチャイチャするさまを延々と何年にもわたりマジックミラー部屋から見せられるぐらいの罰を与えなきゃダメだと思った。

 

なので、ムチャン珍しくグッジョブだと思ったのに。

いまだに悔しい。

 

もうだいぶ前からアンチとか誹謗中傷とかの問題あるじゃないですか。

あれ、意識をこっちに向けたくて好きな人を攻撃してる可能性だいぶあるなって思って。

反論したりDM返したりしたくなる気持ちすごいわかるんですけど、証拠保全して無言で開示請求が一番いいなと思いました。

 

粘着されたら相手に一番効果の高い攻撃は無視だって今回のことでわかりました。

 

ユンソン、教授に会えた時本当に本当に嬉しそうで演技うますぎて度肝抜かれたけど構っちゃダメっていうのが脳に刻まれた。

 

そしてもう一つ。

ジフン君の切なすぎる人生。

悲しすぎる!!って何度か泣いてしまったじゃん。

 

あとさー、子どもの絵が何度か出てきてたのにこの子は誰?って最初に思えよ!!って何度か突っ込んだよね。

警察が無能。

 

そして最後あんなのあんまりすぎる・・・。

 

最後まで名前が覚えられなかったサイバー担当女刑事ヒョン(?)がもうちょっと早く行ってたら。

入った段階で威嚇射撃してたら。

そもそもミン(妹)が一緒にいなかったらヤンキーもあそこまでイキリ倒さずに少年殺人犯を生まずにすんだのに。

 

っていうかあそこまでひどい最期にする必要あった!?(涙)

 

死ぬにしてももうちょっとあっただろう。

ミン議員の懸賞金がらみにしてもあれはちょっと見るに堪えない。ひどすぎた。

 

おばあちゃんと教授が気の毒すぎてちょっと泣いたあと脚本家にめちゃくちゃむかついたし。

この件は語り継ぎたいぐらいなんですけど、それだけ感情を持っていかれたドラマだったということも事実でして。

 

今のところ息子を自分のせいで失いはしたけど、ケタル1号を自分の発案で抹殺できたミン議員の大勝利だったり、警察が責任被ってなかったり、クォン教授の生死が不明だったりといろいろもやもやするところもあるけど、これで話が終わりでもリアリティーがあって、みんな騒動のことなんか忘れて権力者が幅を効かせるのが通常よなと思って納得する気持ちと、いや、やっぱり「ミン議員許せないジフンを返せ」と思う自分が居てシーズン2があってもいいのかなぁと思ってるし、少しその可能性は残した終わりだった。

 

アンカーを自負していたドヒちゃん(割と好きだった)も中途半端だったしな(笑)

 

 

たぶん、地球が滅亡するまで権力者は罪をかいくぐるし弱者は虐げられるんだろうっていう絶望感で今はいっぱいです。

だれかを救いたくても救えなかったりとか、あの時ああしてればとか、そういうぬぐい切れない罪悪感を多かれ少なかれ日々抱えながら人は生きるものなのかもしれないとも思いました。

 

次の作品にまた期待しましょう。

 

 

それでは、また。

 

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2024年新年のご挨拶。

今週のお題「2024年にやりたいこと」

 

読者の皆様、大変遅くなりましたが今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2024年は怒涛の幕開けとなってしまいました。

毎日心がざわざわしますが、今のわたしにできることはしっかり働いて納税して税金を有効に活用してもらうことと、わずかばかりの寄付です。

寄付をするためにも働かねばならず、心身を健康に保つことは新年の目標にも掲げていましたが必須項目となりました。

 

わたしの今年の目標は、

 

①心肺機能の向上(運動)

②人とのご縁を大事にする

 

の二つです。

 

ブログでも赤裸々に書いてはきましたが、コロナ初期のメンタル低下に追い打ちをかけた実母の死による子ども時代のフラッシュバックがあり、不眠をはじめ様々な心身不調に苦しんできた3年間でした。

 

しかし2023年後半には突如として軽く5年以上は薬を飲んで動かしていた、自力ではうんともすんとも全く動かなかった腸が突然動くようになり、さらには何種か併せて飲んでいた睡眠薬が激しく効き金縛りにあうようになったため容量を減らし減薬、それでも金縛りにあうようになったため腹が立って飲むのをやめたところ睡眠薬なしでも睡眠薬飲んでるときぐらいの睡眠の質だったため今では飲むのをやめています。

眠りの質は相変わらずですが、飲んでも飲まなくても同じなので飲む必要性を感じなくなりました。

昼間睡眠薬が残って眠くならないので意識がはっきりするようになりました。

 

薬がないと眠れなかったのは腸のせいだったのかどうかはわからないですが、腸は第二の脳といわれているほどなのでなんかしらの関係はあるのかもしれないです。

 

ちょうど腸が自力で動き始めたころから色々活動が積極的になり、ドラマの一気見とかできるようにもなったんですけど。

一番変わったのは「休みの日に積極的に外に出るようになった」ことですかね。

これまでの数年間は正直仕事以外は一歩も外に出たくなかったです。

本当に5日休みがあれば一歩も家から出ないって感じでした。

出先のお店の人でもそうなのですが誰かと顔を突き合わせて話したりするのが億劫で億劫で買い物も嫌でした。

ルフレジのあるところは絶対にセルフレジ。

 

会社の人やお店の人など普通の対応をできることはできるのですがそれはあくまで「頑張ればできた」感じで気疲れするからやりたくないというのが本音。

それもだんだんと年末に従い気持ち的に買い物も楽しくなり色々買ったりもできるようになりました。

 

お会いしてみたかったフォロワーさんにお会いしたり、ずっと懸念事項だったテレビの買い替えも仕事納めの日に衝動的に決行して大晦日に自力設置したりとだいぶ家のことも含めてフットワークが軽くなってきたことを実感します。

 

元々がインドア人間なので陽キャのフッ軽さんというほどでは全くないし、躁鬱の躁状態なのかもしれないけれどここは素直に改善を喜んでまた鬱状態に戻らないようにしたいと思います。

 

というわけで心肺機能の向上を目的としてもともと購入予定だったNintendo Switchと今更ながらリングフィットアドベンチャーを初売りで購入しました。

 

 

我が家は集合住宅ですが幸い下の階に居住者はいないため気軽にこういうゲームが出来てありがたい。

 

筋トレしながら進むゲームですが、わたしのような普段全く運動しない人にはちょうどいい運動強度でこれだけで痩せるのは厳しそうですが、目標である心肺機能の向上には一役かってくれそうなので、コツコツ続けたいと思います。

運動負荷をあげるとけっこうキツイです。

自律神経や更年期症状のような不調にも効いてくれるといいな。

あと、意外と適当にやってると面をクリアできずに次に進めず同じ面をやる羽目になってつらい(笑)

 

そして、二つ目の目標【ご縁を大事に】なのですが、今年は積極的に会える人には会えたらいいなと思っています。

わたしのことをかわいがってくれている家人のお母さんにも多めに顔を見せに行けたらと思うんです。

 

あとはそうですねぇ。

お題の「2024年にやりたいこと」といえば、うーん、なんだろう(笑)

 

あんまりまた自分を追い込んでみすみすメンタル崩壊したくないので強いていえば「流行りの歌を歌える」ようになれたら楽しいかな。

もうすでにちょっと古いけどYOASOBIの「アイドル」とかさー。

完璧にアイドル歌えるおばさんもいいのでは(笑)

 

あとは、本が読みたいですね!

元々読書は好きだったけど、この数年は気力がなかったのであまり読めなかったからこう文章の美しさを堪能できる本がいいからこの年で純文学デビューとかもいいかも。

青空文庫なんかを通勤中に読むのもいいかもしれない。

太宰のすばらしさをこの年で改めて堪能するのもいいと思ってます。

 

それにtwitterをただただ見てる時間を減らしたいです(笑)

 

ブログに関しては最近ドラマも海外ドラマもあんまり見てなくてVODもAmazonと無料で3月まで入らせてもらっているFODのみなうえ、海外ドラマの波に全然ついていけてないので今年も停滞しそうな気がします(がんばれw)。

 

 

がつがつ書けるようになるにはもう少しかかりそうですが今年もゆるくお付き合いお願い致します。

 

それでは、また。

 

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【ディズニープラス】 一流シェフのファミリーレストラン【The Bear】シーズン2 完走 「人間らしさ」を描くのが本当に上手い。じんわり泣けた。

ブログの書き方を忘れるぐらい今月はバタバタしてまして、月末までの駆け込みで「一流シェフのファミリーレストラン」(原題:The Bear)シーズン2を先日完走しました。

 

シーズン1では三ツ星レストランで働いていた天才シェフが兄の遺したサンドイッチ店を切り盛りしようと奮闘する話でした。

 

※シーズン1の感想はこちら

www.meganetamago.com

 

シーズン1は今までの海外ドラマ視聴の先入観を覆すような新感覚を味わえるドラマで、すごいなんていうか頭をガツンとやられた感じが心地よかったので、

 

なんで、こんなダサい邦題なの?

 

も、まぁ受け入れられないことはなかったけどシーズン2に至っては元三ツ星シェフが兄の遺したサンドイッチ店の跡地で高級レストランを開業しようと奮闘する話だったからさー。

 

ファミリーレストラン】も日本でいうところのファミレス的な位置づけじゃなくて高級レストランも広義に解釈すれば【ファミリーレストラン】かもしんないし、【ファミリーが運営するレストラン】ってことでいえばまぁ、そうなのかもしんないけど雰囲気的にも、がっつりずれてきちゃったよね!!

 

シーズン2の途中までは疲れもバタバタもあり一気に見る感じじゃなくてディズニー解約までの時間もなくなってきており、今週入ったぐらいからと6話(後述します)がしんどかったので心が折れて(残りはまたディズニー入ったときでいいかなぁ~)とも思っていたのですが7話がすっごいよくて!!(涙)そのまま一気に最後まで駆け抜けてしまいました。

 

前半はカーミーの光の加減によってはターコイズみたいになる青い眼ばっかり綺麗だな、宝石みたいだなと思ってずっと見ていました(笑)

 

このサムネはちょっと薄いけど本当に青いんだよねー。

顔のアップが多いドラマだったから余計に瞳の色ばっかり観ちゃった。

 

でも、全然人としては好きじゃない。

共感はできるけどイライラする(笑)

目の色がきれいだなって思うだけ。

 

www.youtube.com

 

シーズン2を駆け抜けた感想をざっくりいうとすると、

 

しんどかった6話もラストに繋がっていると思ったら必要な回だったなぁと今なら思える。

 

って感じですかね。

 

あと、ドラマを見ているうちに色々な海外ドラマや映画観ているけどアメリカの中でもシカゴ好きだなぁと思ってきていました。

 

比較的北部で海岸沿いにない街の中だからか、そこまで広さを感じなくごちゃついてて電車が街を走っていて、ちょっと東京っぽくて少し寒そうで。

 

演出がそう見せているのもあるとは思うのですが、人が働いて生きてる感じがしてよかった。

 

そういった意味でも、飲食店のドラマの舞台としてぴったりだったと思いました。

 

2023年、最後の締めくくりの作品として雰囲気、季節感含めて気持ち的にもしっくりハマったいいドラマでした。

 

来年早々にあるエミー賞(コメディー部門に入ってるけどコメディーじゃなくない?)にもノミネートされているので楽しみですね。

 

それでは、後半ネタバレ感想です。

 

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シーズン2に関してはエピソード6のことを語らずにはいられないですね。

ちょうどエピソード6はクリスマスイブに観ていて。

 

連続ドラマのクリスマスエピソードはだいたいほっこり系が多いので、ちょうどよかったと思っていたんですね。

 

で、観始めたらさ。

こんなカオスなクリスマスエピソードないってほどの内容で。

最初はコメディの感じでいくのかなと思っていたら全然違った。

終始しんどかった。

 

ゲストの『ベター・コール・ソウル』のボブ・オデンカークが超絶嫌なく●ジジイを演じていたのもそうだけど、あの家族の集まりの嫌な感じ。

 

特にお母さんがブチギレていてみんな腫れ物に触るような態度で接しているのも含めて、胸が痛みました。

 

何度も映される、何個もある、汚れた手で触ったキッチンタイマー

 

うちの母も、行事のたびに張り切ってご飯とか作るんだけどすごい不機嫌になって、あとから絶対文句言う人だったんですよね。

誰も感謝しないだの、手伝わないだの、親戚が食うだけ食ってさっと帰るだの。

かといって手伝われるのを嫌がるのがあのお母さんみたいで。

 

母の場合はヒステリーではなくて黙るタイプだったけど、刺激しないように振る舞うきょうだいたちの気持ちがわかったし、行事が暗い思い出になってしまう。

 

あのリアルな身内の空気感を他人同士で演じてるなんて信じられない。

 

最終話では不器用な母の葛藤みたいなものも描かれたけど、だからといってあの態度が許されるかどうか、許すのか、許さないのかはまた別の話だから。

 

アメリカのドラマ観てると「愛してはいるけど、ここが許せない」みたいな発言もよく出てくるけど血縁の愛憎劇はほんと根が深いよね。

 

サクセッションもそうだったけどさ。

 

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今回は1人をピックアップするエピソードが多くて、修業に出たマーカスやティナ。

ティナはシーズン1から仕事の喜びを見出してたからなんかこうじーんとして。

 

そして、リッチー。

エピソード7のリッチーの回は涙なしには観られなかった。

元々繊細さをチャラさで隠すチャラ繊細タイプが好きなので(笑)

 

なんていうんだろう、わざと一生懸命にならないで流されるままに歩いてきた人生に転機が訪れて、ちゃんと素の自分を取り戻していくいく感じ。

 

チャラく生きる自分も自分ではあったけど、そうじゃない自分も確かに居てそれを周りの後押しで気付いてさ、新しい環境で芽がつぼみとなって最終話にふわっと花を開いたような流れは本当になんか人生って難しいなと思った。

 

マイケルのことがなければまだ前のまま生きててでもそれはそれで楽しいことも多かったわけで。

 

6話がうるさかったので、リッチーエピは静かな感じですごく心に沁みた。 

 

これは観てみないとわからないかなと思いますが、ずっとここまでドラマを観てきて改めて感じるよさなので差し込むタイミングなんかも完璧でした。

 

ティナの相棒の修行を逃げ出した人のキャラクターもよかったんだよね。

高みを目指したくない人もいるんだよ。 

 

でも居場所が必要だからそういうみんな欠点だらけの人たちが集まって支え合ってるから仕事は不思議。

 

これは余談ですが、twitterでもつぶやいたけどクレアが何度も「なんで間違った電話番号教えたのか」ってカーミーに詰めていく感じが非常に嫌でキレそうだったので、クレア自体がすごい嫌いになってしまい恋愛ターンがかなり虚無になってしまいました。

 

そこだけが残念ではあったけどこれはたぶんわたしだけだと思う(笑)

 

 

マイケルのことのような事案を少しずつ自分なりに乗り越えていったり、常に卑下しながら生きている自分を認めてあげられる瞬間があったり、駄目な自分にも完璧じゃないけど居場所があったり。

 

そんな日々の一喜一憂があれば人生はだいたい成功なんじゃないだろうかと思えました。

 

シーズン1とはまた違った感じで繊細さを感じられていいシーズンでした。

シーズン3の更新はあるんでしょうか。

楽しみに待ちたいと思います。

 

かなりざっくりとした感想になってしまい自分的にも非常に残念ですが、今のわたしにはこれが精いっぱいのこの記事が今年最後のブログになるかと思います。

 

皆様よいお年を。

 

それでは、また。

 

 

 

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【MARVEL】『ミズ・マーベル』から『マーベルズ』へ 感想 愛されヒーローと孤軍奮闘しているヒーローの出会いが愛おしかった。

やっと書ける『マーベルズ』の記事。

先週観に行って、観に行ってから一週間以上も過ぎてしまった。

 

公開から3週間経過していて、もうあんまり『マーベルズ』のこと呟いている人も減ったし、公開数や公開劇場も減っている状態であんまり記事に需要がなくなっているとは思いますが、わたしなりに色々思ったこともあるのでつらつら書いていきたいと思います。

 

注・今回の記事の内容にはいつも以上にまとまりがなく、本当に感想を書き散らかした感じになっております。

 

marvel.disney.co.jp

 

今回の『マーベルズ』の日本公開。

非常に不本意ではありますが日本ではキャプテン・マーベルそのものとしてはあんまり人気もないし、公開して一週間が劇場視聴のベストタイミングだとは思っていたんです。

 

公開してすぐの頃はIMAX3D公開などでもしていたので後ろ髪引かれる思いではありましたが『ミズ・マーベル』を完走していなかったこと、そして体調不良、家のバタバタなどが重なってしまってどうしても観に行けなくて3週間後になってしまったのですが、結果的には後に倒してよかったです。

IMAX3Dで観ることはかなわなかったのですが『ミズ・マーベル』を完走してから観に行ったことが最高の大正解。

 

小さいスクリーンになってしまったしミズ・マーベルの技を3Dで観たかったという思いはありましたが、わけわかんないまま観るよりは断然よかったとは思ったけど、それにしても回数減らすのもIMAXじゃなくなるのも早いよ、日本!!

 

最近、ディズニー系も早いよ、本当に。

 

disneyplus.disney.co.jp

 

『マーベルズ』自体もたぶん近いうちにディズニープラスで配信になると思うんですけど、観る予定のある方は普段MCUは映画派であっても絶対に『ミズ・マーベル』だけは観てください。

もう一人の、モニカというキャラクターは『ワンダ・ヴィジョン』に出てくるキャラクターなのですが『キャプテン・マーベル』を観ていればなんとなく話はわかります。

 

しかし繰り返しにはなりますが『ミズ・マーベル』は必見です。

 

これはわたしの個人的な感想の範囲にはなりますが、『マーベルズ』自体が『キャプテン・マーベル2』とか『キャプテン・マーベル/アンリミテッド』(仮題)とかではなくあくまで『マーベルズ』なのは、『キャプテン・マーベル』の続編というよりも『ミズ・マーベル』の続編だからです。

 

『ミズ・マーベル』の続きの話にキャロル(キャプテン・マーベル)の話が付随されている物語だとわたしは終始感じていて(どちらかというと主人公は『ミズ・マーベル』のカマラちゃんでは?)と思っていたほどなのでそのぐらいミズ・マーベルのカマラちゃんの人となりや家族構成などを知っておくことは重要。

 

そして、ドラマの『ミズ・マーベル』に関していえば、前半は正直脱落しそうな話の複雑さがあったのですが、今回は『マーベルズ』の視聴予定があったおかげで前半を乗り切ることができ、後半二話は特に面白かったし『マーベルズ』を楽しく観ることができたので感謝しかありません。

 

ドラマ必見の映画に対して賛否はあると思いますし、きちんとアナウンスしない側にも問題はありますし今後の課題ですが、映画勢を完全に置き去りにした映画が『マーベルズ』なんです。

 

ヒーロー名【ミズ・マーベル】こと、カマラ・カーンはパキスタン移民二世でムスリム

 

ドラマ内ではパキスタンの独立という史実をうまく物語に絡めながら話が進みました。

MCUを観ているファンたちにもパキスタンの人たちにも、世界のディズニーが、マーベルがそこを描いたということで意味があったと思うんです。

 

史実の正誤や描き方などには物言いがある方も居るとは思いますが、『エターナルズ』では第二次世界大戦での日本への原爆投下が「人類最大の過ち」と描かれたことが映画内で一番印象に残っている日本人のわたしのような人もいると思うし、今までは世界的に当事者じゃない国の人にとっては文字でしか認識できなかった出来事を、映像で、しかも特に興味もない人に映画やドラマのストーリーの一部として見せていくスタイルは最近はかなりアリだと思っていて。

インド・パキスタン分離独立 - Wikipedia

 

そういう史実を織り込んだシリアスなスタイルと反比例した今までにないMCUほっこりホームドラマなところが本当によかったです。

嫌味のなさが好きなところでした。

 

両親やきょうだい縁者、友達に過保護か!っていうほど愛されて天真爛漫を絵に描いたような純粋培養で、まだまだ子供で伸びしろしか感じない子供っぽさの残る思春期のヒーローがこれほどまでに心を温めるとは思いませんでしたね!

 

ドラマの最後には主人公のカマラちゃんが人懐こい小型犬にしか見えなかった。

わたしは犬好きなのでとても愛くるしく思ったということです(笑)

映画初主演とは驚きの逸材。

友達や周囲のイケメン男子陣にもモテモテ。

誰にでも好かれるキャプテン・マーベルにあこがれる等身大の女の子。

 

ヒーローには闇なんかなくてもいいっていう新しい扉が開きました。

 

そんな天真爛漫でキャプテン・マーベルオタクのカマラちゃんが、無骨で群れないヒーロー、キャプテン・マーベルと合流するとどんな化学反応を起こすのかというのを今回は観る映画だったと思うんですけど、なんていうかこうして時代は次世代に引き継がれていくものなんだなと思えてじんわりしたんですよね。

 

ヒーローも人間だからミスも犯すし完全無欠ではなくて。

それを自分のことを敬愛しているファンが認めて受け入れてくれてキャロルが先に進めた物語だったから。

カマラちゃんほどではないけれど、キャプテン・マーベルファンとしても納得したし、今後のMCUにも新しい風が吹くんだなぁというちょっとした感傷。

 

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それに、カマラちゃんのオタク丸出しの冒頭シーンも微笑ましくてさー(笑)

 

自分より先に、家族がキャロルに会ったわけなんだけどキャプテン・マーベルに興味のない家族のみんなが自分より先にキャプテン・マーベルに会っていて、まだ自分が会えていないという先を越された状況より「この家の中にキャロルが居た!!」という嘘か本当かわからない話だけで、ごはんもりもり三杯いけるぐらいのテンションを維持していたのが最高に可愛かったです。

 

しばらく三人での入れ替わりが続いていたのでいつ会えるのかと思っていたんですけど。

 

自分のことを好きな子が目の前に登場したのを瞬時に判断した時のキャロルの対応がスターそのものっていうのも素敵だった。

 

さらに今回の『マーベルズ』におけるブリー・ラーソンのことも少し言っておきたい。

もうちょっと太くてもよかったけど本当に人間かというほどのフィギュアみたいな体型で見惚れました。

タイダイ柄のトレーナーも可愛かったし、キャプテン・マーベル柄のドレスも可愛かった。

あとさ、あの無骨な感じだけど声がすごく可愛いんだよね!!

 

かわいらしい声なの。

そのギャップもいい。

 

モニカのことも少し。

 

彼女のことは、

 

なんでそんなキャロルのこと怒ってんの?

サーッと来てサノスを倒してくれれば指パッチンで自分が5年消えることもなく、お母さんの死に目に会えたから?

他に理由あったかな?

 

ぐらいの感じでなんでそんな怒ってるのかわかんなくて(笑)

 

確かに、サノスのころはキャプテン・マーベルが来てくれてれば勝てたんだよなぁというのはあったけれどもって感じで代表して責めてくれてるのかなっていうのはあるけど、キャラクターにいまいち愛着を抱けていないため共感性が薄くなってしまったところがちょっと残念ではあった。

でもあの小さな可愛い子が、まじめで堅物な感じの女性に成長すると思ってなかったから人の子供の成長って早いし、意外性もあったかも。

 

あと、すごい好きだったのが謎のミュージカルシーンですね!

あのシーン、もうちょっと長く観たかったのとあの歌が言語の国は今後メインで出てくれないかなってぐらい好きでした。

歌と言語のバイリンガルって表現もツボで。

すごいよく観たかったのに、短くてとても残念でした。

 

グースの使い方も非常に面白いと思ったし。

「逃げないで、飲み込まれてください!!」

のアナウンスと『メモリー』のBGM最高に笑った(笑)

 

映画単体としてのストーリーは悪役も含めてよくわからず、でもエンドゲーム終わったあとのマルチバース的な話とか、宇宙戦争の話はずっとよくわかってなくて(笑)

 

頑張って理解したキャロルのミスによる被害者が国を取り戻そうとした話だと思うととてもかわいそうではあったけれども、それを言い出したらアベンジャーズとかもウルトロンの時にソコヴィアでやらかしてるし、ホークアイだって、ウィンター・ソルジャーだってロキだってやらかしてるじゃん? むしろやらかしてないのヴェノムとかデップーぐらいじゃないの? って感じになってきてるので今回の『マーベルズ』に関しては、今後につながる一作としてのパイプ的な話だったのかなぁって思ってたりするんです。

 

今後は、新世代のアベンジャーズ的な特にガールズの映画が出来そうだけど、前々から思ってたけど次世代ヒーローが女子ばかりなので、そこはいいの? っていう気が正直しててだからヴェノムとかデップーとか参戦してくるのかなぁとも思ってるんだけどどうなるのかなー。

 

あ、今回はフューリーとグースの絡みも見られてよかったです。

 

エンドゲーム終わったあと、引退するかもと思っていたのになんやかんやあのあと劇場公開している映画は全部観ちゃってるのよねぇ(笑)

 

次は、ストライキがあったから来年はデップーだけなんだっけ?

デップーは大好きだから楽しみです。

ウルヴァリンも出るみたいなので盛り上がりそうですね。

 

楽しみに待ちたいと思います。

 

それでは、また。

 

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【韓国ドラマ】 誘拐の日 感想 天才子役を演技のうまい大人が囲むミステリー。子供に対する対応はかくあるべし。

先日観た韓国ドラマ『ムービング』が面白かったのですが、あっという間に観終わってしまいX(twitter)で「韓国ドラマで、恋愛系じゃないお勧め」を募集したところ一番最初に紹介してもらった『誘拐の日』を早速観ることにしました。

 

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『ムービング』も面白かったけど、全然違うジャンルでありながら面白さでいえば『誘拐の日』も「両方すごく面白かった」と言わざるを得ない結果となりました。

 

2か月限定でディズニー入ろうと思って9-1-1観ようと思ったのに、そっちをほったらかして韓ドラばっかり観てるー。

 

ヤバいー(笑)

 

時間どんどん溶けてる。

 

※サムネはどう控えめに言っても天才子役すぎるユナちゃん。

誘拐の日

誘拐の日

  • ユン・ゲサン
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原作は小説らしく話が割と込み入っており、ドラマを全て見終えたミステリー好きの家人に「原作を読みたい」と言わしめた内容でした。

 

原作、ちなみに読めます!!

 

韓国作家の日本語翻訳版が出てました。

誘拐の日 (ハーパーBOOKS)

誘拐の日 (ハーパーBOOKS)

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あと、我が家でのドラマ視聴時にドラマを観ながらわたしが先の展開を読んで当ててしまう現象を【ネタバレ】と言っていやがっており(わたし的にはあくまでも予想であり、ネタバレではないので不本意だしせっかくだから会話しながら観たいでしょ)そのわたしが先を全く予想できなかったことも含めて「非常に面白かった」と満足していました。

 

内容は、ミステリー、クリミナル、家族もの、バディもの、SFチックと『ムービング』と一緒でいろいろな内容が盛りだくさんで突っ込んであるのですが、力業で全部強引に繋げていき、広げられた伏線や疑問も90%ぐらいは回収していくスタイルです。

 

一個だけずっと気になってた伏線が回収されないところがあったの(笑)

 

ネタバレ編で書くんですけど、本当にずっと気になってて。

でも最後までそれは明かされなくていまだに気になってるんだけどその1個は除いてだいたいの疑問は明かされたから、あれだけ伏線を広げまくってすごいと思う。

 

あらすじを書きたいところですが、全部ネタバレになってしまうのでどうしようかと思ったのですが、ストーリーには触れずに観ながらずっと家人と話し合っていた【日本でリメイクするとしたら誰に演じてもらうか】という話をするので、雰囲気を感じとってもらえればなと思います。

 

本当に余談なので、読まなくてもいいです(笑)

 

まず、主人公(?)の誘拐犯

 

家人は、

 

「北海道の俳優なんじゃないのー? 日本でやるとしたらー」と言っていました。

 

家人のいうところの【北海道の俳優とは】大泉洋のことなのですが、わたしが道産子で世代的にリアタイで『水曜どうでしょう』を観ていたことが地方民マウントだと言い張っており「内輪受けバラエティー」と番組を批判していて、まぁ、はっきり言うと番組がどうのというよりシンプルに嫉妬によるひがみです(笑)

疎外感を感じるからと、わたしが再放送などを観ていると嫌がっております。

でもわたしは家人が大泉を好きなことを知ってるんだ。

『探偵はBARにいる』の実写とか好きで原作買ったりしてた。

好きなことの裏返しらしいし、わたしは主人公に思いつきもしなかったもん(笑)

水曜どうでしょう』のイメージが強いため、この主人公の役は大泉ではカジュアルになりすぎる感じもするし、【北海道の俳優】でいえばキャラクター的にも安田顕のほうが合う気がする。

 

うん、ヤスケンがいい。

ぜひ、ヤスケンでリメイクをお願いします!!

 

そして、誘拐犯に誘拐される女児(10才ぐらい)は芦田愛菜さんが成長しちゃったからねぇ。

残念ではあるけれども、仕方ない。

でも、日本の子役はポテンシャルが高いから大丈夫だと思う。

いい子がいると思う。

 

そして、誘拐犯の元(?)妻役は見た目とキャラクターで「戸田恵梨香がいい~」と戸田恵梨香を終始推しをしていたんですが、最終的には小池栄子で着地しました。

今となってはMEGUMIもいい気がするんだけど。

 

あともう一人、変なサイコパスが出てくるんですよ。

30代ぐらいの男性なんですけど。

けっこうガチめのサイコパスで印象深いのですが、こないだ観たばっかなのに最後彼どうなったんだっけ?(笑)

最後どうなったか忘れちゃったけど、まぁまぁ出てくるキャラなことは間違いないんです。

で、彼については話し合ってないのでわたしが勝手に決めちゃいますね。

サイコパスではあるけれどちょっとおバカなところがあるのが玉に瑕な感じのキャラクターなのでできればチャーミングに演じてほしいので、顔がいい人がいいです(笑)

いい人を演じることが多い岡田将生サイコパス演技とか興味ありますね!

 

ちなみにモ博士(病院の院長の女性)は、吉瀬美智子って決めててこれは意見が一致してる(笑)

 

と、こんな感じの登場人物が出てくる面白いドラマです!!

 

最近、日本のドラマあまり観てないので役者がアップデートされておらず配役が古いのはご了承ください。

 

『誘拐の日』は全話Amazonプライムビデオで配信されており(2023.11.29現在)Amazonプライムは買い物でも加入している人が多いサブスクだと思うので、ぜひたくさんの人に観てほしいと思います。

 

全部観たうえで、リメイクする際の役者さんを話し合いましょう!!(笑)

 

※リンクはこちらです。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CH1JTKVJ/ref=atv_dp_share_cu_r

 

 

後半はネタバレ感想ですー。

 

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いやー、よかったですよ。

面白かった。

 

展開がコロコロ変わるのと強引さが好きでした。

 

原作が小説でおそらく結論とかもう決まっているからなのか、展開も割とスムーズで。

ヘウンのHIVが娘と元夫に感染していない理由がずっと気になっていたのですが、まさかの謎医療で数年間は陰性だったという持っていきかたにはさすがに驚きましたが伏線が回収されないよりはマシなのでそこは理解しました。

 

虐待児を救う大人の話は過去に日本の宝、芦田愛菜さんが幼少期に出演した『Mother』

がありましたが、今回は父性を爆発させたお父さんというのもよかったです。

 

 

 

誘拐犯のミョンジュンは父子家庭で娘を育てていたという実績があるので、見ているこちらも安心感があり子供らしい子供生活をさせてもらえなかったロヒに対する態度がちょっと頼りないけど愛情深い父そのものというのがよかった。

 

ロヒがミョンジュンと一緒にいることで大人に守られる安心感、大事にされる喜びを覚えて彼に愛情を抱いていく過程、そしてクライマックスあたりでロヒが彼の【娘】でいることを手放したくないと泣き叫ぶシーンは涙なしには観られなかったですね。

 

ミョンジュンとロヒがこの作品の肝でしたが、ロヒを演じた子役の子の演技が上手すぎて、

 

(人間は演技でこれほどまでに人に与える印象を変えることができるのか、しかも子どもですら・・・。もうわたしは誰のことも信用しない)

 

と思った程でした。

 

ミョンジュンには実子がいるため、ロヒがミョンジュンを独占というわけにはいかなかったのが切なかったですが、最終的には天才児の富豪ならではの【ミョンジュンも娘もまるごとロヒの新しい家族として大団円】というオチには強引さも含めて「こういうのでいいんだよ!」が出ちゃう感じ。

 

誰がいい人で誰が裏切るかわからないなかチェ弁護士もいい人で心底ホッとした(笑)

 

そしてこの作品は、ドラマ冒頭に【子役に配慮して撮影しました】とテロップが出るのですが、なんていうか子供に対する大人としての感情の正しい抱き方みたいなもののマニュアルみたいだったと思ってました。

 

例えば、有名な『レオン』も被虐待児の女の子と血の繋がらない大人の男性の交流が描かれており、マチルダ側がレオンに恋愛感情のようなものを抱く作品で物議を醸しだす作品ではありましたが、こちらの作品ではとにかく「子供の安全と子供の権利を守らねばならない」というスタンスで終始しており、グルーミング問題もあるご時世であくまで子どもに対する大人の態度ってこうあるべきだよなって改めて思ったし、ロヒを作り出したクズとの対比も含めてそこが強調したい箇所だったのかなぁとも思った。

 

だからこその独特のほっこり感も生まれた部分もあると思うので。

 

警備員のチョロンさんがけっこうかわいそうだったからヘウンがいい子であればよかったけど、罪悪感もなくなるだろうし復讐も果たせたので最終的にはよかったかなと思う。

 

こうしてよくよく考えてみると、虐待された子供を救う他人の大人の話ってけっこうありますね。

虐待される子どもが映画やドラマの定番として描かれる世界は悲しいので、理想論ではあるけれど虐待なんか世界からなくなりますように。

 

そして大人がきちんとした態度でしっかり助けられる世界でありますように。

 

ヘウンのことがあったからロヒを助けてあげなきゃいけないっていう思いもあったかもしれないけれど、たぶんヘウンのことがなくてもロヒのことを知ったらミョンジュンだったら「こんなことは許されない。子どもらしい生活をさせてあげなきゃいけない」って思ったと思うんだ。

 

そういうキャラクター設定も含めてよくできた作品でした。

 

ロヒちゃんも初めて見たときから最終話までにすっかり大人っぽくなっており、撮影大変だったろうなと思いました。

 

感無量です。

 

そして、俳優やスタッフのみなさんお疲れ様でした!!

 

最後になりますが、警察のスパイって一体誰だったの?(笑)

 

有能刑事っぽい扱いなのにミョンジュンを取り逃がしまくってたちょっと抜けてるウンソンっていう人がさー、だれがスパイかわからないのにいろんな人に電話しまくって色々やらせてるからハラハラしたんだけど、結局スパイが誰かわかんないまま終わった・・・。

 

「チーム長か? いや、ジャンパーのモジャモジャでは? やっぱり若手なの? それとも署長?」

 

とかずっと言っていた時間返してくれ(笑)

 

『誘拐の日』が終わったので、今はお勧めの多かった『怪物』を見ており、ep4まで終わったところです。

まだ序盤ってところかなー。

 

それも観終わったらまた報告に来ます~。

 

それでは、また。

 

 

※わたしも『怪物』のこの人に卵投げつけたい。

 

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【ディズニープラス】 ムービング 感想 全てがちょうどよくハマる心地よさを体感。能力者の悲哀を描いた韓国ドラマ。 

U-NEXTをいったん休会して、ディズニープラスに戻りました!

 

ディズニープラスに戻ったら、観ようと思っていたものを見つくそうと思ってさっそく『9-1-1 LA救命最前線』をまず見始めたらマッハで半分観てしまい、予定のディズニー滞在2か月を超えずに観たいものが終わってしまいそうな勢いだったため、タイムラインで評判のよかった韓国ドラマ『ムービング』を挟むことにしました。

 

色々と賞を受賞していたりと社会的な評価も高いみたいですね。

 

これを読んでいる方はサムネの女優さん(ハン・ジョヒュ)が驚くほど美しいため、下記動画の再生ボタンを押したくなっていると思いますがこれから観る予定のある方はネタバレ的な映像もあるので予告を観ずに本編を観たほうがいいです。

 

ちなみにハン・ジョヒュさん、全方向美しくて惚れ惚れしました。

 

眼鏡をしていなくても美しいのですが、眼鏡をかけている方が美女という珍しいタイプの美女でした。

 

視聴済みの方はハン・ジョヒュさんの美しさをぜひ思い出すために観てください(笑)

 

youtu.be

 

 

ちなみに今のところ日本ではディズニープラス独占配信(2023.11.15現在)となります。

 

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『ムービング』は単的に言うと『ダーク寄りの異能力者もの』の漫画が原作のドラマなのですが、アメリカの完全ダーク能力者ドラマ『THE BOYS』や日本のダーク異能力者ものの『SPEC』などともまた一味違ったストーリーで設定には目新しさがあり非常に面白かったです。

 

どこが目新しかったかというと、アメリカのダークヒーロードラマ『THE BOYS』は、アメリカではヒーロー文化があるのでヒーロービジネスを展開し大々的に異能力者がもてはやされる方向へと持って行っているのに対し、韓国のドラマ『ムービング』では【極力人にバレないように慎重に生きている】ところです。

 

それぞれが社会に馴染むように暮らしているのがポイントで、タイトルの『ムービング』の意味が全くわからずに7話ぐらいまで観たところで、

 

「え、ムービングってそういうこと? そうじゃん!!」ってなったんですよね。

(※わたしの中の考えは後述します)

 

なぜ、ムービングなのか。

 

はずっと考えいて7話あたりで、タイトルドーンの文字がどうしても気になり韓国語話者のお友達にタイトルに出てくるハングルの【무빙】に直訳的な意味はあるのかと問うとこれだけで一つの熟語ではなくシンプルに「ムービングと読む」とのことで撃沈したんです。

 

日本人がカタカナで【ムービング】と書くようにこれはハングルで【ムービング】って読むらしいんですよ、奥さん!!

 

なので、ムービングはムービングらしい。

 

 

話を戻してそういう【人と違うことでの生きづらさ】みたいななものが全面的に描かれているところが、アメリカのドラマと真反対でいい意味でも悪い意味でもアジア的なことを同じアジア人として感じずにはいられませんでした。

通常人にバレない能力ならまだしも、一発でバレてしまう能力の場合どうやったら社会になじむことができるのかを模索する感じですね。

個性と一般社会の共存というよりはあくまで、いかに個性のない人物として社会に馴染むかがポイントに冒頭は描かれていくのが興味深かったです。

 

ジャンルでいうとSFアクションミステリーっていうところなのですが、内容的には青春、恋愛、家族愛、任侠、国際情勢などが描かれ飽きることはなく(嘘、大人の恋愛ターン1組目で少し飽きた(笑)普通の人は多分大丈夫)誰が見ても楽しめるような内容だと思います。

 

なんていうか、もうわたしクラスになると(?)ストーリー的に予想できる範疇のことが起こるには起こる。

でもそれがベストなタイミングで起きてほしいときに起こるのでパズルのピースをさくさくはめていくような心地よさがありました。

 

メインキャストの女優さん三名がどえらい美女なので、美女目当てで見てもいいぐらいです。

 

わたしは、クリョンポ役を演じたリュ・スンリョンがすごく好きになったので、今はこの作品(『人生は、美しい』)が猛烈に観たいのですが。

 

www.youtube.com

 

今ミニシアター系で公開中ですが、予定が合わなそうなので配信待ちかな。残念。

普段恋愛ものは観ないけど、これは観たいな。

 

なにしろ脚本や演出、役者さんの演技ひとつとっても過不足なし。

観て損はないと思うので、未見の方はぜひみてみてください。

 

韓国ドラマデビューにも非常にお勧めです。

 

ネタバレを避けようとして、当たり障りのない余計なことばかり書いてしまいましたね。

 

後半はネタバレありで、全体の感想をお届けしようと思います。

 

 

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タイトルの【ムービング】について

 

英語で【moving】は直訳すると移動中なんですけど、形容詞だと【感動的な】という意味もあるみたいで、でもどうもどれもしっくりこないし、ドラマを見ていて急に、

 

(う…辛い(展開が。え、待って。でもさ、だからムービングなの?)

 

と降りてきた瞬間があったんです。

 

忘れてたの。

 

movingといえば、あれじゃん。名詞あるじゃん。引っ越し!!

 

ってなったんです(笑)

 

素性を隠すため、身の安全を図るためひとところに留まらず不本意な引っ越しを繰り返すキャラクターたちと思えば、タイトルの『ムービング』は納得できました。

 

考察とかムービングの関係者読んでないので本当のところは知らないけど、引っ越しの意味も少しは含まれているのかな。

 

最後、引っ越しの連鎖を止めるために戦ってる感もあったし。

そういんじゃないのはわかってるよ、もちろん。

でも、【ムービング】だし。

 

意味としては(個人的には)しっくりきたけど、日本語でタイトルが【引っ越し】も変なので本当は全然違うかもしれないとは思ってます(笑)

 

巧妙な親子関係の設定

 

「あなたの韓国ドラマはどこから?」「わたしは実写BLから」っていうぐらい、韓国ドラマ(普通の)は『イカゲーム』ぐらいしか今まで観たことなかったんですけど。

韓国BLを集中的に観ていたあたりで韓国ドラマに慣れてきて「韓国やっぱり、面白いな。アカデミー賞なだけある」となってきたため、それからは全然韓国ドラマ観られるようになったんですけど、BLといえどその国の文化は如実に反映されるわけで。

特にBLはジェンダー問題もはらむので繊細な親子関係が描かれることも多いのですが、韓国は隣国とはいえ日本とはまた違った親子感なんですよね。

何しろ上下関係に日本よりはるかに厳しいからさ。

1歳でも年下だったら許可なくため口は許されない感じだし。

そのため、親子関係も上下関係と通ずるものがありその分関係も濃さがある。

 

それを踏まえて、

 

異能力は確実に子に引き継がれる設定は、巧妙でした。

 

自分の意思と関係なく浮いちゃう子をワンオペで育てた母の苦労は壮絶だったし、父子家庭で娘を育てた父も大変だったけど、一番感心したのがですねガンフン(委員長)のところの親子関係だったんです。

 

ガンフンはまさにMARVELのハルクみたいな異能力でしたが、その能力は軽度知的障害の父から引き継がれており個人のお店を切り盛りする母に代わって父が子の面倒を見ていましたよね。

 

警察が怖くて泣き叫ぶ幼児のガンフンを父が抱きしめていたシーンがあったんですけど、あの場で興奮して力を発揮してしまった子を止められたのは同じ能力の父しかいなかったんだ、と思ったら設定のうまさを感じずにいられなかったです。

 

それぞれの親が能力を子に引き継がせてしまった責任みたいなものももちろん感じるだろうし、そんな子を一番守れる存在であったりもするところもあったりして。

 

ボンソクの母が「個性を封じられたことで好きな子を助けられなかった」って子に泣かれたときは胸がしめつけられましたよ。

苦労を見ていたため「あんた、お母さんになんてこと言うの!!」って気持ちになりました(笑)

しかし、息子は息子でそういう親の気持ちを汲んだうえでたくさん食べたり、重いものを毎日背負って移動したりと頑張っていたのでなんとも言えない感情に。

 

MARVELなどのヒーローのほとんどはナチュラルボーン超能力者ではないので、遺伝する設定の面白さみたいなものも感じたし、遺伝するとなるのが確実だったらそりゃ利用する人もいるよなとは思いました。

 

どんどん能力が上書きされていくようになるとすると、ヒスとボンソクの子は飛行、聴覚、不死身ということでスパイ活動的には最強で、ヒスと委員長の子がフィジカル的には最強になってしまう。

 

ヒロアカ(アニメ)のエンデヴァーという最強個性を作るために結婚した能力者を思い出しました。

 

でもどんどんそこを深掘りしていくと闇が深くなっていっちゃうし、BOYSみたいに生々しくなっちゃうのも嫌なのでそこまではいいかなぁっていう気もしました。

あくまで人間ドラマとして楽しみたい作品ではあります。

 

あ、言い忘れていましたがガンフンといえばガンフンのお父さんが主演した『奈落のマイホーム』という韓国映画、今年観た映画の中でもかなり上位に入るほど好きだったのでみなさん観てください(笑)

 

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恋愛作品としての魅力

高校生のさわやかで初々しい甘酸っぱい恋と、それぞれの親のロマンチックな恋模様を描いていてアクション異能力者作品の中の清涼剤になりました。

元々恋愛もはあまり好きじゃないので、ボンソクの両親の組織内恋愛のところは少し飽きてしまって(これ、まだ続くの・・・)と思っていたのですが、途中途中に緊迫するシーンがあったりで、観ないわけにはいかないあたり演出もうまいと思ってみていました。

さらに、自分でも品がないとは思いますが合言葉は「まだ子供作ってないから大丈夫」で、子どもがいるというネタバレが安心感を生んでおり特に父子家庭のクリョンポのターンは恋愛ものを普段観ないわたしでも胸が打たれ全力で応援してしまいました。

 

恋愛という仕事や子には見せない側面が出る場面を盛り込まれたことで、キャラクターの人間性がより強調されたのもよかったのかなと思いました。

 

クリョンポのターンは任侠的な面白さもあって、ヒスのお母さんのキャラクターもベタではありますがすごい好きだったのですごい楽しかったです。

 

今後への期待

 

最後に今後の期待ですが。

エンドロール前まではけっこうすっきり終わったなーと思ったんです。

リミテッドシリーズとしてもアリだなと。

 

クライマックスは非公式な南北超能力冷戦という展開にはなりましたが、戦っている身としてはお互い特別に大義を持っているわけでもなく能力を体よく利用されている人たちの不毛な争いだったため、それを主導していた人たちをお互いやっちゃうみたいな。

そしてボンソクはスパイダーマンのようなヒーロー活動と割とさわやかに切り上げた。

 

と思いきや、シーズン2に繋がるような雰囲気でしたね!

 

シーズン2があるとしたら、ポンゲマンを幸せにしてほしいことと子どもたちの成長を観たいです。

 

ポンゲマンのバスアクションすごく好きだった。

 

恋愛ターンはぜひ委員長を。

秘かにヒスと委員長もありかと思っていたんですよね。

残念。スタートダッシュに出遅れちゃったからボンソクに持っていかれてしまった。

しかしあんな可愛い転校生、みんな好きになるから二人だけが狙っていたの不自然だと思ってしまったぐらい。

 

あとは、能力者は無限に増やせるのでどんな能力者が出てくるのかは楽しみです。

あそこの学校って基本的には能力者を集めた学校ではなかったのでしょうか(笑)

その中で芽が出た子と出ない子を振り分けていたのかどうなのかも謎のまま終わってしまったので。

 

そして異能力者ものの醍醐味としてアベンジャーズのようなチーム戦はやはり盛り上がるのでシーズン2があるとしたらチーム戦は絶対ほしい。

ヒスの戦闘能力があがればガールズアクションも見られると思うので。

 

まだまだ話したりなくもあるのですが、そろそまとめに入りたいと思います。

 

なにしろ全てのエンタメ要素が詰め込まれたような福袋的なドラマでした。

ストーリーも観やすくてすごい楽しかったですが、演出のうまさが際立ってたな。

 

 

シーズン2があったら絶対観たいですね。

 

 

それでは、また。

 

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【HBO】SUCCESSION/~メディア王~華麗なる一族~ 完走 観終えてスッキリしました!! もう二度と観ない(笑)

ファイナルシーズンを終えてえ2023年のエミー賞を席巻しているHBOのドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』を完走しました。

 

1話ほぼほぼ1時間前後のボリュームの作品でありながらのシーズン1~シーズン4までの全39話。

 

1か月もない中で見切ることができて感無量です。

今までの数年からすると快挙。

よく頑張ったね。

 

過去記事(下記)を書きはじめたシーズン4半ばまではロスになるかなと思っていたのですが、今のところロスには全然なってない(笑)

 

※未見の方はぜひ過去記事から。

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もう、最終話に向かうに従ってどんどん疲労感が高まってきてグレッグの顔は見たくなかったんだけど、最後二話ぐらいでトムのことをどうしてもどうしても許せなくてそのことでもう疲れ切っていたので、やめたくて仕方ない会社(現状そうだが)に毎日歯を食いしばって行っている気持ちになっていたので、ラストの瞬間を観終えたときは出社最終日を終えて会社の人と縁が切れたような気持ちになっており、

 

「もう二度とロイ家の面々とその周辺の人々の顔をみなくてすむ!! ウェーイ!!!」

 

というドラマの制作が意図していたはずのラストの余韻とは、おそらく全く違う解放感に溢れていました(笑)

 

観ている間は、期間中に観終えなくてはいけないという自分の決めたスケジュールのプレッシャーがあることにはあったのですが、かなり中毒性があり作品に吸い寄せられていっていましたね。

 

たぶんそういった意味でも疲れていたんだと思う。

依存症、ダメ絶対。

 

最終話あたりは、観るのをやめて猛烈にゲームしたかったもん(笑)

 

そんな疲労MAXで完走した『サクセッション』でしたが、海外ドラマ視聴の歴史の中でも特に印象に残る一作になったことは間違いなく、いい体験でした。

 

時にはロイ家の一員になったようでもあり、ウェイスター・ロイコの社員のような気持ちでもあり、ATNを観る側の一市民の気持ちでもあったりした。

それだけの求心力を持ったドラマで、役者さんたちの神がかった演技も含めて無駄が極力ない作品だったなと思います。

 

ラストの持っていき方にしても、結果はなんとなく今までの経過から予測できたものの演出によって「なぜこの子たちは仲良く協調できなかったのか」というのがラスト30分ぐらいで唐突に啓示のように降りてきて、それが合っているか間違っているかはおいておいて自分の中では納得して終われたのが驚いたし、ホームドラマ(?)としても、ビジネスドラマとしても面白かったです。

 

というわけで今までの全体の感想として、後半ネタバレありで感想をとりとめなく述べていきたいと思います。

 

『メディア王~華麗なる一族~』U-NEXTで配信中

 

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全員、徹底的に【自分のことしか考えていない】キャラクターで、協調性が著しくない人たちのため「和を以て貴しとなす」聖徳太子憲法の一条に書いた国の民としては社会人としての価値観の相違が全体的にあったのですが、フィクションとしては突き抜けていて人間として、社会人としての嫌なところが全面に出ていて見やすかったです。

 

ありえないぐらいのお金持ち加減もドラマ終わって冷静に考えると

 

「わたしは毒親育ちで未だに貧乏で苦労してるけど、ロイ家(とその周辺)の人生よりはマシに思える」

 

と本当に心の底から感じてるんですよね。

これ、相当だよ?

 

ケンダルやローマンはもってのほかとして、同じ女性として今の人生とシヴの人生を取り換えてあげると言われたとして、子供時代や学生時代はわたしはかなりきつかったしセレブ体験してみたいので正直なことをいえば若干心揺らぐけど、あの状態に繋がってしかも結婚相手はトムっていうのはちょっと、いやだいぶ無理

わたしが持っていないものをすべて持っているシヴではあるけれど、それでもきつい。

わたしのメンタルではあの世界に飛び込むことはできない。

 

逆にシヴはわたしの人生では耐えられないとは思う。

なんの責任もない人生なんて生きる意味がないというと思う。

 

人生ってそういうことで折り合いをつけていくのが正解なのかもしれないという哲学的なことばかり考えていました。

 

シーズン1ぐらいまでは「そうはいっても、お金でなんでも解決できるわけだし? 世界の中心であるアメリカを牛耳る会社の子どもなんだからそれなりには幸せでしょ」って思ってたんですよね。

 

でも、お金持ちであることをあんなにも生かせず人生を自ら辛くしている彼らを見ていると【お金よりも大事なことってあるな】って本当に思いました。

 

もちろん、お金はあればあるだけあったほうがいいのは前提であって困るってことはないので個人的には宝くじの夢は諦めてないですけどとにかくロイ家はやだよー(笑)

 

ビジネス的面でも面白いドラマではありましたが、シーズン前半は、

 

「自分がローガンなら、だれにも継がせたくないなぁ・・・」

 

と思いながら観ていました。

ローガン自身もそうだったじゃん。

自分以外にこの会社を存続させるのは無理みたいな感じだったじゃん。

だから、死にかけても誰にもはっきり継がせる覚悟ができなかったわけなんだよね。

 

薬の影響で躁鬱を繰り返しメンタルの安定しない跡取り争い筆頭のケンダル、社長の器ではないローマン、自信過剰で繊細さのないシヴと。

会社は一人では機能しないし、優秀なブレーンも揃っているからなんとかはなるかもしれないけれどたぶん会社を潰す。

 

ウェイスター・ロイコみたいな大会社なら潰れることはなくても今回にみたいに乗っ取りにあったりしてなんとか首が繋がるかもしれないとは思うんだけど、わたし仕事でけっこう小さな企業の社長が息子に会社継がせるの見てるんですけど、ローガンタイプからのケンダルタイプの二代目の会社がすごく多くてですね。

 

すごく不思議なんですけど、社長が変わっただけで他には何も変わってないのに会社の色が変わるんですよね。

 

ビビッドカラーパステルカラーになるというか。

 

ローガンはたたき上げの成り上がりで、ケンダルはお坊ちゃまだから帝王学みたいなものを受けてはいたとしてもやっぱりどこかこうローガンとしては頼りなく思っているところがあったし、だからといってそれはケンダルのせいじゃないからお互い相いれない部分もあってケンダルの不幸につながるんですけど。

 

日本の小さな会社の場合でも高度経済成長期にバリバリ会社経営して平成後期から令和の時代に息子に引き継ぐことができるほどの業績を維持してきた昭和のおじさんと、その家に生まれて景気も悪くないそれなりにいい時代に「〇〇さんちの跡取り」として大事に育てられてきたうえ、その跡取りを全うしようとするような息子なわけですよね。息子もその会社を継ぐメリットがあると思って継いでるわけで。

 

叩き上げのお父さんと、大事に育てられてきた息子では遺伝子が繋がっていても性格がだいぶ変わってきてしまうわけで打っても響かない感じになってしまう。

その感じがすごくドラマにも出ていて、ここぞというタイミングを見極められないケンダルと、決断がとにかく早いローガン。

 

ローガンには間違えた決断を強引にリカバリーする力業があったし、やっぱりカリスマ性がすごかった。

 

ローガンが死んでからというもの「誰が継ぐのか」をここまで長時間かけて観ているはずだったのに急にドラマが失速して「誰が継いでも継がなくてもいいかな。会社のこともどうでもいいな。他人事だし」って自分の気持ちがトーンダウンしたのが非常にびっくりしました。

 

だからこそそこからの兄妹のやり取りも非常にリアルで、ずっと思っていた【なぜ兄妹で協力しあわないのか】をきれいに回収してくれたところがマジですごかったです。

お葬式前の兄妹の蜜月も何かのフラグだったのかと思ったのですが、フラグというよりもずっとドラマ上ではいがみあっていた彼らも、実際はここまで作品を作り上げた仲間でありファンサ的なものなんだろうと思ってはいましたがほっこりもさせてもらえて満足でした。

 

ケンダルがローガンの椅子に座り、机に足をのせて調子にのる姿を見たシヴの表情で急に(あ、シヴはローガン以外の人があそこの席に座る姿を見るのがどうしても嫌だったんだな)って唐突に思ったんです。

 

自分がお父さんを踏襲すれば、お父さんを失わなくてすむけどほかの人がその立場に立ってしまったらお父さんを完全に失ってしまうもんなって。

本人がそれを自覚していたかはわからないし、わたしの受け取り方が合っているかどうかも不明なのですが、野心だけではない部分を感じていて。

特にシヴに関しては、ほかの仕事をずっとしていてロイコでの経験はないし政治という全く別の業種に勤めていたこともあり経験不足は自覚していたと思うんですよね。

マットソンの件でミスも犯している。

それは頭ではわかっている。でも心で追いつかない部分があったのかなと。

 

シヴの顔を見てそれまでずっともやもやしていたのが秒でパーッって霧が晴れて、兄たちのことも理解できたのですごい演出だよね。

 

もちろんトムのことも許してないけど、トムのことはバカにしてるからすぐ倒せると思ってるのかなぁと思って最後は終わった(笑)

 

ローマンは、父親に認められたい一心だったからローガンが死んだあとは会社のことはどうでもよくなっていて最後は一人清々しい表情でしたね!

褒めてくれる人がいないのにCEOになってもしょうがないもんね。

 

葬式のときの演技すごかったね。

朝のすごいマンションでの弔事の練習のとき、たいしたこと言ってないのに目が離せなくて演技の神様が降りてきてる気がして見ていた。

 

もう、ローマンは会社のことは忘れて有り余るお金で自分のことを大事にしてくれる身近じゃない熟女と幸せに暮らしてください。

実子は無理だろうから、養子でもとって大事に育てれば下ネタも減ると思うしなんやかんやで愛情深い子育てができると思います。

グッドラック。

 

そして、ずっと心配していたケンダル(涙)

もう何も言えない。

わたししか世界に助けてあげられる人いないぐらいの使命感を持って見ていた(過去記事参照)けどダメだったな。

さすがに思いだけでは助けてあげられなかったわ。

 

彼も跡取りとして育てられて親も期待してたけど、器に見合ってなくて不幸だった。

依存症とはきっぱりお別れしてちゃんと自分のこと愛してくれる人探せるといいな。

とりあえず日本にでも来ればいいと思う。

それこそコナーみたいに北海道に牧場でも買ってさ。

ゆっくり暮らそう。

 

最後にこれだけは言わせてほしい。

 

グレッグは顔を見るのも終始嫌だったのですが、最終的にはトムのことがどうしても許せなくてラストシーンあたりでは、ケンダルがトムを撃っちゃって阿鼻叫喚になればいいのにとすら思ってたし、ケンダルがやらないならわたしがやる!と思っていた。

 

トムの何が許せないって、あの誰だっけ?マットソンだっけ?

スウェーデンの人。

あの人とトムが面会してたシーンですよ!!

 

仮にも結婚したいと思った女性があんなに馬鹿にされてそれを受け入れるのクズすぎない?

 

さすがにちょっとは怒るのかなと思ったの。

でも、受け入れたよね。

それが、今までのイライラも含めて我慢の限界だった。

GoJoの軽薄加減はもうサイコパスのあれじゃん。

だから言ってもしょうがないのはともかく自分の利益をとったから驚愕したしかなり真顔になった。

 

そう考えると愛する人を馬鹿にされて、ブチ切れたローマンがめちゃくちゃいい人に思えるほどだった。

 

あと夫婦喧嘩の時もめちゃくちゃリアルな夫婦喧嘩だなと思ったけど、言い過ぎだよ。

そもそも打算婚のくせにさ。

シヴがロイ家の人間じゃなかったら近づかなかったくせに。

シヴもたいがいでどっちもどっちもだけどさ!!

 

トムという人をあの一瞬で現してたなーと思ったんです。

 

ちなみに、わたしはあのレベルの喧嘩は今までで3回ぐらいかなー。

 

と、わたしのことはどうでもよくて何も言わずに調子乗ってCEOかよ。

人間足置きとかやってたくせに!!

シーズン1でローガンの誕生日のときのこと忘れてないからな。

第一発見者だからって許されないぞ。

 

あまりにも腹が立って、CEOとして周りと握手してるのとかどうでもよくなるほどでした。

 

今でも思い出し怒りができるほどです。

トムの不幸を心から願ってます(笑)

 

と、フィクションのキャラクターに心底恨みを持つほどの人間ドラマでした。

 

ちなみにシーズン4入ったあたりでは、もう兄妹仲良くできないし本当はお互い欠点を補いあえばチャンスはあったけど、もう絶対無理だったのでトムのCEOは想定内だったけどそれでもむかつきました(笑)

 

 

すごいドラマだったけど、もう二度度観ることはないでしょう(笑)

 

 

さようなら。

 

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AmazonのSUCCESSIONページの秀逸なサムネ。